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Yamareco

記録ID: 6827398
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳【直登ルンゼ】

2024年05月02日(木) ~ 2024年05月04日(土)
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コースタイム

1日目
山行
6:30
休憩
0:00
合計
6:30
6:00
390
スタート地点上高地バスターミナル
12:30
涸沢ヒュッテ
2日目
山行
5:00
休憩
1:00
合計
6:00
4:00
180
涸沢ヒュッテ
7:00
7:30
60
奥穂高岳
8:30
9:00
60
穂高岳山荘
10:00
涸沢ヒュッテ
3日目
山行
4:30
休憩
0:00
合計
4:30
3:30
270
涸沢ヒュッテ
8:00
ゴール地点上高地バスターミナル
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
奥穂の直登ルンゼ、雪が締まっている未明や早朝がおすすめ。
常念岳から見えた奥穂高岳に直登ルンゼのルートをマーキングしました。

ルンゼの全景が見えるよう、ルンゼ内はわざと上側にずらしてマーキングしています。
2024年04月07日 09:54撮影 by  iPhone 7, Apple
4/7 9:54
常念岳から見えた奥穂高岳に直登ルンゼのルートをマーキングしました。

ルンゼの全景が見えるよう、ルンゼ内はわざと上側にずらしてマーキングしています。
0443
日の出前、東の空が赤みを帯びてきた。
2024年05月03日 04:43撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 4:43
0443
日の出前、東の空が赤みを帯びてきた。
0453
前穂の北尾根。
2024年05月03日 04:53撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 4:53
0453
前穂の北尾根。
0453
雪面がモルゲンロートに染まり始める。
2024年05月03日 04:53撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 4:53
0453
雪面がモルゲンロートに染まり始める。
0453
前穂の上空に三日月が見えていた。
2024年05月03日 04:53撮影 by  iPhone 7, Apple
1
5/3 4:53
0453
前穂の上空に三日月が見えていた。
0500
アズキ沢の右側に見えていたザイテングラート。
2024年05月03日 05:00撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 5:00
0500
アズキ沢の右側に見えていたザイテングラート。
0513
アズキ沢(右)と直登ルンゼ(左)の分岐付近。
2024年05月03日 05:13撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 5:13
0513
アズキ沢(右)と直登ルンゼ(左)の分岐付近。
0521
直登ルンゼの入口付近その1
左手側を見て。
2024年05月03日 05:21撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 5:21
0521
直登ルンゼの入口付近その1
左手側を見て。
0524
直登ルンゼの入口付近その2
上部を見上げて。
2024年05月03日 05:24撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 5:24
0524
直登ルンゼの入口付近その2
上部を見上げて。
0539
直登ルンゼの入口から20分程のところ。
両側に岩がそそり立ち、ルンゼの一本道が上部に伸びる。
2024年05月03日 05:39撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 5:39
0539
直登ルンゼの入口から20分程のところ。
両側に岩がそそり立ち、ルンゼの一本道が上部に伸びる。
0547
ルンゼ右側の岩場で小休止。
振り返る。
2024年05月03日 05:47撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 5:47
0547
ルンゼ右側の岩場で小休止。
振り返る。
0553
ルンゼ左側に見える前穂が目の高さに近付いてきていることが分かる。
2024年05月03日 05:53撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 5:53
0553
ルンゼ左側に見える前穂が目の高さに近付いてきていることが分かる。
0617
ルンゼ右側。
右下の岩場と雪の境が少々奇異に見えた。
2024年05月03日 06:17撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:17
0617
ルンゼ右側。
右下の岩場と雪の境が少々奇異に見えた。
0625
ルンゼ下部を振り返る。
2024年05月03日 06:25撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:25
0625
ルンゼ下部を振り返る。
0635
ルンゼの出口、山頂付近の稜線らしきものが見えてきた。
2024年05月03日 06:35撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:35
0635
ルンゼの出口、山頂付近の稜線らしきものが見えてきた。
0635
ルンゼ上部右側、涸沢槍のような岩峰が見えた。
2024年05月03日 06:35撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:35
0635
ルンゼ上部右側、涸沢槍のような岩峰が見えた。
0638
ルンゼ右側。
2024年05月03日 06:38撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:38
0638
ルンゼ右側。
0641
左下に見えるルンゼ下部を振り返る。
目線の高さに見えた常念岳とその後方の霞む山々が美しかった。
2024年05月03日 06:41撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:41
0641
左下に見えるルンゼ下部を振り返る。
目線の高さに見えた常念岳とその後方の霞む山々が美しかった。
0646
山頂に登山者が見えた。
2024年05月03日 06:46撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:46
0646
山頂に登山者が見えた。
0648
これまで両側に切り立っていた岩も徐々に少なくなってきたことで、ルンゼが終盤であることが分かる。
2024年05月03日 06:48撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:48
0648
これまで両側に切り立っていた岩も徐々に少なくなってきたことで、ルンゼが終盤であることが分かる。
0648
右下のルンゼ下部を振り返る。
2024年05月03日 06:48撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:48
0648
右下のルンゼ下部を振り返る。
0653
右側を見ると視界に槍ヶ岳が入った。
2024年05月03日 06:53撮影 by  iPhone 7, Apple
5/3 6:53
0653
右側を見ると視界に槍ヶ岳が入った。
0700
見覚えのある祠が明瞭に見え、無事に登ってこられたことに安堵。
最後の30m程は雪が急に締まり、更に増した斜度とともにこれまで以上の緊張感に襲われた。
しかし、それ以上に達成感が勝っていた。
2024年05月03日 07:00撮影 by  iPhone 7, Apple
1
5/3 7:00
0700
見覚えのある祠が明瞭に見え、無事に登ってこられたことに安堵。
最後の30m程は雪が急に締まり、更に増した斜度とともにこれまで以上の緊張感に襲われた。
しかし、それ以上に達成感が勝っていた。
撮影機器:

