小川谷廊下
- GPS
- 09:18
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,326m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
写真
装備
共同装備 |
20mロープ
アブミ
|
---|---|
備考 | .悒襯瓮奪箸話鰐未肪屬ない→ヒルがin ➁積極的に泳がないから、防水ポーチ置いてこ→滝大増水で昼御飯用コロッケ水没 C出用ロープ10m→F2上の強烈な水流を超えられずに一人で撤退もありえた |
感想
1年ぶりの小川谷廊下へ。
昨年は水量が多くF2で苦戦し、巻き&石棚でエスケープしていた。なので今回はF2突破と壊れた堰堤まで行くのが目的。
昨年は台風後で水量が多く、初小川谷廊下ということもありかなり緊張&恐怖を強いられての遡行。それでも小川谷の景色は素晴らしく、またエメラルドグリーンの釜がまた見たくて、リーダーと共に1年越しの小川谷廊下が実現。天候も晴れ。あとは水量の心配のみ。台風のあと3日ほど晴が続いたから大丈夫じゃない?と長い林道を歩きながら入渓。結果、前回よりも水量ましましの遡行となった。入渓点近くでF2で撤退した方にも遭遇。案の定、F1からドドドドドドドドドと勢いよく滝が跳ねている。ここは右壁を上がるので問題ない。問題は核心部のF2。やはり水量が多い。体を岩の隙間に入れて這い上がるという気さえ起きない。アブミであがるしかない。残置らしきアブミがあったので持参のアブミをしまう。まずはリーダーが突破し、続いて同じムーブ…はできなかったのでロープ確保でクリア。楽勝と思ったが上段が極悪の水量で苦戦した。リーダーは2回ほど水量に押し戻されたが突破。後に続くが水量で弾かれて足も頭も持ち上げられず。何とか進むと頭ごと押さえつけられて呼吸ができず溺れそうになる。シュリンゲを降ろしてくれたが、水圧で体が押さえつけられて手が引きちぎられそうになり、つかみながら上がれない。体力がガンガン削られて、冷たい水で体温を奪われる。停滞はやばい。先行PT数名とリーダーが心配そうに見ていて何とかしなければと思うが、どうしても水流が突破できない。一人撤退&巻きが頭をよぎったところで、リーダーがロープが投げてくれた。これで失敗したらもう上がれないかもしれない。ザック降ろして持ち上げると、先行PTの方が受け取ってくれた。ロープをハーネスに連結し、水流のない左の大岩をつっぱり&ごぼうで一気に乗り越えた。恐怖心から解放されほっとする。合流できて良かった。先行PTの方にもお礼を言う。
実はF2の残置と思っていたアブミは先行PTの方のもので回収するつもりだったそう。すぐにF2上段が突破できれば良かったが、苦戦してお待たせしてしまい申し訳なかった。
最大の核心部は無事に越えられた。あとは、滝を楽しみながら行こう…と思うが、ゴルジェの水量と激流はこの先もあるわけで……へつりや高巻きはかなり緊張を強いられた。「落ちたら流されて終わり」「絶対に落ちてはいけない」というプレッシャー。緊張で食欲もないくらいだが、それでも小川谷の水の色は綺麗で、増水のせいで豪快な滝が見れたともいえるのだなと思った。前回の撤退箇所である石棚を越えた。あとは(比較的)癒し系の滝とリーダーに言われ、深い釜で遊ぶ余裕もできた……が、ここでひんやりハットが発生。ぷかぷか浮かんで遊んだ後、岩に上がろうと滝に背を向けたとたん、下に引きづり込まれた。何度水をかいても上には浮上できない。無意識に横に逃げて助かった。滝には近づかないようにしていたが、2m程の滝でも水量や釜の構造によって引き込む力に抗えないことが分かった。この一件で落ち口近くのへつりの恐怖心は増したが、無事に壊れた堰堤まで到達。ようやく小川谷廊下の全ての景色を見ることができた。とんでもない水量のF2を突破し先行してくれたリーダーに感謝です。怖いけど楽しかった。
今回、メインロープはF2とF13曲がり滝の2本出してもらっただけで済んだ。昨年は5本くらい出してもらっていたので1年でスキルアップしたかも。来年、また小川谷廊下を行けたらと思う。ただ、あの迫力のある大滝やゴルジェを見てしまったら、水量が少ない小川谷は物足りなく見えてしまうのかもしれない。
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