油コブシと坊主山南尾根(銅鐸尾根)周回
- GPS
- 03:21
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 607m
- 下り
- 622m
コースタイム
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス | 神戸市バス32系統宮谷通または公園前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
南尾根道は一部藪あり |
写真
感想
台風10号が九州に上陸して進路を東にかえ、近畿地方に向かっている。のろのろと進むため、長時間の風雨で各地に被害が出ている。予報では土、日、月と雨マークがついているし、すでにこの辺りでは新幹線や一部在来線が運休になっている。そこで、土曜日にかえて今日、金曜日に山に行くことにした。といっても各所で雨が降っているし、遠出という線はない。結局、一番近い「裏山」の油コブシに落ち着く。ほんの数日前にも登っているが、その後自分にとってニューな情報があり、行ったことのないそのコースを辿ることにする。その新コースとは、坊主山の山頂から南に延びる尾根にある。地理院の地形図にも破線が引かれていて、実は古いルートなのだが、長らく廃道に近い状態だった。神戸に越してきた6年余り前、近場にあるこの破線道を踏むべく、一王谷のマンションの橋付近をウロウロしてみたが入口が見つからない。近所の方に聞いてわかったことは、護岸をセメントで固めた際に、かつて存在した入口とヒトだけが渡れる橋が除去されて、通れなくなったということだ。南尾根に入る入り口はもう一つあって、桜ケ丘の高羽道入口下の一建設付近から巡視路を辿るものだ。しかし、そのあたりに資材置き場ができて、入れそうもない。桜ケ丘の配水施設横から入ったという記録もあるが、伐採木の廃棄などがあってそこも侵入困難であった。また、一建設前の古い墓の辺りから破線が引かれていて、そのあたりを探ってみたこともあったが、道らしきものはなくgive upしていたのだった。一方、坊主山山頂側から入ろうとしたときには、道型は認めたものの、覆いかぶさっているササが手強く、且つ、資材現場を回避して外に出られるかどうか不安があってこれも断念した。
数日前に見つけた最近の記録では、一建設前のお墓のところから銅鐸出土地を経て南尾根に入れるという。しかも道標が設置されて整備されているとも。そういえば、前回きづいたのだが、高羽道ー寒天山道のリニューアルされた道標に、しきりと「銅鐸出土地」の表示があり、新たにルート整備がなされたことと連動していると推察される。というわけで、この自分にとっての新ルートを下りに使ってみた。
それにしても、今日は湿度が高く、陽射しも結構あって、市街地の登りだけで相当こたえる。暑い。渦森台の入口を過ぎて沢の水源まで来ると、今日も涸れずに湧き出ている。ここでたっぷりとのどを潤して、気合で登っていく。たまらない暑さだが、寒天山道に合流して530m地点まで来ると、気持ち涼しく感じて元気を取り戻す。「けわしい道」と合流すれば、もうちょいで今日の最高点の鶴甲ルートとの分岐点である。
分岐点から油コブシを経て高羽道の水平路まで下る。一王谷を詰めるとどこかこの辺りに出て来るであろうか。などと考えつつ、地図上で自分の居場所を確認しながら進む。ブヨとメマトイとの終わりなき戦い、そして蜘蛛の巣の妨害を制しての行軍である。坊主山手前の展望台から眺望を楽しんだら、鞍部への激下りが待っている。鞍部からは登り返しとなる。右に崩壊した崖の上を越えていく。ここは、6年前の時点では崩壊の生々しさを感じるところだったが、今では草木が表面を覆っている。わずかな登りで坊主山に出たのち、いよいよ新ルートへ。銅鐸出土地こっち、の道標に沿って南尾根の派出点に出る。ここから尾根を下るが、すでに藪化の兆候を見る。それでも、以前の深い藪は確かに解消している。道型ははっきりしており、木組みの階段などは少し年期を感じるくらいだ。派手なマーキングも随所にある。途中、ロープ補助のある箇所を通過する。この稜線には三角点峰があるが、それは一王谷への旧ルートに入ったところにあり、今回は分岐を見逃して立ち寄らずに過ぎてしまった。
かなり下って銅鐸出土地の真新しい看板の立つ地点に到達する。ただの古い崩壊斜面にしか見えないが、まあ、そんなものだ。再び尾根に乗った後、斜面を下ると、なるほど、資材置き場の裏に出た。ここから北に資材置き場と一建設敷地の外側を回って件のお墓の裏に出るが、この部分は踏み跡が薄く藪っぽい。
あまり面白みがあるルートとは言えないが、とにかく長年の謎を解消して南尾根を探検できたことに満足する我々であった。
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