感想

大型連休の晴天のもと、涸沢ヒュッテ泊まりで行ってきました。
直登ルンゼの存在を知ったのは数日前、残雪期の奥穂、北穂を調べている時だった。
BCスキーで滑るログは数件あったが、登山のログが1、2件しか見当たらない。
写真を見る限り、前穂のダイレクトルンゼと似た斜度と見受けられた。
知ってしまったら行きたいと思う気持ちが湧き上がるが、有雪期のメインルートを歩いたことがなかったので、まずはそちらが先かと迷っていた。

◆1日目
2日のお昼に涸沢ヒュッテに着いた。
売店の裏手で過ごしているとご年配のスタッフの方が目にとまり、この人ならと思えたので「直登ルンゼはどういったルートですか?明日、行こうと思っています。情報などお聞かせください」と質問してみた。
すると、「アズキ沢からルンゼに入って、そのまま登ると奥穂の山頂に着くよ。ただちょっと急だよ」と、にわかに信じられないといった表情で言われてしまった。
当然か...

◆2日目
絶好な晴天が予想されており、この機会を逃す手はないと直登ルンゼ一択で未明の4時にスタート。
テン場の裏からルンゼの入り口を目指してアズキ沢を右から左に横切るように登る。
モルゲンロートはちょっと中途半端な感じだった。
ルンゼの入り口に着いた。
登り始めて前穂のダイレクトルンゼの感覚が蘇った。
それまでのステイクポジションから徐々にダガーポジションを用いる斜度になってきた。
普段使う事のない動作が新鮮だった。
ヒュッテを出て2時間半が過ぎたあたりか、見上げる先のピークに人影を発見。
あそこが山頂だと知ることができた。
ゴールが分かったので気が楽になった。
最後の標高30mほどは急に雪が硬くなり、氷とまではいかないがその慣れない硬さと斜度にこれまで以上の緊張感に襲われる。
でも、登り切れる感覚の方が勝っていた。
そして、スタートから3時間後の午前7時、無事に山頂に着くことができた。
下山し、昨日質問したスタッフの方に無事に登ってきましたと伝えた。
するとにこやかな表情になった。
「どうだった?」
「はい、最後の最後は雪が硬くなり、斜度も増したのでわずかに怖くなりましたが、無事に登り切れました」
ビールを飲んだり自炊した後、売店の裏手で過ごしていると「取り付きまでだって楽じゃないよな」と声をかけてくださった。
登山のプロであろう方が視線を私寄りに下げて言ってくれたのだろうと想像でき、その思い遣りが嬉しかった。
やっぱりこの方に質問して良かったと思えた。

◆後記
始めて涸沢を訪れた時には知ることもなかった直登ルンゼ。
知って登れてまたひとつ、涸沢や穂高連峰の魅力に気付けたと同時に、畏怖の念だらけだった穂高連峰がほんの少しだけ身近になったように感じながら涸沢をあとにした。

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