富士登山 吉田口コース八号目
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- GPS
- 08:56
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 883m
- 下り
- 881m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 5:22
天候 | 雨時々土砂降り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
いい子ね〜って、お顔を撫でさせてくれました。
ご褒美なくてごめんね、美味しいごはんもらうんだよ、って言ったら、「ごはん」に反応?
ちょうだい、ちょうだいって、お辞儀しながら擦り寄って来ました。ごめんねー
感想
ツアー参加を決めたのは、今年の2月。
それからというもの、毎日のスクワット。
仕事が休み時は近所の山登りと、繰り返し頑張ってきました。
富士登山にむけて、5月に挑戦した男体山登山が、無念の8号目リタイヤだった事で、富士山ツアーに関してはとても悩みました。
結果、参加を遂行しましたが、またまた8号目リタイヤです。
悪天候の中のツアーでした。雨で周囲の景色は見えません。
ただただ傾斜のある道を歩きます。
時々一緒に参加した仲間と、歩きながら会話もできる登山でした。
自分自身の異変に気付いたのは、もう直ぐ山小屋という時です。
あれ?目眩・・・いえいえ、高所苦手意識のせい。
周囲が見えない今回は、高さなんて分からない。
気のせい気のせい。
頭全体に感じる拍動のような頭痛・・・これは?
さほど傾斜はないのに、岩にしがみつき歩く始末。
え・・あ・・気持ち悪い気がする・・・
・・・やっぱり気持ち悪い。
どうしよう。
異変に気付いたのは、私ではなく山登りガイドさんでした。
「高山病だね。山小屋はすぐそこですから、そこまで登っちゃいましよう」
勇気づけられ、励まされ、手伝われて、宿泊予定の山小屋へ。
既に登山断念しかないと考えていた私に、
「休むと症状が治まる場合もあるから、出発時点まで様子を見ましょう」
そうおっしゃって下さったのは、先ほどのガイドさんです。
夕食が摂れない私に、
「塩分だけでも摂れると、随分楽になると思いますよ」
またしても高山病。
ガイドさん、気弱くがっかりしている私に、優しい言葉を本当にありがとうございました。
でも、その言葉に甘えられない事を理解しています。
前回の高山病後、高山病についてたくさんたくさん調べてきました。
私は山小屋スタッフさんに、1人下山方法を教えてもらいに行きました。
①ここからの下山。
下山道までは案内してくれるとの事。
②もう少しだけ登り、登頂する皆んなの帰りを待つことの出来る山小屋待機。この方法なら登頂後の皆んなと下山。
さて、どうしようかな。
山の夜は早く、ほどなく消灯となりました。
激しい雨音で目が覚めました。
頭痛薬を服用して横になったためか、頭痛は治まっています。気分は良くなっています。横になってまだ2時間程度しか経っていません。
その時です。隣で寝ていたお友達から、
「頭痛くて眠れない。この先、この雨の中歩けない。無理みたい」と、声がかかりました。
この言葉がなかったら、果たして私は登頂を諦めることが出来たでしょうか?
高山病症状が出てしまったら、下山すると決めていた私なのに、登頂断念する心構えができないでいたのです。
それはもちろん、1人下山の寂しさや、リスクを考えてしまうからかも知れません。
でも、違います。
体調も良くなった気がしています。
高山病を否定していたい気持ちもあります。
そうです。
登頂したい気持ちが優ってしまっていたのです。
諦め悪かった私に気づかせるための、激しい雨と、偶然のお友達の言葉だったのかも知れませんね。
出発予定の時間になりました。
ところがここで、外は、ツアー続行か中止かの判断ができない大雨になっていました。
最終的に、時間を大幅に遅らせながらツアー続行が決定しました。
山登りお友達4人で参加したツアーです。
2人は、他のツアーの皆さんと一緒に時間を遅らせて登頂に向けて出発しました。
私とお友達の1人は、明るく手を振って、お見送りする事ができました。
さあ、下山準備。
山小屋から、既に受け取っていた朝食を元気に食べました。
あいにくの空模様で、ご来光は断念。
でも、雲の切れ間から明かりがもれだしたので、そちらが東かなとつぶやいたら、雲の切れ間があって光がさしているけど、ご来光が見えるはずは、もっとこっちです(笑)って。
結局、ここからの下山は合計3名でした。
3名で会話しながら、お天気のまずまずの回復を喜び、昨日は見ることの出来なかった周囲をながめながら、写真を撮りながら、登山している皆んなは、今どの辺にいるかな?と、時々上を見上げながら、のんびりのんびり下山道を歩きました。
高山病。
私に重く重くのしかかってきました。
私の顔色は尋常じゃなかったと、帰りのバスで打ち明けてくれたお友達に、私はもう高い山に挑戦できないと話したら、2500M位なら大丈夫じゃないかな?と言われました。
相当な顔色だったようです。
ご心配をおかけしました。
すみません。
2500M・・・
登山は危険が伴わないと言えば嘘になりますが、登山自体を悪者にはしたくありません。
今回のように、私のそんな状態でそれでも登れるのではないかと、淡い期待をしてしまう事が、悪の囁きであり、危険な事なのです。
もし、あの時、登頂を始めてしまっていたら・・・
無事登頂し下山して来たお友達を、明るく元気に出迎えたら、お友達のお顔は雨と涙まみれだったけど、とびっきりの素敵な笑顔を見せてくれました。
写真にアップできないのが残念です。
そうそう、山小屋で測定したサチュレーション数値は、78%でした。
肺炎症状になった時以来の数値です。
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