白馬のお花
- GPS
- 10:26
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,721m
- 下り
- 1,709m
コースタイム
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一般道ですので安全。雪渓も安定状態。 雪渓を登るときはお腹を暖かくして行きましょう! |
写真
感想
昨年、御嶽山噴火の日に登っていた白馬岳。
以来、やはり登山スタイルに変化がありました。
錦秋の頃も良かったですし、今回は何しろ周囲の方々のおかげ。
短時間でしたが、とても楽しい山行となりました。
昨日の火打山はトレ・ランナーにぶつかられたりで散々でしたが。
次回は泊まりで唐松岳まで繋げようと思います。
ちなみに信州人なので雪がキライ。帰りの単調な雪渓下りは退屈でした。
おかげでずっと妄想。。。
白馬(しろうま)の岩石どん
白馬のお山が厚い雪と氷に覆われた、ある冬の日。岩石どんの周りに集まった氷君達は、今年の目標を語り合っていた。
「おらは、春になったら里に下りて、田んぼに行くよ。いっぱい美味しいお米を育てるんだ!」
「僕はこのまま山に残ってるよ。夏は涼しい雪渓がみんな大好きだから!」
「じゃぁ俺は海まで行くよ!お山の栄養をいっぱい持って行くと、お魚さんも海藻さんも喜ぶんだぜ!」
「よし!みんな頑張ろうな。また冬になったら雪になって白馬のお山へ帰って来ような!」
「ところで岩石どんは、何かみんなの役にたてるのかい?」
「無理だよ!だって岩石どんはお山から動けないもん。」
「だよね(笑) 役立たずの岩石どん、やーい、やーい。」
岩石どんは悔し涙をこらえて、じっと我慢していました。やがて春になると、氷君達は水になり、雲になり、お山を離れて行きました。残された岩石どんはただただ登ってくる猟師や登山者の姿を眺めている毎日でした。やがて、一生このまま誰の役にも立てないのではないかと不安になりました。
いつしか不安は不満に変わりました。そして、その不満はお山を訪れる者たちに向けるようになりました。近くにあった石を登ってくる者たちに投げつけたのです。中には石に当たって大ケガをする者も出ました。
怒った白馬の神様は岩石どんをお山から追い出すことにしました。何日も大雨が続き、雨はやがて岩石どんの居る場所を崩しました。濁流に飲まれた岩石どんは、ゴロゴロと里へ流されて行きました。
岩石どんの悪事はすぐに里に広まりました。怒った里の人々は、どうやって岩石どんに仕返しをしてやろうかと案を練りました。
「バラバラに砕いて、ぬかるんだ道へまいてしまおう!」
「それがいい。バラバラの粉々にしてしまえば、もう悪いことはできないじゃろう。」
岩石どんは悲しみ、白馬のお山へ帰りたいと泣き続けました。
数日後、岩石どんは激しい衝撃と音で目が覚めます。岩石どんにタガネが打ち付けられていたのです。ついにバラバラにされてしまうのだと岩石どんは覚悟しました。深い悲しみと痛みで、ついに気を失ってしまいました。
数ヵ月後、岩石どんは妙な音で再び目を覚ましました。
「ウググッ、グハーッ」
今までに聞いたことのない恐ろしい声がしました。岩石どんは厚い布で覆われているのか、周りの様子は見えませんでした。しかし、ゆっくりであるがどこかへ運ばれている感覚がありました。
「きっと鬼がおいらを地獄へ運んでいるのだろう。」
岩石どんは恐怖で再び気を失ってしまいました。
数日後、岩石どんは突然のまぶしい光と歓声、大きな拍手で目が覚めました。岩石どんを覆っていた布が取り払われたのでした。岩石どんの周りには大勢の人々が集い、しきりに岩石どんを覗き込んでは遠くを眺めていました。白く美しい岩石どんの体には銅で作られた風景指示盤が埋め込まれていました。岩石どんも周囲を見渡しました。そこは懐かしい白馬のお山の頂であった。
すると雲の中から白馬のお山の神様が姿を現しました。
「岩石どん、氷君たちから事情は聞いた。お主はただ誰かの役に立ちたかったのじゃな。じゃが他人に八つ当たりをしてはいかん。誰にでも良いところはあるが、それをいつ生かせるかは分からんのじゃ。焦ってはいかんぞ。」
田んぼで稲を育てていた氷君は、岩石どんがバラバラにされてしまうと聞き、慌てて雲になって白馬のお山の神様に会いに行き、事情を説明して岩石どんを助けてくれるようにお願いしたのでした。白馬のお山の神様は里の長老に言ったのでした。岩石どんを風景指示盤としてお山へ返してあげて欲しいと。
岩石どんはみんなに心から感謝をしました。そして強い雨にも風にも雪にも負けず、白馬のお山の頂を訪れる皆を見守ろうと決意しました。今では白馬のお山のシンボルとして、多くの人々に親しまれている。
岩石どんがお山へ戻ってしばらくした頃、岩石どんは白馬のお山の神様に一つだけお願いをしました。それはズッシリと重い岩石どんを背負い、身を削ってまでもお山へ担ぎ上げた強力の功績を世に伝えて欲しいというものでした。白馬のお山の神様は黙ってうなずきました。
ある晩、とある登山者の夢枕に立ち、強力たちの物語を書くよう勧めました。その登山者は見事に小説を完成させ、強力の偉業を世に知らしめました。岩石どんの願いは叶ったのでした。
「岩石どん、今年の夏はどうするんだい?」
「氷君、おいらはずっとこの場所で皆を見守っているよ。どんなことがあっても動かないのが、おいらの取り得だからね。」
※これはただの妄想で、実在の人物等とは一切関係ありません。
おはようございます。
一体どうしたのでしょうか?
あまりに、まんが日本昔話的妄想ですね。
強力伝はかなり昔に読んだので忘れてしまった
とりあえず、岩石どんを目指します
それにしても、シナノキンバイさんとミヤマオダマキさんが素敵です
totokさん、こんにちは。
ヤマレコ日記で話題になった「まといリス君」の物語を見た直後だからでしょう
ボーっとして歩いていたら、いつの間にか物語ができてました
素敵な方々でしたよ。
もしお天気が悪くても、きっと明るく楽しい登山になったはずです
栂池で丸い風景指示盤を背負って雪渓を登る強力さんの写真を見てきましたが
nucchiさんでしたか
sakusakuさん、こんにちは。
前に日記に揚げていましたね。
いや、私は軟弱ですから人違いですよ
本物のお花の写真はsakusakuさんや13Bさんのレコで見てもらえば良いので写真は撮りませんでした
そう言えばまだ強力伝読んでない。。
なのでなんとも・・・ですが
岩石どんの側からの視点なんですね
nucchiさんやはり職業を間違えたのでは?
今後は○○○界初の文学賞を狙ってくださいませ
kokuzooさん、こんにちは。
短編なのでサラっと読めちゃいますよ。
中アの一般道なら読みながらでも歩けちゃうでしょう
文学賞・・・もういちど小学生レベルから国語を勉強せねば
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