金峰山〔八幡尾根〕
- GPS
- 33:23
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,702m
- 下り
- 2,005m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:11
- 山行
- 11:37
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 12:32
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ一時雨 3日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
写真
感想
2年前に金峰山南面の表参道を登って反対側の廻り目平に下ったことがありますが、その山行の際に調べたところ、表参道は江戸期に庶民が御師に導かれて金峰山上の金櫻神社奥宮に詣でる道であったのに対し、その西側の八幡尾根の方こそ中世の修験道の行者道であったという説があるそう。ナニ、行者道?と俄然興味が湧き、今回手をつけてみました。
表参道のときは廻り目平でのボルダリングの方に重点があったので甲府市森林浴広場を起点とするショートバージョンにしたのですが、今回は純粋に行者道探訪が目的なので里宮である御岳金櫻神社からスタートする正統派コースです。ただし金櫻神社から八幡尾根へどういうルートで乗ったのかは定かではないので、初日はかつて深田久弥も歩いた猫坂を登り、峠の石祠を拝んでから燕岩岩脈を直登して黒富士。この少し先で八幡尾根に通じる稜線に乗り、林道歩きも交えて木賊峠でテント泊。2日目にチョキに登り、ここからじわじわと足を進めて金峰山の五丈岩の足元にある金櫻神社奥宮に登り着いたのは14時を過ぎていました。ともあれ無事に参拝を終えてこの日は富士見平に下り、ビールを買い求めてテントの中で一人乾杯。そして3日目は瑞牆山荘へ下って終了です。
今回のコースは初日から2日目にかけての給水が期待できないため水を多めに背負いましたが、ギアやロープに比べれば軽いものですから、スピードが思うように上がらなかったことにはトレーニング不足を痛感させられました。おまけに八幡尾根の藪漕ぎは噂通り厳しいもので、昔の修験者は本当にこんなところを通ったのか?と首を傾げたくなるほど。もともと苔が繁茂しているために本来のコースがわかりにくくなっている上に石楠花の枝が野放図に伸びまくり、行手を遮る倒木のせいもあって覚悟を決めて藪に正面から戦いを挑まなければならない場面が多数。そのたびに幕営装備を納めた背中のリュックサックが引っかかり、ようやく激藪地帯を抜けたときには帽子とストック1本を失っていました。登山用品は基本的に消耗品だと思っているので失うこと自体は割り切れるのですが、土に還らないものを山に残してきたことには深い罪悪感を覚えます。後日ここを通る奇特な登山者が拾ってくれればいいのですが。
そんなこんなはありましたが、金峰山はつくづくいい山です。
なお、今後このコースを歩こうとする方はこちらを参照して下さい。→ https://climb.juqcho.jp/2024/20240503.html
コメント
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ひとりで行かれたのですね。
藪漕ぎは大変だったようですね。
帽子とストックを拾ってきてあげたいけれど…もう行きません😅
何はともあれ無事に金峰山に辿り着いて良かったです。ビール🍺が五臓六腑にしみた事でしょう😊
ソロだったので文殊の知恵がなく、大変でした。
富士見平のビール、次に行くときは地ビールを注文しようと思います。
八幡尾根までのアプローチに引っ掛かりました。
テン泊装備で猫坂峠から燕岩岩稜を向けて黒富士経由で木賊峠で1泊目って普通じゃないです(笑)
私も(軽装で)金櫻神社から同じルートで木賊峠まで歩きましたが、黒富士に登り上げる斜面が急で四つ足で登ったことを覚えています。そこをテン泊装備なんて...(笑)
八幡尾根の藪漕ぎも荷物が大きいと難儀しますよね。思いを遂げられて良かったです。
お疲れ山でした。
ブログの方にも書きましたが、下山後に調べてみたら太刀岡山から縦走を始めるのが本来の姿だったらしく、さらに言えば昇仙峡の西の花崗岩の山々を縦走して金櫻神社に参詣すべきだったようです。
お褒めの言葉をいただきましたが、いにしえの修験者に比べればまだまだです(笑)。
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