記録ID: 7246526
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山
黒岳と北鎮岳とお鉢一周
2024年09月14日(土) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 08:51
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 1,266m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 8:45
距離 15.3km
登り 1,265m
下り 1,266m
16:00
ゴール地点
この日は予定していなかったのに急に舞い込んできた4連休。
本当なら嬉しくて山登りの計画を立てたところだけど、木曜の夕方に仕事で信じられない出来事が起きて心が撃沈。
何もすることが出来ず、木曜の夜は家に帰ってただ横たわって涙がこぼれた。
呪いの言葉が頭を渦巻く。
こんなめにあうなんて最悪だ。
でもこの心理状態のまま出掛けもしないで家で倒れこんでいたらきっともっと精神衛生上良くない事が起こると思った。
天くらを見たら大雪山は土曜日Aのところが多かった。
なので金曜の昼から出発してお鉢一周か旭岳に登ろうと思って家を出発した。
色々寄り道して気づいたらもう真っ暗。
しかもぼーーーっと仕事の最悪の事態の事を考えていたら気づいたら層雲峡に向かっていた。
層雲峡に行ってしまうのは癖だな。
普段旭岳には全然行かないから。
気持ちが全然乗ってこない状態で色々買い物もして層雲峡の立体駐車場でいつものように車中泊。
朝は割と普通に起きれて予定していた6:40のロープウェイに乗れて登山ポストは7:15分。
ここまでは予定通り。
心配な左足の様子を見ながら登ることにしていて、黒岳と桂月岳で帰ってくるとか、北鎮岳で帰ってくるとか一応頭の中にあった。
そして今回は初めて時計と逆回りをしてみようと思っていた。
数多くの北海岳での撤退も含めていつも私は時計回りに歩いていた。
黒岳への道の途中で雄阿寒岳と雌阿寒岳が見えることに気付いて大感激。
たくさん黒岳に登って来たけど雄阿寒岳が見えるとは知らなかった。
いつも見えなかったのだろうか?
(帰ってきてから過去の写真をチェックしてみたけど見えたことが今までなかったかもしれない)
雄阿寒岳と雌阿寒岳に勇気づけられて黒岳到着。
足はそれほど痛くなっていない。
白雲岳を登った時に比べたら全然大丈夫。
なので石室から北鎮岳に向かう。
左足も先に北鎮岳に行っておいた方が絶対にいいはずだ。
北鎮岳を登ってしまえばあとはそれほど急な上り下りはないイメージ。
北鎮岳到着は10時半ころだった。
なんだか物凄く体が重くて苦しい。
ちょっと心臓もやばい感じになったのでスピードを落としてゆっくり歩くように努力。
頭の中で大好きなYouTubeの遭難チャンネルの出来事が走馬灯のようによぎる。
たまに低体温でもなく滑落でもないのに亡くなる案件があるけど、もしかしたらこういう事なのかもしれないと思った。
でも北鎮岳を登ったからもうほぼ平坦だと思って左足が大丈夫だったので先に進むことにした。
誤算だったのが北鎮岳以降も結構アップダウンがあったこと。
中岳もしんどかったし間宮岳もしんどかった。
でもトムラウシも奇麗に見えて、旭岳にもたくさんの人が登っているのが見えて、なんと十勝岳まで見えた。
素晴らしい光景だった。
十勝岳が見えたのも初めてかもしれない。
感動だ。
その後は看板のない荒井岳と松田岳を通過して北海岳に到着したのが13時。
ここでやっとなんとなくホッとする。
多分ロープウェイの時間には間に合う。
北海岳からの道は撤退も含めて何度も歩いている。
下りは足に負担がかかるから慎重に・・・と思って歩いていたら登山道によこたわる人と大勢の立ち止まる人。
どうも転倒して負傷したような感じだった。
たくさんの人がいたし、救助の人もいたのでそのままスルー。
出血はしていないさそうだったし意識レベルも大丈夫そうだった。
歩いていると担架を持った人とすれ違った。
長い長い道を歩いて石室に到着して休憩していたらスタッフの人が無線で「川に到着しました」というやり取りを聞いた。
「60代だって、怪我するのって大抵60代70代なんだよねー」
という周りの人の会話が耳に入ってくる。
耳が痛い。
その後黒岳に向かって最後の登り、黒岳に到着したらヘリが飛んできた。
黒岳の山頂で大勢の人が見守る中ヘリが旋回して場所を特定してホバリングを始めた。
ここで救助の人がヘリから降りてきて要救助者を吊り上げるんだろうなと思ったけど、それを見守っていたら黒岳からの下山の時間が心配になると思って最後まで見守らずに下山することにした。
すると黒岳からの下山の岩の上に立って急に恐怖。
一歩が出なくなった。
ここから2キロくらいハードな下山が続く。
あらためて気を引き締めなおして下山開始。
山小屋には予定通りの16時に下山できた。
無事帰って来られて良かった。
本当なら嬉しくて山登りの計画を立てたところだけど、木曜の夕方に仕事で信じられない出来事が起きて心が撃沈。
何もすることが出来ず、木曜の夜は家に帰ってただ横たわって涙がこぼれた。
呪いの言葉が頭を渦巻く。
こんなめにあうなんて最悪だ。
でもこの心理状態のまま出掛けもしないで家で倒れこんでいたらきっともっと精神衛生上良くない事が起こると思った。
天くらを見たら大雪山は土曜日Aのところが多かった。
なので金曜の昼から出発してお鉢一周か旭岳に登ろうと思って家を出発した。
色々寄り道して気づいたらもう真っ暗。
しかもぼーーーっと仕事の最悪の事態の事を考えていたら気づいたら層雲峡に向かっていた。
層雲峡に行ってしまうのは癖だな。
普段旭岳には全然行かないから。
気持ちが全然乗ってこない状態で色々買い物もして層雲峡の立体駐車場でいつものように車中泊。
朝は割と普通に起きれて予定していた6:40のロープウェイに乗れて登山ポストは7:15分。
ここまでは予定通り。
心配な左足の様子を見ながら登ることにしていて、黒岳と桂月岳で帰ってくるとか、北鎮岳で帰ってくるとか一応頭の中にあった。
そして今回は初めて時計と逆回りをしてみようと思っていた。
数多くの北海岳での撤退も含めていつも私は時計回りに歩いていた。
黒岳への道の途中で雄阿寒岳と雌阿寒岳が見えることに気付いて大感激。
たくさん黒岳に登って来たけど雄阿寒岳が見えるとは知らなかった。
いつも見えなかったのだろうか?
