十方山(二軒小屋から周回)〜眺望抜群の山【西中国山地、広島県】
- GPS
- 03:23
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 651m
- 下り
- 654m
コースタイム
- 山行
- 3:08
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 3:24
二軒小屋駐車場 1027 ― 藤本新道入口1036 ―作業道から山道への入口 1039 ― 稜線、藤本新道分かれ1102 ― 丸子頭分岐点 1126 ― 丸子頭 1127/1133 ― 丸子頭分岐点 1134 ― 那須分かれ、前三ツ頭 1152/1154 ― 奥三ツ頭 1204/1209 ― 論所 1216 ― 十方山 1224/1250 ― 1,328mピーク 1257 ― 獅子ヶ谷登山口 1327 ― 二軒小屋駐車場 1351
●行動時間 3:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(広島家=二軒小屋P) 二軒小屋駐車場―藤本新道入口―丸子頭―前三ツ倉、奥三ツ倉、十方山―獅子ヶ谷登山口―二軒小屋駐車場 (二軒小屋P=広島家) ●登山口へのアクセス ○二軒小屋駐車場 ・中国自動車道「戸河内IC」を降り、インターから直進の国道191号を進む。およそ5km先の「戸河内バイパス西口」交差点を左折し、出合橋を渡って右折、県道252号へと進む。道なりに約12kmで恐羅漢山登山口の麓に到着。左折し次の道分かれの先に二軒小屋駐車場 ・県道252号は、恐羅漢へと行く人ならばよく知っている悪路。中間は改良されているが、その前後はすれ違いも困難な区間が数km単位で続く ・駐車場は広い。不詳だが、100台規模で駐車できそうだ。料金はいずれも無料 (2024.6現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○二軒小屋〜藤本新道〜藤本新道分かれ ・藤本新道入口までは車道歩き。悪路として有名な県道252号を歩く。狭い車道にクルマが来ることもあるので要注意。藤本新道入口からしばらくは林業用作業道を上る。やがて左手に内黒峠や十方山への道分かれの案内が現れる。そこから左手の急登道に入ると藤本新道。終始急登が続き、内黒峠から十方さんへと至る ・分岐の案内はあるが、途中に標示はない。道筋自体は明瞭だが、誘導テープのみが頼り ○藤本新道分かれ〜丸子頭〜前三ツ頭〜奥三ツ頭〜十方山 ・頂稜だが、幅もあり起伏も少ない。奥三ツ頭から十方山の間に細い水流があり、その前後にはごく短い梯子やロープがある ・樹林の中、笹原の中を行く道。仮に整備が廃れると道も分かりにくくなるかもしれないが、現状はよく手入れされており明瞭 ・地図にて「前三ツ頭」とされるところは「那須分かれ」であった。奥三ツ頭はその名の通りであった。中三ツ頭というのもあるようだが、確認することはできなかった ○十方山〜獅子ヶ谷登山口〜二軒小屋登山口 ・十方山から1,328mピークまでは先ほどまでの続きのようななだらかな道取り。そこからは緩い斜度だが一気に下降する。道筋は明瞭でありよく開かれている。木の根が卓越したところも多々あるため足下には十分に注意を ・獅子ヶ谷登山口で恐羅漢からのルートと合流する。そこからは林道歩きとなる。最初のうちはクルマが走れないほどに荒れた林道だが、徐々に路面状態はよくなる。獅子ヶ谷から二軒小屋までの2/3ほど進むと連続した舗装路になる (いずれの記述も2024.6現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○二軒小屋 ・二軒小屋駐車場にはトイレのほかには何もない。そこから恐羅漢へとクルマで上った牛小屋高原には恐羅漢レストハウスがある。飲食できるようだが、立ち寄っていないので不詳 ・コンビニエンスストアは、戸河内IC出てすぐと、その少々先にあるものが最後。IC出口には道の駅もあり、道の駅にもレストランがある。また戸河内の市街地には洋食レストランなどもあるようだ ●日帰り温泉 ・戸河内には「グリーンスパつつが」がある。日帰り入浴もできる。大人600円 (いずれの記述も2024.6現在) |
