夏休みの涸沢カール
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- GPS
- 14:17
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 946m
- 下り
- 937m
コースタイム
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 7:07
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:10
天候 | 晴 曇 雷雨 大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
お盆休みのハイライトは、どうしても北アルプスへ行きたい。台風も東へ逸れて行きそうで、15日に涸沢でテン泊、16日は奥穂高岳が登れそうだったら登って、その日のうちに下山して徳澤園で泊まる計画。
初めて毎日あるぺん号の夜行バス。そういえばその行程があまり分かりませんでしたが、この日は22:30 竹橋発、23:00に新宿を立ち寄り23:30に消灯。その間00:20に談合坂SA、2:20に諏訪湖サービスエリアで休憩、時間調整で03:10出発、5:20に上高地BTという感じで到着です。
準備を整えて、6時前に山歩き開始です。お天気も悪くない。最初の横尾までの3時間はひたすら歩く。明神池は裏から出てくるルート、横尾までも迂回ルートが続き、去年とは違う道を歩くのは悪くありません。
横尾大橋からいよいよ頑張る3時間。橋の入り口の看板はいつ見ても緊張させられます。
本谷橋の袂で冷たい沢の水を浴びて、登りが始まっていきます。
それまでの景色とは一変して、北アルプスに来た感がじわじわと湧き上がるきます。
なんとかへーコラ13時前に涸沢ヒュッテに到着。
去年は11時出発で唐沢に着いたのが16時前とゆっくりする暇もありませんでしたが、この日は着くなりお腹はペコペコ、とりあえずテント建てる前に豚骨ラーメンとビールで乾杯。
設営済ませて、テントの窓から山々を眺めているとうとうと。。バスはちょいちょい起こされるのと、歩き通しの6時間が効いたようで、少しお昼寝。。
夕食の準備。外でお湯を沸かして景色を眺めながら食べる。最高のひととき。。のはずが。。
ゴロゴロと夕立が始まったようです。と言っている内にポツポツと、急いでテントに逃げ込み、それから2時間近く夕立が、上がったかと思ったらまた豪雨。。
かなりの豪雨でテントは浸水5秒前。隅の方はタプタプしています。焦る。荷物をコンパクトにまとめるも少しでも高台に寄せます。
最初はコンパネ無しで設営していましたが、何となく雨か気になってちょっとテントを上げといた方が、、と思い立ち後から借りてテントの下に滑り込ませていました。コンパネが無かったら水没と、ちょっとまずい事になっていたと思うと、面倒臭がらず備えておくべき。。と虫の知らせでしょうか。
ようやく雨も上がり、心にも安堵が。そして撤収が面倒臭そう。。と明日の撤収が思いやられるのでした。
涸沢に山岳警備の詰所があり、明日の予報を掲示していました。
明日は朝から奥穂高岳を目指したい。たまたまそこに職員さんがいてお話ししたのですが、、予報が当たれば稜線上は雨と霧で風も14m/sと、身動き取れないくらいでしょう。
。。素人は辞めといた方が良いかもしれない。
夜中寒くて目が覚める。ちょっと蒸し暑くて薄いパーカーとTシャツ、裸足でシュラフを掛け布団に寝ていましたが、ブルっと目が覚めブルブルブルと震えて、慌てて靴下を履いて寝袋へ潜り込みます。
寝てる間にテントが水没したらどうしよう、、荷物が全部水浸しになってしまったら、、あの雨で帰りの登山道が沢になっていたら、、完全にビビらされてしまいました。
でもそんな不安を抱えながらもそれでもウトウトして寝てしまうんですね。
2時半起床。昨晩の雨が嘘のように、綺麗に星空が見える。晴れている。予報通りなのか、、
とはいえ、雨風の中をテントを畳んで担いで下山が出来るほどの根性もスキルもない。
星空と山々を眺めながら、静かに少しづつ準備を進める。流れ星が見えた。本当にポトっと落ちているような落ち方で思いの外早い。
