中ノ岐沢北岐沢から小松湿原を経て鬼怒沼山へ
- GPS
- 29:28
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 1,596m
- 下り
- 1,592m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:33
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 8:19
天候 | 両日晴れ 夜は雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
途中の椎坂峠がトンネル開通によりアクセスが若干楽になりました。 大清水駐車場は2日で1,000円支払います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 沢登りルート120 山と高原地図 尾瀬 ●大清水〜遡行地点 大清水登山口から旧道方面に入り、途中で右の林道に入ります。鹿止めの柵を通過して駐車場から歩くこと1時間半くらいで遡行地点に降る大きなカーブに到着。 笹漕ぎをしながらのくだりで若干不明瞭です。降るとすぐ沢なので林道で装備を付けるのがよいかと思います。 ●中ノ岐沢北岐沢1日目(ビバーク地点まで) 標高差がそれほどないためなだらかな沢が続き、沢の登りとしては若干物足りなかったです。厳しい滝登りもないのでスイスイ歩けます。登れない大滝15mは見事。 その後のナメ滝地帯は、なかなか良い雰囲気でした。ナメ滝を過ぎたあたりから幕営ポイントは何箇所かありましたが、1770m地点でしょうか。平坦で、焚き火跡まであって幕営ポイントに最良の場所がありました。 ●中ノ岐沢北岐沢2日目〜小松湿原 幕営ポイントからは若干高度があるためか沢登りらしいのぼりが続きます。ただし1時間もしないうちに緩やかになり小松湿原に出会います。ひっそりとした湿原です。 ここから登っていく道が不明瞭でしたが、水場の沢沿いに登れば結構わかり易かったかもしれません。 ●下降ルート(黒岩山〜鬼怒沼山〜鬼怒沼〜物見山〜大清水) 水場付近に登り上げました。水は細いですが冷たいです。誤って黒岩山のほうに行ってしまい往復1時間のロス。 鬼怒山は登山道から軽身で15分くらいだったでしょうか。結構急坂で息が切れました。展望は日光白根方面のみです。 鬼怒沼は広い湿原帯です。日光白根や燧ケ岳が見えました。花の季節には若干遅かったか、ワタスゲが少し残っていたのと黄色い花が咲いてたくらいでした。 監視所は結構清潔感がありましたが狭いですし、水場もないので使い勝手はあまりよくないでしょうか。 物見山から大清水は標高か900mありかなり急坂です。ただし結構歩き易い登山道でした。 |
その他周辺情報 | ●温泉 戸倉第一駐車場の橋を渡ってすぐにある尾瀬ぶらり館の温泉で汗を流しました。500円也。 洗い場4つ、浴槽は小さめ(露天あり)とこじんまりしています。結構使う人がいるので洗い場浴槽共に渋滞します。また、露天はアブが飛んでいて落ち着いて入浴できなかったです。 鍵つきロッカー、シャンプー、ボディーシャンプー、ドライヤーあります。 |
写真
感想
今年は沢登りのリーダーに恵まれ早くも4回目となります。沢登ルート120で行きたい沢を探していたら尾瀬の沢に目が止まりました。中ノ岐沢、大清水から1時間半ほど歩いたポイントから最終遡行地点に小松原湿原に出る沢です。下山ルートでは、以前から歩いてみたかった鬼怒沼から大清水の縦走が出来るだけに1回で2度美味しい山行です。
沢日和の蒸し暑い陽気の中、遡行取りつき地点までの林道歩きは長い。今回は沢途中で幕営のため装備が重くのしかかる。流れる汗をそのままにまだかまだかと歩くこと1時間半でようやく到着。小休憩後、遡行準備をして沢に下るが笹藪で視界がないので慎重に降りた。
沢に入ると思いのほか水が冷たく感じる。今日はジャブジャブとたっぷり水を浴びながら遡行しようと思っていたが、ただでさえ思いザックが水を含んで余計重くなることを考えると濡れながらの遡行はなかなかできなかった。
