金糞岳《関西百名山》
- GPS
- 08:04
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,253m
- 下り
- 1,252m
コースタイム
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:20
天候 | 晴れ時々曇り一時霙 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日は前線の通過で大雨だった。雨後冬型の気圧配置となり寒気が入った。湖北地方は50%の降水確率となっている。京都駅集合組と大阪から直行してきたT山さんが草津PAで合流し北陸道へと車を進めた。高月駅で待つT念さんをピックアップし高山キャンプ場に着いたが、今年の営業は10月で終り誰もいない。鳥越林道の入口に数台の車が止まっていたが、いつの間にか林道に入って行った。このところ藪漕ぎが続いていたのでキャンプ場の裏手に明瞭な登山口を見つけると一安心。F堂さんを先頭に花房尾の先端に取り付いた。単調な樹林帯の道で麓の紅葉は今が見頃。特に今年は色鮮やかなようだ。
今日の山行は歩行距離17.8辧標高差は1,300mを超える山行のため体力レベルは★★とした。コースタイム通りに歩いても下山時には暗くなってしまうので可能な限り時間短縮をと目論んだ。体力レベルに応じるようにH中さんを始め体力に自信のある人が参加したが、体験参加のF瀬さんは今日が山デビュー! 借り物のザック以外は全て新品、嘗てのO野さんを彷彿とさせる。しかし体力的に一寸可哀そうで、体力★★の意味や歩行距離、高低差のデータが理解できないのも当然だ。でも意気込んで参加してくれたので最後まで一緒に山を楽しんで欲しい。
標高が700m位から登山道に氷の塊のような雪の名残が見られ、3日前に初冠雪した際は相当降ったのだろう。所々にあった雪が標高と共に登山道を覆うようになり何時しか紅葉の木々も葉を落とし景色は完全に冬になった。一つ目の山、滝谷ノ頭(905m)に到着したが、予定時間の5分遅れだ。F瀬さんの続行を危ぶむ人もいたがバテていないので大丈夫! 下山は鳥越林道にエスケープも可能なので必ず金糞登頂を果たして貰おう。
今日のミッションの一つ目は「奥山までの所要時間を予想」で1.3卆茵⇔登りで標高差は163m、今日のペースを考えて29分から48分の予想が出た。樹林帯の中を進み乗り上げた所が奥山(1,057m)で3等三角点「深谷2」が雪の中から飛び出していた。ミッションの結果は42分でY本の予想が的中した。ここでプチ昼食の休憩を取る。山頂からは金糞岳と白倉岳が見えるがまだまだ距離感がある。見る限りなだらかな稜線でアップダウンは少なそうだ。50%の降水確率だったが、主に曇りで晴れ間もあり、時々時雨れることもあったが問題なく稜線に出ると風が強くて寒く雨具は防寒も兼ねて上だけ着た。
伊吹山まで見えるポイントがあり滋賀県最高峰と第2位の山を近くに望むことが出来た。金糞岳から続くなだらかな中津尾に小朝ノ頭が飛び出していた。今は長浜市に統合され消滅したが旧木之本町と長浜市の市町界に達した所はゴロウノ頭(約1,130m)だが展望はない。もう完全に冬枯れとなった稜線を旧市町界に沿って進んだ。滋賀と岐阜の県境尾根に達した所は八草出合で八草峠への道が北東方向に分れて行った。此処まで来れば白倉岳は近いが何時しかガスが周りを覆い弱い霙を伴ってきた。標高差100m程の登りで白倉岳(1,271m)に到着すると3等三角点「深谷1」があり大休止を取って遅めの昼食タイムとした。奥山にあった三角点は「深谷2」で、ここが「深谷1」とは一寸安易なネーミングではないだろうか。
