北精進ヶ滝ほか
- GPS
- 03:28
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,362m
- 下り
- 1,349m
コースタイム
天候 | 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・観瀑台までのルートはよく整備されており、危険箇所はありません。 ・滝へのルートは高巻きを含むバリエーションですので、慎重な行動が必要です。 ■ルートログがうまく取れておりませんが、右岸の高巻き一回のみで前衛滝まで到着してます。 |
写真
感想
またしても滝見物です。予想を上回る規模の瀑布でした。
前回のデッキシューズは、下りで私に優しくないことがわかったので、今回はcaravanの渓流AQUAでチャレンジです。
鳶さん御用達のホームセンターで、頭にタオルバンダナ、掌にビニールコーティングされた薄い軍手を購入。一応ヒル対策として、名前のインパクトで買った『ヒルさがりのジョニー』。
柏ICを早朝に通過、予想していた首都高速の混雑もなく快調に中央道へ。
相模湖付近でひどい霧雨に会ったのでちょいとドキドキでしたが甲府はすっかり晴れていたので一安心。
須玉ICを降り釜無川をわたり、神代桜で有名な実相寺の横を抜け石空川と黒沢川の間の林道をしばらく走ります。看板が多数出ることもあり、迷うことなく精進ヶ滝の観瀑台に続く駐車場へ。と既に車が一台ありました。
吊橋を渡り石空川沿いの遊歩道を快適に進みます。どうやらサントリーさんの手が入っているようで、とても整備された道です。なんと言うこともなく、あっさり二の滝へ。あれ?二の滝?
どうやら、直下の一の滝は見過ごしたようです。。
二の滝では橋の上から写真を撮っていらっしゃる方が。まあ、やはり滝が目当てですよね。後ろを失礼して橋、階段、橋と整備のゆきとどいた道を進みます。ちょっと階段の幅がきつくて梯子気分ですがご愛嬌。三の滝を横目に左岸をひたひた進みます。巨大な岩がいくつもあり、飽きません。
観瀑台手前の看板に赤テープがあり沢へ下っています。どうやらここがバリエーションの分岐のようです。白っぽい大岩の沢へ降り、対岸へ渡ります。踏み跡と白ビニール紐、赤テープのマークが、ひたすら上へと登っています。200m以上先にある九段の滝を大巻きする筈なので仕方ないのですが、ため息が出そうです。ゼエゼエいいつつ上ること30分、30mほど下に滝の落ち口が見えてきました。九段の滝かしらと思いつつ、まだまだひたすらトラバースします。斜面の傾斜は思ったほどきつくはないのですが、足元が枯葉で蔽われていることと、ルートマークを探しながら歩いていることで、精神的に疲れが出てきます。こういう場合にネガティブなことを考えるとホントに起きてしまったりするので、小休止小休止。写真を撮ったり赤テープを更新したりで首後ろのカタコリをほぐします。
いつまでも続くかと思われた巻き道も尾根を一つ越えた辺りから下り基調になり、やがて木々の葉を透かして滝が見えてきました。しかし距離がわかりません。300m以上はありそうですが、予想以上に疲れが出てきています。あとすこし、あとすこし、と節をつけながら下る下る。このタイミングになると、いつも『高名の木登り』を思い出します。
ようやく沢まで降り、岩陰からいわゆる前衛滝を見上げます。ハテハテ、水量が多いような。奥にそびえる精進ヶ滝もずいぶんと立派なことになってそうです。飛沫まじりの沢風で汗が引いてゆきます。何枚かパチリと撮って、右手の流れを上ります。遠くから見ると水コケのような印象でしたが、実際にはそれほどぬめりもなく、ワシワシと登ることができました。ルート上にある2mほどの岩がウズウズとチャレンジしたくなる手ごろさだったのですが、今日のところは我慢です。
登りつめると草の生えた丘のようになっていて、滝壺がわは15mほど窪んで茶色く苔むした大岩がゴロゴロとしています。とりあえず荷物を降ろし写真をパチパチリと撮ります。はるか上から轟々と落ちた流れは右岸寄りを下っており、滝正面付近からなら岩づたいに下へ降りれそうです。沢風が結構冷えていたことを思い出して雨具を出し、カメラを防水ポケットに入れて、下降開始です。
滝壺側に入ったとたんに、それまでとは比べ物にならない量の飛沫が風に舞っていることがわかりました。下るにつれ徐々に風の勢いも増し、最下部、水流付近にたどり着いたときには横殴りのシャワー状態で上から下までずぶ濡れに。体感気温も急激に下がってきたため急いで渡渉ポイントの目星をつけます。水深はそれほど深くなさそうですが、そこそこ勢いがあり、底が砂地なので足も沈みそうです。慎重に岩を選んでザバザバ渡り大岩の影から右岸中腹まで上ります。ようやく飛沫が弱まったところで、防水ポケットで本当に良かったと思いつつカメラを取り出しパチパチと撮ります。
訪れる前から、滝の本当の大きさを示すには比較対象が必要だという結論に達していました。率直なところ、あの水霧流の中に1分以上は居たくないと思っていましたが、これだけの大きさの滝、撮らない理由にはなりません。手袋とバンダナを絞り、モデルの大役を背負って滝壺へ再度向かいました。全身を細かな水滴がくまなく濡らし冷やしてゆきます。右岸中腹のカメラマンすらろくに確認できないほどの風水圧にさらされることわずか10秒『もう無理!!!』と再度岩陰に飛び込みました。
岩の間を縫うように登り、残置した荷物を回収します。滝壺とはうって変わって、日差しが体をぐんぐん温めてくれます。のんびりしたいところですが、帰りも時間がかかることを考慮し、早めに出立することにしました。
登り同様に小滝を下り、わずかに傾斜が急になる地点まで到達したところで、左岸側のガレが緩やかに傾斜していることに気がつきました。安全をとるべくルートをそちらに変更し、両手ほどの大きさの岩を回り込みます。と、目の前の細い木の枝にビニール紐のマーカーを発見。なんだ登り時に気がつかなかっただけかー確かに滝を目の前にしてとにかく登る気ばかり逸ってたしなーと、がっくし。まぁ安全に降りれるルートがあって良かったと開き直りトントンと前衛滝前まで降りてきました。
堂々たる前衛滝とも別れ、再度巻き道を上ってゆきます。木の根をまたぎ、ところどころにある岩をトラバースし。あれ?往路でこんなところなかったような?
ルートマーカーを見落としていました。すでに尾根を越えて、下りに入っていたのに上へ向かってしまっていたようです。下からはルートを確認しやすいのですが、上からはなかなか下側のルートが見つからなくなっているのでした。(習性として上に行きたがるという説もありますね)やむをえず、枯葉の堆積した枯れ沢を慎重に下ります。うう、足元が不安だ。靴のグリップは決して悪くないのですが相手が枯葉やザレザレだとやはり怖いです。
オロオロロと下りに下って沢筋へ、拍子抜けするほどあっという間に最初の渡り口へ到着していました。登りで感じた長さはなんだったんだ。
沢を渡り、遊歩道へ。広い!明るい!とにかく歩きやすい!こういうときは整備開発も悪くないと思ってしまいます。緊張のせいか無駄に力の入っていた腿も脱力気味に、ザクザクと足取りも軽く、遊歩道を戻り気がつけば吊橋まで戻っていました。車は5台ほどまで増えています。
皆さん滝好きですねぇ。
今日は北軽井沢泊の予定なので、途中で白糸の滝によってのんびりまったりしました。いろいろな意味で対照的な二滝でした。。
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