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Yamareco

記録ID: 691329
全員に公開
沢登り
尾瀬・奥利根

中ノ岐沢北岐沢から小松湿原を経て鬼怒沼山へ

2015年08月01日(土) ~ 2015年08月02日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
29:28
距離
26.4km
登り
1,596m
下り
1,592m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:33
休憩
0:00
合計
5:33
距離 10.6km 登り 742m 下り 139m
9:16
39
9:55
14
10:09
280
14:49
宿泊地
2日目
山行
8:03
休憩
0:16
合計
8:19
距離 15.8km 登り 859m 下り 1,463m
6:19
313
宿泊地
11:32
11:37
46
12:23
12:28
81
13:49
13:53
19
14:12
24
14:36
14:38
0
14:38
ゴール地点
ルートはEtrex20のGPSデータです。
天候 両日晴れ 夜は雷雨
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
地元から草加ICから関越道の沼田ICで下りて下道。
途中の椎坂峠がトンネル開通によりアクセスが若干楽になりました。
大清水駐車場は2日で1,000円支払います。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
沢登りルート120
山と高原地図 尾瀬

●大清水〜遡行地点
大清水登山口から旧道方面に入り、途中で右の林道に入ります。鹿止めの柵を通過して駐車場から歩くこと1時間半くらいで遡行地点に降る大きなカーブに到着。
笹漕ぎをしながらのくだりで若干不明瞭です。降るとすぐ沢なので林道で装備を付けるのがよいかと思います。

●中ノ岐沢北岐沢1日目(ビバーク地点まで)
標高差がそれほどないためなだらかな沢が続き、沢の登りとしては若干物足りなかったです。厳しい滝登りもないのでスイスイ歩けます。登れない大滝15mは見事。
その後のナメ滝地帯は、なかなか良い雰囲気でした。ナメ滝を過ぎたあたりから幕営ポイントは何箇所かありましたが、1770m地点でしょうか。平坦で、焚き火跡まであって幕営ポイントに最良の場所がありました。

●中ノ岐沢北岐沢2日目〜小松湿原
幕営ポイントからは若干高度があるためか沢登りらしいのぼりが続きます。ただし1時間もしないうちに緩やかになり小松湿原に出会います。ひっそりとした湿原です。
ここから登っていく道が不明瞭でしたが、水場の沢沿いに登れば結構わかり易かったかもしれません。