標高差があまりないこの沢は、比較的穏やかな遡行が続く。登攀要素が高い滝は2カ所だけ。いずれも荷物が重いのでザイルは出しているが、なくても大丈夫なレベルだった。大滝15mの下で霧状になった水しぶきを堪能し巻くと、その上はナメ滝の連続。若干沢筋が狭いので、甲武信の東釜のナメや、巻機の米子沢のような感動はないが、気持ちよく歩けた。
遡行図より1700m付近になると幕営箇所を探しながら進む。何か所適地があったが更に良い場所を求め進んだ。標高も1800m近くなってきたところで二俣左手にベストポイントを発見!10畳位の平らな場所と、たき火跡付の贅沢な幕営地だ。
ザックを下すとまずは酒類を沢で冷やし、テントを張る。そして濡れた衣類を着替えロープにかけて干す。たき火の準備が出来たら、冷えたビールで乾杯。沢や雪渓のある山だと冷たいビールが飲めるのが至福の時だ。
沢水で割った焼酎、梅酒を飲みながら5時になり夕食の準備を始める。本日の夕食はソーメンだ。流水(沢)で締めたソーメン。付け合せはミョウガ、わけぎ、シソを切って、錦糸卵と鯖缶だ。そしてリーダーが別で持ってきていたニンニクと鶏肉を串焼きにしてたき火にかけて炙った。どちらも沢だから出来る楽しい食事。ほの暗くなる中、たき火の暖かな灯りを見ながら時間はあっという間に過ぎていく。
8時過ぎたあたりで雷鳴がやってきたので寝ることにした。テントに入ってすぐ雷雨が襲ってきたが、数分もすると意に介さず眠りに落ちた。
翌日はいよいよ遡行終了ポイントである小松湿原へ6時半出発。しばらくは沢らしい登りを堪能するが、すぐに沢は細くなり小松湿原にたどり着いた。目的地点が明確だと喜びもひとしおだ。ただここから登山道に出るまでがなかなか大変。踏み後は薄く、地図とGPSとにらめっこしながらようやく登山道に行きあたり、装備を解除し水場で冷たい水を給水し喉を潤す。
軽く携帯食を取ったら下山を開始したが、勘違いで反対方向の黒岩山へと向かってしまい、往復1時間のタイムロス。トレーニングと言い聞かせ再び出直した。
水場からもなだらかながら登りが続き鬼怒沼山への道標が出てきた。見上げると結構な急斜面が待っている。1人は待つことになり3人でピークに向かった。荷物を置くと体は軽くなり急坂でもスイスイ上れた。木々に覆われた山頂には栃木百名山の看板と、日光白根の方だけ展望があるのみのこじんまりとした山だった。それでも沢からたどり着くピークはイイ。
その後1時間ちょっとで鬼怒沼まで歩き、開けた湿原でしばし休憩する。鬼怒沼にはベンチが数か所あり人とそれなりに人が来ていた。みんな日光方面から散策に来た人たちだろう。昼休憩を取って物見山まで順調に進んで残りは大清水までの標高差900mの大下りが待っている。地図からは結構急斜面で心配したが、確かに急斜面だが足場が意外に良くて予想より早く下ることができた。
沢としては少し物足りなかった北ノ岐沢でしたが、登山としては小松湿原、鬼怒沼などなかなか訪れることがないルートを歩け満足でした。
コメント
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YAMA555さん、こんにちは。
沢が多いですね!
パッと見、沢を登る涼しそうな写真が多いですが、沢水でしめられてるソーメンが一番涼しそう?!
涼しそうでいいですね!!
私も先日ガッツリ歩いてきましたが、稜線の日差しは厳しかったです。
風呂に入れない山小屋泊だったので、池を見ると入りたい!と思いながら歩いてました。。。
秋にはご一緒できるかな?!次の記録も楽しみにしてます。
ya_saさんこんばんは。
沢登りは登山とちょっと違ってオールドスタイルで山を詰めている雰囲気がとても好きです。今回みたいにピークハントに繋がる沢は特に好きですねー。沢水でキュッとしめた麺はとっても美味です。ソーメン、うどん、そば、つけ麺など満足度が高いですよ〜。
蓮華・針ノ木はいつか歩いてみたいと思っているコースでした。先を越されたなー。ガッツリ歩きも堪能できたようで羨ましいです。私は笠から槍見ていました。
ya_saさんが良ければ、秋テント泊でどこか行きましょうか!
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