車中泊山旅ラスト 3-4日目 : 朝日岳・雪倉岳(朝日小屋テン泊) 台風と前線の影響はいかに

2024年08月26日(月) ~ 2024年08月27日(火)

• GPS: 16:58
• 距離: 33.7km
• 登り: 2,572m
• 下り: 2,578m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:40
• 休憩: 0:32
• 合計: 7:12

距離 13.4km 登り 1,395m 下り 719m

5:54 蓮華温泉バス停
5:57 蓮華温泉ロッジ
6:04 6:08 蓮華温泉キャンプ場
6:09 蓮華の森分岐
6:34 兵馬の平
7:03 7:06 瀬戸川橋
7:59 ヒョウタン池
8:02 8:05 白高地沢橋
9:19 9:20 花園三角点
9:26 五輪高原
11:40 11:43 吹上のコル
12:16 12:32 朝日岳
12:58 13:01 水谷のコル
13:08 朝日小屋

2日目

• 山行: 9:13
• 休憩: 0:28
• 合計: 9:41

距離 20.4km 登り 1,176m 下り 1,859m

3:34 朝日小屋
3:41 水谷のコル
4:43 水平道分岐
5:00 小桜ヶ原
7:11 雪倉岳
7:38 7:45 雪倉岳避難小屋
8:30 鉱山道分岐
10:02 10:10 小蓮華山
10:40 船越ノ頭
11:06 白馬大池山荘
11:53 12:06 天狗ノ庭
13:09 13:10 黄金湯
13:13 13:14 蓮華温泉ロッジ
13:16 ゴール地点

天候

１日目:早朝は晴れ。9:00頃にはガスが湧き始める。午後、テン場到着後ザッと雨も。夕方から再び晴れ。夜は二回くらいザッと雨。それとは違うタイミングで二度ほど突然強風が吹く時間あり。星が見える時間も。
2日目:早朝は高曇り。風は強め。5:00頃に小雨がパラつき、一瞬少し強くなるも、大崩れはしない。行動中は西からの風が終始強いが、冷たくはない。9:00頃は白馬方向にガスが湧き始めるも、朝日岳方面の稜線は青空をバックにくっきり。白馬方面も10:00頃に再びくっきりしてくる。下山後、14:00頃に白馬方面をみると、また見えなくなってました。帰宅中の安曇野あたりを走行中に大雨。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

蓮華温泉駐車場
登山口までの道は舗装されていて走りやすいですが、１時間以上あるので疲れている中、暗い道の運転には注意。
トイレあり。台風前なのでガラガラ。

コース状況／危険箇所等

蓮華温泉から瀬戸川を渡る橋までは下り基調。木道も多く雨上がりは滑ります。五輪尾根は開放的で気持ちが良い。このあたりの木道は乾いていました。朝日小屋までは歩きやすい。ヤマレコ地図上の１つ目の水場は分からず通過。２つ目の水場は登山道上で分かりやすく、冷たい水が十分な水量で出てました。朝日岳を巻く水平道は、暗い中歩くときは道外れに注意(一箇所ヤマレコ足跡がたくさん引き込まれてる沢地形あります)。水平道分岐を抜けて赤男山を巻くあたりから展望が開ける。そこから三国境までは展望よく気持ち良い分、西風の影響は受けやすい。三国境から白馬大池までの稜線歩きは風も受けにくく穏やか。白馬大池から蓮華温泉への道は、大きめの岩がゴロゴロしてて思ったより疲れました。

その他周辺情報

蓮華温泉ロッジ 900円
ここに入るのを目標に歩きます。白濁で少し硫黄の香り。温度が熱すぎないので、のんびり入れます。残念ながら外湯は行きませんでした。ドライヤーが置いてないので注意。持ち込みもダメと書いてありました。泊まりでない人はどうしてるんだろ。

写真

8/26 5:55

前夜、蓮華温泉のPに21:00頃到着。夜中は雨も降ってて、台風の影響が気になる。登山口で予報チェックしたかったけど電波が全く繋がらず。とりあえず寝る。朝起きて空をみると行ける気がして行ってみる。小屋泊や停滞も念頭にテントを背負ってスタート。