●下降ルート(黒岩山〜鬼怒沼山〜鬼怒沼〜物見山〜大清水)
水場付近に登り上げました。水は細いですが冷たいです。誤って黒岩山のほうに行ってしまい往復1時間のロス。
鬼怒山は登山道から軽身で15分くらいだったでしょうか。結構急坂で息が切れました。展望は日光白根方面のみです。
鬼怒沼は広い湿原帯です。日光白根や燧ケ岳が見えました。花の季節には若干遅かったか、ワタスゲが少し残っていたのと黄色い花が咲いてたくらいでした。
監視所は結構清潔感がありましたが狭いですし、水場もないので使い勝手はあまりよくないでしょうか。
物見山から大清水は標高か900mありかなり急坂です。ただし結構歩き易い登山道でした。
その他周辺情報 ●温泉
戸倉第一駐車場の橋を渡ってすぐにある尾瀬ぶらり館の温泉で汗を流しました。500円也。
洗い場4つ、浴槽は小さめ(露天あり)とこじんまりしています。結構使う人がいるので洗い場浴槽共に渋滞します。また、露天はアブが飛んでいて落ち着いて入浴できなかったです。
鍵つきロッカー、シャンプー、ボディーシャンプー、ドライヤーあります。
久しぶりに大清水に来ました。
久しぶりに大清水に来ました。
大清水登山口。ここは右手の旧道に入ります。
大清水登山口。ここは右手の旧道に入ります。
旧道入口から分かれて右手の道を進みます。
旧道入口から分かれて右手の道を進みます。
鹿止めの柵があります。
鹿止めの柵があります。
林道を歩くこと1時間30分くらいでようやく遡行ポイントに降る大きなカーブに到着。
林道を歩くこと1時間30分くらいでようやく遡行ポイントに降る大きなカーブに到着。
沢装備を付けて踏み後がわかりづらい笹を漕いで下ります。足元が見えにくいので注意。
沢装備を付けて踏み後がわかりづらい笹を漕いで下ります。足元が見えにくいので注意。
いよいよ中ノ岐沢北岐沢を歩き始めます。
いよいよ中ノ岐沢北岐沢を歩き始めます。
キレイな沢
全体的に標高差がないのでなだらかな沢が続きますね。
全体的に標高差がないのでなだらかな沢が続きますね。
膝くらいまで入る箇所は多々ありますが、それ以上は意図的に行かなければほとんどありません。
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膝くらいまで入る箇所は多々ありますが、それ以上は意図的に行かなければほとんどありません。
右をいけばシャワークライムですが、荷物が重いので左を登りました。
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右をいけばシャワークライムですが、荷物が重いので左を登りました。
4段10m。左側を登ります。
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4段10m。左側を登ります。
これが一番ののぼりだったでしょうか。
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これが一番ののぼりだったでしょうか。
大滝15m。ここは登れないので近くで見るだけ。
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大滝15m。ここは登れないので近くで見るだけ。
大滝15m。下から見ると迫力あります。
大滝15m。下から見ると迫力あります。
好きに登ります。
好きに登ります。
階段状6mを過ぎるとナメ滝が続きます。
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階段状6mを過ぎるとナメ滝が続きます。
この辺は癒しの沢登りですね。
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この辺は癒しの沢登りですね。
1770m地点でしょうか。沢が二股に分かれたところでテン場適地を見っけ。焚き火跡もあって素敵な場所でした。これ以上行くと幕営地はちょっとないかな。
1770m地点でしょうか。沢が二股に分かれたところでテン場適地を見っけ。焚き火跡もあって素敵な場所でした。これ以上行くと幕営地はちょっとないかな。
とりあえず沢水で担いできたお酒類を冷やします。
ビール、ワイン、焼酎、梅酒と盛りだくさん。
とりあえず沢水で担いできたお酒類を冷やします。
ビール、ワイン、焼酎、梅酒と盛りだくさん。
テントを設営したら食事の準備始めます。
