和名倉山
- GPS
- 05:58
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 1,687m
- 下り
- 1,678m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:05
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
以前から行きたいと思っていた一ノ瀬高原から和名倉山へ行ってきた。本格的に山歩きを始めて13年ほど経つが、柳沢峠はよく車で越えていたものの、ヘアピンカーブのところにあるここへと続く道へは一度も立ち入ったことがなかった。このあたりは谷が深くて暗く、花魁渕のエピソードがそれにさらに暗い影を落とし、近寄りがたい雰囲気を醸していた。笠取山は多摩川の源流として知られているが、この稜線も奥秩父主脈の時に一度通ったきりであった。
3時過ぎ、目覚ましが鳴る前に起床。丹波山の道の駅を過ぎていよいよ山に入って行く。一ノ瀬高原への道は細く緊張していたが、脇には既に釣り人と思われる人の車がぽつぽつと止まっており、孤独感はない。集落は思っていた通りお寂しい感じだが、思いのほか開けていて明るい。当初は笠取山まで縦走する予定だったので、中島川口に車をデポして、自転車で三ノ瀬の登山口へ向かう。自転車をとめて歩き始める。
登山口までは車が通れる林道を歩く。牛王院下から登山道に入る。道は尾根伝いについており、快適に高度を稼ぐ。道が緩やかになったあたりで開けた笹薮になり、富士山が見えた。山ノ神土から和名倉山方面に進路をとるのだが、ここのトラバースがなんとも薮い。そういう心の準備をしてこなかったので、行くかどうか一瞬迷ったが、やむなく行くことにする。朝露で濡れた笹薮のせいで、全身ずぶぬれになりながら、なんとかトラバースを終えた。
西仙波・東仙波の稜線は展望があり、ルンルンで歩く。「あんたがたどこさ」の仙波山ってここかな?と思ったが、後で調べたら全然違った。東仙波から和名倉山までは、間にシャクナゲのトンネルや暗い樹林帯を挟んで長く続くので、服はその間に乾いた。最後に大きくトラバースして山頂へ。まあまあ長かったが、帰りはスピードが出てあっという間だった。水は持っていた1ltr+ゼリー飲料だけでは足りず、山ノ神土のトラバースと将監小屋で補給した。
下山して自転車を回収して、民宿みはらしに寄ってみるが、犬しかいない。しかたなく自転車に乗って行くと、近くの民家で談笑しているおじいちゃんおばあちゃん。おばあちゃんの方が主であったので、後で伺う旨伝えて車を回収に向かった。途中坂が急で、押して歩く。みはらしの訪問は今回の目的のひとつ。ここでの暮らしや花魁渕の逸話など聞いてみたいことがいくつかあった。
主のお話によると、花魁渕の伝説は本当であるらしかった。集落の成り立ちについてのお話の中で、花魁渕やそこでガードレールから覗いていた女性の目撃例などの話が出たので、集落にも目撃した方がいるのか訊いてみたが、それはないとのことだった。個人的にあのあたりで白い服を着た女性を見たという目撃談を複数聞いていたが、ここでの目撃例はないのだろうか。その後、無限緑茶にカップラーメンとフライドポテトをいただきながら、かつての集落やご家族のお話を伺った。一時間と少し経った頃、雨が降り始めたのでお代を払っておいとました。今度来るのはいつになるだろうか。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する