白倉岳には展望はなかったが前後の稜線は結構展望の良さそうな箇所があるのだがガスの中ではどうしようもない。白倉峠に一旦下り登り返すと金糞岳だ。岩の隙間を下りる一寸急な下りがあり固定ロープが掛っていた。何時の間に通過したのか白倉峠を過ぎてしまったようで気が付けば金糞岳への登りとなっていた。峠から100m程の登りで金糞岳(1,317m)に達し、一人も脱落することなく皆でやり遂げた。ガスの中で何も見えないが晴れていれば北面は見通しが利きそうだ。能郷白山と蕎麦粒山(そむぎやま)の山座同定のミッションを用意していたが断念した。
行程をチェックすると予定時間を30分ほど超えている。このまま行くと下山が18時を過ぎそうなので、パーティーを二つに分けて運転者二人が先行し車で小森口まで迎えに来る事にした。14時12分山頂を出発し急ぎ足で中津尾の稜線を下った。花房尾は2〜3人のトレースが残る程度だったがメジャールートの中津尾はトレースが道になっていた。標高が1,200mを切るとガスの領域を脱し木の間越しだが周りの山々が見通せるようになった。登山道の分岐があり左に鳥越峠への道が下りて行った。中津尾には林道が纏わり付いて登山口が4箇所ある。一番下が高山キャンプ場(255m)、二番目が小森口(655m)、三番目が連状口(955m)、一番上が鳥越峠(1,000m)となっている。
大朝ノ頭(1,070m)に少し登り返すと木立の隙間から小朝ノ頭が見えた。大朝より立派な山体だ。標高も50m高い。此れでは名前が逆なのでは? と疑問を持つがどんなものだろう。少し下って直ぐに登り返した。僅か60mの登りだがこの後は略下り一辺倒となるので貴重な登り返しと云えそうだ。小朝ノ頭(1,120m)山頂は展望なく残念だった。滋賀・岐阜県境を離れ長浜市域となり尾根続きの一寸したコブ、連状ノ頭(1,083m)に到った。此処も展望はなく少し進むと鳥越林道が横切るポイント“連状口”に達した。鳥越峠を越えてきた林道が中津尾を乗越す地点で車10台位止められる駐車場があった。駐車場からの展望は良く雲に頭を突っ込んだ白倉岳を始め花房尾の山々、東側のP1071のある尾根を一望することができた。駐車場横の林道枝道を少し下ると再び登山道となり直線的な尾根を下った。特段ピーク性のない所に小森ノ頭(822m)の標識が出てきた。更に進むと再び林道が交差する所は“小森口”の登山口だがキャンプ場入口にあった地図に出ていた駐車場らしきものは見当たらなかった。
登山道を下りると左手から谷が近づき堰堤の直ぐ下で白谷を細い鉄橋で渡った。片側だけ手摺が付いているが危なっかしい。此処からは林道となり深谷(みたに)と合して東俣谷川となった谷の左岸を辿った。河原が広まってくると西俣谷川との合流地点にある高山キャンプ場が見えてきたがやはり誰もいない。T山さんとの高速歩行で金糞岳山頂から1時間50分で駐車地点に到着した。靴を履き替え直ぐに鳥越林道に車を走らせ約束の小森口へと向った。到着して暫くすると、白い車が上って来た。止まったと思ったらドアが開き、F瀬さんが下りてきた。 何で? 訳が分からない! F瀬さんの解説によると三番目の登山口“連状口”で皆と別れ通りかかった車に乗せて貰い小森口を通り越し我々の車とすれ違い気付いてUターンして来たのだった。
小森口に着いて20分後16:35に残りの3人が下山して来た。車に収容し須賀谷温泉へと向かった。登山後の温泉は何よりの楽しみ、券売機で入浴券を買おうとすると「15時から18時半まで宿泊客貸切り」の札が掛り無情にも券売機の電源は切られていた。温泉に入ることが出来ず失意のうちに立ち去り帰路に着いた。高月にT念さんを送り木之本ICから北陸道に入る。八日市から19劼僚詑擇勃箸辰拭1路と同様、草津PAで京滋バイパスを行くT山車からT堂さんが乗換え京都に帰った。
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