テントを設営したら食事の準備始めます。
今回は沢なのでソーメンにしてみました。沢水で締めます。
今回は沢なのでソーメンにしてみました。沢水で締めます。
ソーメンと、錦糸卵、わけぎ、ミョウガ、シソ、サバ缶を付け合せにいただきました。
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ソーメンと、錦糸卵、わけぎ、ミョウガ、シソ、サバ缶を付け合せにいただきました。
リーダーが持ってきた鶏とにんにくを串焼きにして焚き火であぶります。これが旨い!
リーダーが持ってきた鶏とにんにくを串焼きにして焚き火であぶります。これが旨い!
2日目6時半出発。
2日目6時半出発。
小松湿原までは若干登りで沢らしくなってきました。
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小松湿原までは若干登りで沢らしくなってきました。
しばらく登ると水量は少なくなってきて鬱蒼とした樹林帯となります。
しばらく登ると水量は少なくなってきて鬱蒼とした樹林帯となります。
しばらくすると目的地の小松湿原に到着。
ここから登山道を目指しますが、これが踏み後もほぼなくてわかりづらかった。GPSないとちょっときつかった。
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しばらくすると目的地の小松湿原に到着。
ここから登山道を目指しますが、これが踏み後もほぼなくてわかりづらかった。GPSないとちょっときつかった。
丁度登山道に出たところは水場から30mくらいのところでした。
丁度登山道に出たところは水場から30mくらいのところでした。
水が冷たくて美味しい!
水が冷たくて美味しい!
下山開始したら間違えて反対方向に行ってしまった。黒岩山の看板を見て引き返します。GPSちゃんとチェックしておけばよかったです。往復1時間ロス。
下山開始したら間違えて反対方向に行ってしまった。黒岩山の看板を見て引き返します。GPSちゃんとチェックしておけばよかったです。往復1時間ロス。
分岐から鬼怒沼山に登ります。なかなか急坂で手ごわかった。
栃木百名山ですね。
展望はほぼありません。
分岐から鬼怒沼山に登ります。なかなか急坂で手ごわかった。
栃木百名山ですね。
展望はほぼありません。
鬼怒沼山で唯一日光白根方面が開けていました。
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鬼怒沼山で唯一日光白根方面が開けていました。
しばらく歩くと鬼怒沼へ。監視所に到着。
しばらく歩くと鬼怒沼へ。監視所に到着。
それほど広くはありませんが、清潔感あります。
それほど広くはありませんが、清潔感あります。
せっかく来たので鬼怒沼を少し散策しました。
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せっかく来たので鬼怒沼を少し散策しました。
日光白根が見えてきます。
日光白根が見えてきます。
奥鬼怒山方面。
ここから物見山に向かいます。
ここから物見山に向かいます。
結構頑張って登ってようやく物見山に到着。
物見なのに展望は全く無し・・・がっくり。
結構頑張って登ってようやく物見山に到着。
物見なのに展望は全く無し・・・がっくり。
物見山からはタフな急下降が延々と続きますが、終了地点は沢の渡渉があります。途中まで橋が架かっているのに最後までかけてくれよと思いますが、今回は水それほどでもないので濡れずに渡りました。
物見山からはタフな急下降が延々と続きますが、終了地点は沢の渡渉があります。途中まで橋が架かっているのに最後までかけてくれよと思いますが、今回は水それほどでもないので濡れずに渡りました。
あとは林道を頑張って歩きます。途中1.2kmの道標がありましたが、絶対に嘘だよと思う長さです。
あとは林道を頑張って歩きます。途中1.2kmの道標がありましたが、絶対に嘘だよと思う長さです。
大清水に到着ー。お疲れ様でした。
大清水に到着ー。お疲れ様でした。
大清水の売店で名物の花豆ソフト頂きました!400円也。
ちょっと小豆感があるザラついた食感。サッパリして美味しいです。
大清水の売店で名物の花豆ソフト頂きました!400円也。
ちょっと小豆感があるザラついた食感。サッパリして美味しいです。
下山後は尾瀬ぷらり館にて汗を流しました。
下山後は尾瀬ぷらり館にて汗を流しました。