写真
感想
中国山地西部の十方山へと向かった。
十方山は山頂からの展望で知られている。今日の天候ならば、十分に見渡しが利くかもしれない。
十方山は山頂部に不思議がある。山頂よりも高いピークがあること、すぐ隣には同様に十方山よりも高い三ツ頭なる山があること。付近の姿を想像しにくい山頂を目指した。
二軒小屋へは、戸河内インターから県道252号経由で向かった。一年くらい前に恐羅漢山に登った際にもこの道を使った。悪路で有名な道だ。今回は、寄りによって行きも帰りも狭小部で対向車を受けることとなった。悪路を実感させられることとなった。
二軒小屋には先行車が1台のみ。その閑かな様を見つつ、出発。まずは来た県道252号を遡る。藤本林道への入口は急勾配だが道幅もあり、特殊な作業車であれば十分に進入できそうだ。しばらく上ると山道が分かれていく。そちらはそちらで急坂だ。県の山岳連盟の方々などが整備されたのであろうか、木段もあるしっかりとした道だ。
急坂のままに尾根へと到達。頂稜には内黒峠から十方山へと続く道が通っている。内黒峠方面はメジャーな道ではないのかと思っていたが、見る限りは来た道やこの先のルートと同様に開かれているようだった。
頂稜に出てからもさらに上り続けることになるが、ひじょうに穏やかな道取りだ。あまり上昇感を感じないままに丸子頭へ。樹林帯の中の山頂だ。見通しは得られない。
コースを外れた山頂部を後にして少々戻る。きれいな三叉路を右へと曲がり奥三ツ頭を目指す。山容はますますなだらかになる。植生は笹が目立つようになる。丁寧に開削されており、道が見えなくなる心配はないものの、そのうちに埋もれるのではないかと心配になる。
前三ツ頭を特定できないうちに「那須分かれ」に到着。ここがピークになっており、おそらく前三ツ頭もこの近辺の岩なんかがそれなのであろう。
さらに進む。ほかの方の記録では蛇が多いとされているが、今日は見かけることはなかった。鬱蒼とした緑の中を更に進み奥三ツ倉へ。山頂からは樹間に吉和方面が少しだけ見える。大岩が最高点のようだが、上るのは止める。
奥三ツ倉からはいったん鞍部に下りて進むことになるが、これとてさしたる上り下りではない。鞍部のどこかが論所と呼ばれているようだ。水流を二度渡るのだが、いずれかが論所なのであろうと推測。殆ど山頂部とも言えるこの辺りで水流があることにも不思議を感じる。
登り返していくうちに、木々がなくなり明るい空間へと出る。視界も広がり十方山山頂に到着。
背の低い笹原によって埋め尽くされた山頂からは西〜南〜南東辺りがきれいに見渡せる。残念ながら霞に遮られて遠くは見えない。海や瀬戸内海の山々を見分けることはできないようだ。また日本海側は高い木々に阻まれており、恐羅漢の頭を見るのが精一杯だ。それでも、ここを山頂とした心持ちはよく理解できる展望だ。
眺望を楽しみ、昼食を摂る。一息入れて、いよいよ下山へと向かう。
隣の1,328mピークは眺望がない。通過点のようなそのピークを過ぎ、道は急下降。といっても上りで利用した頂稜と比較すればというレベルであり、それほど急激な坂道ではない。
途中で根に足を取られ、それでも倒れないように踏ん張ったところ、足を攣ってしまった。山でこんなことになるのは初めてだ。ふくらはぎの攣りが落ち着くのをじっと待ち、再出発。
見覚えのある獅子ヶ谷登山口を過ぎ、これまた見覚えのある荒れた林道を進む。途中には見覚えのない真新しい橋がある。やがて、林道も舗装路へと変わり、二軒小屋駐車場が見えてきた。
ほんとうは、西の登山口に近い滝や細見渓谷のような山裾も楽しんでこその山なのであろうが、山頂部の独特の眺望だけでも十分に特筆すべきものがある。
もっと知られていい好き山だと思った。
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