テントはびちゃびちゃ、乾かす間、、この気温では乾かないけど、コーヒー飲んだり朝ごはんを食べながら、いつも何故か帰りは荷物が増えてないはずなのに、ザックの蓋がしまりにくいので、丁寧に畳んで詰め込んでいきます。
後ろ髪を引かれるように6時出発。しばしば振り返り、行けたかもしれない。
たまたまその掲示板を目にして、たまたまそこにいた職員さんと話したから思い止まったものの、夜明け前の晴れた空を見ていたら、なんの疑いもなく行っていたでしょう。
ネット環境もなく、気まぐれな台風の進路と山の天気を見切るスキルもない。山岳警備の方々の予想も気になるし、結果を見れば全然行けていたかもしれない。
でもそこは、潔くまた次の機会に。なるべく大丈夫という確信を持ってやっぱりチャレンジしたいものです。
6時半頃にはさっきまで見えていた山頂はすでに雲に包まれている。晴れている内にさっさと下りるのが吉と、横尾まで一気に下っていきます。早過ぎた朝ごはんでお腹はペコペコ。横尾山荘で何か食べ、、、10時から。。まだ1時間半もある。腹ペコを押して徳澤園まで頑張ります。
徳澤園のお店はすでに開いていて、着くなりカレーとビール。ふとお隣の女性もカレー、大盛りを注文していたらしく、その大きさに感嘆の声が。ふと大盛りが気なりましたが、やめといて良かった。。
チェックインまではまだ時間があります。ぶらぶらと散策したりしながらゆっくりします。
去年は急遽泊めさせてもらったこともあり、あまりゆっくりも晩ごはんもありませんでした。
良いお天気。テントを乾かさせて貰おうと、声をかけてテントを広げて日差しに当てる。乾く間、ビールをちびちびやりながらベンチでウトウトしたり、長閑な時間が流れていきます。
テントも片付いたら、また小腹が減ってきました。晩ごはんまではまだ時間もあり、炊事場で小さめの即席味噌ラーメンをオヤツにすする。
もう直ぐお風呂に入れる。流石に段々と自分の匂いがほのかに感じる様になってきています。
徳澤園の晩ごはんは贅を尽くした、自分には勿体無いくらいのメニュー。どれも美味しい。
おひとり様だけテーブルには、先ほどの大盛りカレーの女性と若いお兄さんが一緒に。
大盛りカレーの話とお山の話に花が咲く山小屋(?)らしい一期一会の時間が流れていきます。
今まで同じ宿に泊まることなどなかったのですが、歴史とおもてなしがステキな徳澤園をまた選んでしまいました。
朝。朝焼けに焼けかけた前穂高岳を眺めて朝食までのひと時を過ごす。
ヘリコプターが飛び回っている。ふとニュースサイトを見ると昨晩、前穂高岳で山岳遭難があったそうで今朝から捜索を、、きっとこれだ、としばらく後、ヘリコプターは去っていった。救助がきっとうまくいったことを祈りつつ。
ここのところ、山に登る様になったから目につく様になったのか、やっぱり増えているのか、遭難のニュースを目にする機会が多く、それはいつ自分にもそれは起こるかもしれないと、山を歩くというのはそんな危険といつも隣り合わせに居るんだなと、感じざるをえません。
ゆっくり準備してゆっくり出発。途中、明神で穂高神社へお参り。去年忘れていた御朱印帳を今年はしっかり持って来て御朱印を頂きました。
奥穂高岳山頂にある、穗眇声厠羌棔⇔羌寨敘匳蠅鬚参りしていたら嶺宮御朱印という御朱印もあり、去年は登頂出来たので胸を張ってその御朱印を頂いていたはずですが、去年の分を頂くというのも、何となく。。またこれも次の機会に必ず。
観光客も増えてきました。そしてぶらぶら歩いて上高地へ戻って来ました。まだ少し時間があるので、穂高橋を周ってウエストン碑を見て再び上高地バスターミナルへ。
バスを待つ観光客の恐ろしいほど長蛇の列を成しています。予約できているバスがあって本当に良かった🥹 新宿まで、渋滞はあるけどただ乗っているだけで運んでくれる。直行のバスはとても気楽です。
ギリギリに決めて、バタバタ予約して、そしてこのタイミングでまさかの台風接近、テン場での大雨。美味しかった徳澤園の晩ごはん。山歩きは相変わらずしんどいけど、結果のんびりゆっくり出来たいろいろあった北アルプスの夏休みでした。
そして意外と行きやすくて近く感じる様になりました。
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