感想

今年は沢登りのリーダーに恵まれ早くも4回目となります。沢登ルート120で行きたい沢を探していたら尾瀬の沢に目が止まりました。中ノ岐沢、大清水から1時間半ほど歩いたポイントから最終遡行地点に小松原湿原に出る沢です。下山ルートでは、以前から歩いてみたかった鬼怒沼から大清水の縦走が出来るだけに1回で2度美味しい山行です。

沢日和の蒸し暑い陽気の中、遡行取りつき地点までの林道歩きは長い。今回は沢途中で幕営のため装備が重くのしかかる。流れる汗をそのままにまだかまだかと歩くこと1時間半でようやく到着。小休憩後、遡行準備をして沢に下るが笹藪で視界がないので慎重に降りた。
沢に入ると思いのほか水が冷たく感じる。今日はジャブジャブとたっぷり水を浴びながら遡行しようと思っていたが、ただでさえ思いザックが水を含んで余計重くなることを考えると濡れながらの遡行はなかなかできなかった。
標高差があまりないこの沢は、比較的穏やかな遡行が続く。登攀要素が高い滝は2カ所だけ。いずれも荷物が重いのでザイルは出しているが、なくても大丈夫なレベルだった。大滝15mの下で霧状になった水しぶきを堪能し巻くと、その上はナメ滝の連続。若干沢筋が狭いので、甲武信の東釜のナメや、巻機の米子沢のような感動はないが、気持ちよく歩けた。
遡行図より1700m付近になると幕営箇所を探しながら進む。何か所適地があったが更に良い場所を求め進んだ。標高も1800m近くなってきたところで二俣左手にベストポイントを発見!10畳位の平らな場所と、たき火跡付の贅沢な幕営地だ。
ザックを下すとまずは酒類を沢で冷やし、テントを張る。そして濡れた衣類を着替えロープにかけて干す。たき火の準備が出来たら、冷えたビールで乾杯。沢や雪渓のある山だと冷たいビールが飲めるのが至福の時だ。
沢水で割った焼酎、梅酒を飲みながら5時になり夕食の準備を始める。本日の夕食はソーメンだ。流水(沢)で締めたソーメン。付け合せはミョウガ、わけぎ、シソを切って、錦糸卵と鯖缶だ。そしてリーダーが別で持ってきていたニンニクと鶏肉を串焼きにしてたき火にかけて炙った。どちらも沢だから出来る楽しい食事。ほの暗くなる中、たき火の暖かな灯りを見ながら時間はあっという間に過ぎていく。
8時過ぎたあたりで雷鳴がやってきたので寝ることにした。テントに入ってすぐ雷雨が襲ってきたが、数分もすると意に介さず眠りに落ちた。
翌日はいよいよ遡行終了ポイントである小松湿原へ6時半出発。しばらくは沢らしい登りを堪能するが、すぐに沢は細くなり小松湿原にたどり着いた。目的地点が明確だと喜びもひとしおだ。ただここから登山道に出るまでがなかなか大変。踏み後は薄く、地図とGPSとにらめっこしながらようやく登山道に行きあたり、装備を解除し水場で冷たい水を給水し喉を潤す。
軽く携帯食を取ったら下山を開始したが、勘違いで反対方向の黒岩山へと向かってしまい、往復1時間のタイムロス。トレーニングと言い聞かせ再び出直した。
水場からもなだらかながら登りが続き鬼怒沼山への道標が出てきた。見上げると結構な急斜面が待っている。1人は待つことになり3人でピークに向かった。荷物を置くと体は軽くなり急坂でもスイスイ上れた。木々に覆われた山頂には栃木百名山の看板と、日光白根の方だけ展望があるのみのこじんまりとした山だった。それでも沢からたどり着くピークはイイ。
その後1時間ちょっとで鬼怒沼まで歩き、開けた湿原でしばし休憩する。鬼怒沼にはベンチが数か所あり人とそれなりに人が来ていた。みんな日光方面から散策に来た人たちだろう。昼休憩を取って物見山まで順調に進んで残りは大清水までの標高差900mの大下りが待っている。地図からは結構急斜面で心配したが、確かに急斜面だが足場が意外に良くて予想より早く下ることができた。
沢としては少し物足りなかった北ノ岐沢でしたが、登山としては小松湿原、鬼怒沼などなかなか訪れることがないルートを歩け満足でした。

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コメント

涼しそうですね
YAMA555さん、こんにちは。
沢が多いですね!
パッと見、沢を登る涼しそうな写真が多いですが、沢水でしめられてるソーメンが一番涼しそう?!
涼しそうでいいですね!!

私も先日ガッツリ歩いてきましたが、稜線の日差しは厳しかったです。
風呂に入れない山小屋泊だったので、池を見ると入りたい!と思いながら歩いてました。。。
秋にはご一緒できるかな?!次の記録も楽しみにしてます。
 
2015/8/11 13:01
沢は麺類が似合います
ya_saさんこんばんは。
沢登りは登山とちょっと違ってオールドスタイルで山を詰めている雰囲気がとても好きです。今回みたいにピークハントに繋がる沢は特に好きですねー。沢水でキュッとしめた麺はとっても美味です。ソーメン、うどん、そば、つけ麺など満足度が高いですよ〜。

蓮華・針ノ木はいつか歩いてみたいと思っているコースでした。先を越されたなー。ガッツリ歩きも堪能できたようで羨ましいです。私は笠から槍見ていました。

ya_saさんが良ければ、秋テント泊でどこか行きましょうか!
2015/8/11 20:37
プロフィール画像
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