日帰り 扇沢-鹿島槍ヶ岳ピストン 雨中ひたすら11時間半(完成版)
- GPS
- 11:30
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 2,222m
- 下り
- 2,207m
コースタイム
11:15山頂発-12:00冷池山荘着:(昼食):12:46山荘発-14:23種池山荘-15:00水平道-15:42ケルン-16:28扇沢登山口着
天候 | 雨&強風 気温は10℃前後だったが、体感温度はひとケタ台と思われる |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓が非常に多く残っています。 冷池山荘から上は雪渓歩きがけっこうあります。滑るので注意が必要。 稜線上は風が強いのでウィンドブレーカーがあってもよいでしょう。 |
写真
感想
【アプローチ等】
急きょ行き先を変更したため、ロクな事前準備もせずに行きました。
とりあえず、冷池山荘に電話して天気の傾向を聞きましたが
そのときの答えは「くもりですね」でした。
アプローチはバイクも考えたのですが、雨の可能性とここしばらく忘れていた私の雨男的ジンクスを考慮し、車でのアプローチとしました。
案の定、群馬県に入った頃から土砂降りとなり、朝まで降り続けました。
おかげで朝出発の踏ん切りがつかず、結局出発は当初の予定より1時間遅れの5時15分。
「出発が遅れたけどどうにかなるだろう」とタカをくくっていました。
ヤマレコの山行記録で約9時間で往復したという記事が「ひとつ」あったので大丈夫だと思ったのです。
昭文社の山と高原地図での標準タイムが14時間であることを知ったのは、下山してからでした。
【衣類について】
朝、かなり寒かったので、着込みました。
上がファイントラックのベースレイヤー、ヤマレコTシャツ、ゴアのカッパ
下がパンツ、サポートタイツ、ズボン、ゴアのカッパ。
真冬でもTシャツ1枚で登る私としては何故にそんなに着たのかと、今でも信じられません。結局途中でズボンは脱ぎました(雨の中での着替えは地獄です)。
今回ファイントラックの威力を痛烈に感じました。これは大収穫です。
雨で体中ずぶ濡れでなおかつ稜線上の強風に晒されていても、体幹部分はサラサラで気持ち悪くなく、寒さも感じませんでした。
腕から手にかけての部分が寒さのために、感覚がなくなってしまったことに対してこのアドバンテージは絶大です。
ファイントラックは基本冬の装備だと思っていましたが、これからは夏、特に雨用装備としても位置づけていきたいと思います。
【その他の装備】
今回、最後まで視界が30m以上になることはなかったため、全然景色は楽しめませんでした。
こんなときこそGPSの出番なのですが、間抜けなことに行程の3分の1を過ぎた頃に電池切れとなってしまいました。
一番使えない装備はどうやら私自身のようです。
単独行用に今回シーネを装備に加えました。簡単にいえば骨折したときに使う添え木です。
ツェルトも装備していきました。ただ、あの寒さの中濡れたままで一晩ピバーグするのはかなり危険であると思います。
よって、雨のときは乾いた服を最後まで使わずに持っていることが大切です。
【行程】
今回は登りに6時間かかりました。
途中ほとんど休憩せずに歩きましたが、周りが全く見えないことと、雨のため地図を出すのもめんどくさいこと、寒さのため何をするにも億劫になっていたことなどで、だらだらと歩くのみ。
帰りの時間を考慮し、11時になっても鹿島槍ヶ岳に着かなければ、引き返そうと思っていました。
そのうち11時になり、引き返そうかどうしようか悩んでいたときに、ダメもとでGPSを作動させたら、なんと何峰の頂上から数mくらい下のところにいることを確認。そこからは走って登頂ました。
ホントにそれくらい何も見えなかったです。
これが山頂の様子の動画です。
帰りは、腕が冷たいことことと頭部がびしょ濡れで気持ち悪いこと以外は、厚いときに比べて逆に体がオーバーヒートしない分快適とも思えます。
しかしながら、最後にかなりの距離を下るのは心地よいものではなく、最後のほうでは20分歩いて座り込むを繰り返して帰ってきました。
今回図らずも黒戸尾根、穂高縦走に次ぐ時間歩いたわけですが、装備と準備は大切だなあ。逆に装備と準備さえあれば、天候などの外的条件は克服できるものだと感じました。
【おまけ】
登り始め、いきなり小さなイノシシが飛び出してきてそのまま逃げていきました。
マジびびッた!!!
そのあとしばらく「森の熊さん」を大声で歌いながら登りました。
悪天候の中大変な山行だった様ですね。
鹿島槍は劔立山の絶好の展望台なので残念でした。
私は大谷原から入りましたが、距離が短いのでおそらく扇沢ルートより楽だと思います。
次回リベンジですね。
おはようございます。
鹿島槍、お疲れさまでした。
雨の中の着替えについてですが、私もそう思います。いつもここで着替えられれば、
と思いつつ着替えを忘れて手持ちしていない自分に腹が立ちます。でも、ファイン
トラックのベースレイヤーはよさそうですね。私も購入検討しようかな
MATSUさん
次回は1泊くらいでゆっくり景色を楽しむ山行にしたいです。
でも高山植物はきれいでしたよ。
tayukayuさん
やはり本物は極限状態(大げさ!)での性能が違います。
ユニ○ロのメッシュシャツじゃここまでの効果は期待できないでしょう。
こんばんは。
空木行きの断念残念でした。
それでも荒天の鹿島槍日帰りご苦労様でした。
ファイントラック優れものですか
tayukayuさんのように自分も今後の調達品目に検討します
空木はルートがないのでは仕方なかったです。
でもこの夏には行きたいと思っています。
最近新しい山を開拓していないので
ヤマレコに触発されるところ大ですね。
ちなみにファイントラックはパンツとアンダーグローブも持ってます
見事なガスッぷりですね。
それにしても、コースタイムが
早いです!!さすがですね。
来週、柏原から針ノ木の周回ルートをやろうか検討中です。お天気ならば・・・w
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