8/26 6:04

蓮華温泉ロッジ。下山後、ここに入るために今回は頑張れます。

8/26 6:23

天気予報がチェックできてないので、空模様が気になる。

8/26 6:32

兵馬の平。気持ちの良い湿原が随所に。このあたり歩いてるだけですごく満たされる。

8/26 6:35

日が当たり始める

8/26 6:37

天気チェックは未だにできず。ところどころ電波チェックするも全く繋がらす。それでも、来てよかったと思いながら歩く。

8/26 6:49

木漏れ日が爽やか

8/26 7:04

立派な橋をわたる

8/26 7:18

ちょっと休憩。新潟からの移動中に見つけた食用ほおずきでリフレッシュ。南国のフルーツのような濃厚さと爽やかさが同居した味。

8/26 7:23

8/26 7:44

8/26 7:51

これは絶対キクラゲ、だと思う。

8/26 9:05

やっと展望の良い尾根に乗った。電波少し入って来たけど、天気予報をチェックできるレベルではない。空は少しガスが湧いてきてる。

8/26 9:09

吾亦紅

8/26 9:25

マツムシソウ

8/26 9:29

8/26 9:35

8/26 9:42

8/26 9:43

行く先はすっかりガスに包まれてる

8/26 10:41

水場。明日の天気次第では今日中に雪倉避難小屋まで行ったほうがいいよな、と、水を2L汲む。相変わらず天気チェックできてないので、選択肢は多めにしておきたい。

8/26 11:05

釣りなら絶対竿を入れるポイント

8/26 11:10

8/26 11:15

完全なガスの中。水が重くてやっぱり朝日小屋にしようか悩みながら歩く。

8/26 11:15

アヤメは終わりかけ

8/26 11:25

池塘

8/26 11:30

ここで水を捨てる。せっかく来たのにガスの中、雪倉まで行ってしまうのはもったいない。今日は朝日小屋までにして、明日の朝に賭けよう、という心理。

8/26 11:33

8/26 11:34

吹上ノコル。ここでやっと、まともにネットに繋がる。天気チェックして台風がさらに西にそれたことを確認。

8/26 12:13

チングルマの綿毛

8/26 12:17

念願の朝日岳。ガスってます。

8/26 12:56

朝日小屋が見えてくる。右が小屋で左は倉庫。なんとテン場にテント一張発見。すでに仲間意識を感じてる。

8/26 13:06

赤い屋根がかわいい

8/26 13:07

池塘と小屋

8/26 13:08

朝日小屋に到着。まだ時間は早いけど、そもそもここでテント張りたかったことを思い出して納得。

8/26 13:47

受付して赤いビニールテープをもらい、テントに結える(写真に写ってないけど)。2000円です。トイレと水場は倉庫側の並びにあります。この段階でシュラフマットを忘れたことに気がつく。車中泊で使ったてたのをつけ忘れました。車に２つもあるのに。

8/26 13:59

時々、青空ものぞく。充電しようとモバイルバッテリーをだすと、今度はusbケーブルを忘れたことに気がつく。こちらも車中泊で使ったポータブル電源につけっぱなしで忘れてた。このあと、少し強めに雨が降ってきて、テントでストレッチしてるうちに寝てしまう。

8/26 15:36

一眠りして外をみると晴れてます

8/26 15:37

朝日岳方向はまだガスの中

8/26 16:22

やっと朝日岳が顔を出す。テン場のもう1張りの主は、20日くらいかけて日本海から太平洋までアルプス縦断するお兄さん。しかもガチの時の主食がチョコバーで火器も使わないというツワモノ。荷物がすごいコンパクト。栂海新道ではなく泊駅〜北又ダム経由で今日が二日目とのこと。

8/26 16:37

明日行く雪倉方面が見えてきて、期待が高まる。テン場のお兄さん面白いひと。ついでにusbコードをお借りできて感謝。この先の長旅にエールを送るべく、ゆで卵と食用ほおずきをお裾分け。

8/26 17:40

今日は晩酌と夕飯が同時。今回はアルコールを一切担いでこなかった。アルファ米は奥穂の時に食べ飽きてしまったので、味噌ラーメン。ビールは小屋で。350ml800円でしたが、キンキンに冷えてて満足(^^)
小屋番の方に鉱山道のことを聞くと、いろいろ教えてくださいました。今度は小屋泊で秋に来たいな。

8/26 18:07

せっかくだから朝日小屋の名物も。左は鱒すし、右は的鯛。これは明日の行動食に。

8/26 18:36

夕焼け。明日の朝は晴れるかな。

8/26 18:42

雪倉方面の稜線も随分出てきた

8/26 18:49

遠くに街の灯りが見えてます。このあたりが一番ネットが繋がりやすい場所でした。

8/27 3:41

翌朝。2:00に起きました。お天気は微妙かな。ちょっとガスってるような。夜中も雨が降ったり、突風がふいたり、落ち着かない天気でした。日本海の遠くに真っ赤な雷光が時々光ってるのを見ながら、のんびり朝ご飯。すこし明るくなる兆しを感じて出発。

8/27 3:45

テン場に水を送ってるパイプ。

8/27 4:42

白馬方面の街の灯りが見えてくる。日の出は微妙な天気かな。

8/27 4:43

朝日岳を巻き終わって分岐に到着

8/27 4:59

広い景色になってくる。少し雨もぱらついてくるけど、かっぱを着るほどではない。

8/27 5:13

赤く染まる空

8/27 5:15

雨のお陰で西の空に虹がみえる。ちょっと二重。

8/27 5:16

岩を巻く

8/27 5:28

ここから少し風も強く成りそうなのでレインジャケットとレインスカートを装着。

8/27 5:48

このあたりは山陰で風が少なくお花も多い

8/27 5:48

朝日岳を振り返る

8/27 5:49

ねぎ坊主っぽい花

8/27 6:02

地図でみると朝日の手前の赤っぽい山は赤男山らしい。道は巻いてついているので通ってません。

8/27 6:07

ここで雷鳥出現。この雷鳥は警戒心が強く、逃げ足が早い。

8/27 6:12

新潟方面の日本海

8/27 6:16

楽しみにしてた鱒寿司をここで食べちゃいます。甘酸っぱくて美味しい。笹の香りがたまらない。

8/27 6:45

こちらは富山方面の日本海

8/27 7:12

雪倉岳に到着。風が吹きさらしなので長居しないで進む。

8/27 7:22

雪倉岳から延びる白馬への稜線。鞍部に避難小屋が見える。

8/27 7:38

雪倉避難小屋到着。

8/27 7:39

避難小屋の中。

8/27 7:40

さっき食べたばかりだけど、こっちも気になるので、食べちゃう。笹の香りが食欲をそそる。こちらのほうが肉厚な感じです。

8/27 8:25

コマクサは終わりかけ

8/27 8:25

振り返るときれいな稜線。ぼんやり歩いてたら巻いてしまった。地図には鉢ヶ岳、と。

8/27 8:29

鉱山道との分岐。ちょっと行こうか迷うけど、時間があれば百高山の旭岳に行きたいので、白馬方面へ向かう。

8/27 8:42

鉢ヶ岳と雪倉岳への稜線

8/27 8:44

見えてる池は長池、らしい

8/27 9:06

日本海側は朝より晴れてきて、海と空が区別できるようになった。

8/27 9:07

白馬方面は少しガスがかかりやすくなる。三国境をショートカットするトラバース道が何筋か。

8/27 9:12

ガスってるので旭岳はやめて、ここでのんびりすることに。アルファ米に飽きたので、今回はこんな重いものも持ってきました。温めないでも食べられるのでそのまま食べます。結構美味しい。

8/27 9:23

旭岳やめたので三国境をトラバース。このあたりまで、西風の影響があってたまに肌寒かった。

8/27 9:30

白馬側は雲海で埋もれてる

8/27 9:31

一方、晴れてる日本海側。小蓮華山のあるこの稜線が雲海を遮ってるようです。

8/27 9:32

時間が経つと白馬岳も少しずつガスが取れてきた。晴れるのか？

8/27 9:35

なんだか晴れてきた

8/27 9:38

外界は雲海

8/27 9:41

白馬岳がくっきり

8/27 9:44

今日イチよい青空

8/27 9:46

くっきり

8/27 9:56

遠くまでくっきり

8/27 10:02

小蓮華山に到着。奥が雪倉岳。風もなくて再度のんびり。

8/27 10:40

標高さがって雲海の中に突入

8/27 11:06

大池近くの分岐まで来ました。このあたりもガスの中。

8/27 11:26

昨日、ガスの中で歩いた朝日岳方向は、今日はこの時間も晴れてます。

8/27 11:32

疲れもあって、思ったよりはかどらない道。

8/27 11:39

雪倉はでかい

8/27 11:58

今回の新メニュー。あんぱんのイングリッシュマフィンサンド。薄皮アンパンのパンのボリュームが物足りない人におすすめ。あんことパンのバランスが良くなります。

8/27 13:14

蓮華温泉に到着。温泉道具を取りに車へ急ぐ。

8/27 13:16

駐車場はガラガラ。蓮華温泉の方によると、台風でみんなキャンセルになったとのこと。

8/27 17:54

夜に怖かった山道運転も明るい時間は大丈夫でした。ただ、その後の下道も長い。そして途中の安曇野あたりで大雨。やっとたどり着いた道の駅でトンテキ丼。今日は何故か眠くならずに帰宅できました。

撮影機器：

A201OP OPPO

感想

miio

朝日小屋テン泊での念願の朝日岳と雪倉岳の周回。朝、当日の天気予報が確認できないまま山に入るのはどうかと駐車場でかなり悩む。最終的には、前日夕方まででチェックしていた台風の進路傾向、稜線上に小屋や避難小屋があり停滞できる時間的余裕もあったことで決行。ガスのかかる時間も多かったけど、展望に恵まれた稜線歩きを十分堪能できました。
今回、忘れ物を２つしました。まず、シュラフマット。初めて硬い地面の感触のまま寝ました。季節がら底冷えはなかったし、すごくフラットな地面だったのでちゃんと寝られました。次にusbケーブル。せっかく40000mAhの重たいモバイルバッテリーを新調したのに致命的。テン場のお兄さんにお借りできて本当にありがたかった。
今回、お会いしたのは朝日岳までで下山してくる2組3人、小蓮華山直下まではテン場のお兄さんのみ、小蓮華山から大池でソロの方2人のみでした。朝日小屋のテン場はソロのお兄さんと私の二張。宿泊は7、8人はいらしたようです。今度は初夏か紅葉の時期に鉱山道から旭岳に行きたい。
どこかでもう一泊ぐらいしようかな、と思ったけど、お天気とのにらめっこに疲れたので山旅を終えて帰宅することにしました。