(帰ってきてから過去の写真をチェックしてみたけど見えたことが今までなかったかもしれない)
雄阿寒岳と雌阿寒岳に勇気づけられて黒岳到着。
足はそれほど痛くなっていない。
白雲岳を登った時に比べたら全然大丈夫。
なので石室から北鎮岳に向かう。
左足も先に北鎮岳に行っておいた方が絶対にいいはずだ。
北鎮岳を登ってしまえばあとはそれほど急な上り下りはないイメージ。
北鎮岳到着は10時半ころだった。
なんだか物凄く体が重くて苦しい。
ちょっと心臓もやばい感じになったのでスピードを落としてゆっくり歩くように努力。
頭の中で大好きなYouTubeの遭難チャンネルの出来事が走馬灯のようによぎる。
たまに低体温でもなく滑落でもないのに亡くなる案件があるけど、もしかしたらこういう事なのかもしれないと思った。
でも北鎮岳を登ったからもうほぼ平坦だと思って左足が大丈夫だったので先に進むことにした。
誤算だったのが北鎮岳以降も結構アップダウンがあったこと。
中岳もしんどかったし間宮岳もしんどかった。
でもトムラウシも奇麗に見えて、旭岳にもたくさんの人が登っているのが見えて、なんと十勝岳まで見えた。
素晴らしい光景だった。
十勝岳が見えたのも初めてかもしれない。
感動だ。
その後は看板のない荒井岳と松田岳を通過して北海岳に到着したのが13時。
ここでやっとなんとなくホッとする。
多分ロープウェイの時間には間に合う。
北海岳からの道は撤退も含めて何度も歩いている。
下りは足に負担がかかるから慎重に・・・と思って歩いていたら登山道によこたわる人と大勢の立ち止まる人。
どうも転倒して負傷したような感じだった。
たくさんの人がいたし、救助の人もいたのでそのままスルー。
出血はしていないさそうだったし意識レベルも大丈夫そうだった。
歩いていると担架を持った人とすれ違った。
長い長い道を歩いて石室に到着して休憩していたらスタッフの人が無線で「川に到着しました」というやり取りを聞いた。
「60代だって、怪我するのって大抵60代70代なんだよねー」
という周りの人の会話が耳に入ってくる。
耳が痛い。
その後黒岳に向かって最後の登り、黒岳に到着したらヘリが飛んできた。
黒岳の山頂で大勢の人が見守る中ヘリが旋回して場所を特定してホバリングを始めた。
ここで救助の人がヘリから降りてきて要救助者を吊り上げるんだろうなと思ったけど、それを見守っていたら黒岳からの下山の時間が心配になると思って最後まで見守らずに下山することにした。
すると黒岳からの下山の岩の上に立って急に恐怖。
一歩が出なくなった。
ここから2キロくらいハードな下山が続く。
あらためて気を引き締めなおして下山開始。
山小屋には予定通りの16時に下山できた。
無事帰って来られて良かった。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ペアリフトを降りたところに山小屋と登山ポストあり。 |
その他周辺情報 | 層雲峡温泉は泉質最高 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
笛
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
ストック
携帯トイレ
|
---|
感想
色々と失敗だった。
2年前に悪天候で撤退した時と同じくらい頭が朦朧としていた。
あの時は安倍さんが狙撃された翌日で、自分がそれほどショックを受けていることに気付かず山登りをして結果何をしているのか分からない状態で山を登ってほぼ遭難状態だった。
今回も仕事のショックが思っていた以上に大きかったことに後で気づいた。
大雪山に行こうと思っていても計画を立てていても頭がしっかり働かないから勉強不足。
ここでお鉢を反時計回りに回ったのも失敗の一つだった。
7時に登山届、8時に黒岳、10時に北海岳のイメージで歩いていたら北鎮岳に10時半に到着したことでかなりスピードが遅れているのでは・・・と思い焦ってしまった。
時間ばかり気にして必死で登っていたら猛烈な胸部症状。
不整脈が出てきているのが凄くわかった。
だからスピード落とさないと。
スピードを落とすと時間ばかり気になる。
どういうペースで歩けているのか全く分からない。
凄く天気が良くて遠くまで絶景がたくさん見えたのにこのメンタルで登ったのが非常に残念。
でも仕方ない。
それくらいあの出来事で私は心が折れてしまったんだ。
基本的な体力不足はあると思うけど、今までお鉢巡りしたときってもっと楽勝なイメージだった。
この日の私ははっきり言って身の丈に合わない山登りをしてしまったと思っている。
一歩間違えば私も転倒、滑落してもおかしくない身体状況だったし、北鎮岳を登るときの猛烈な胸部症状は思い出しても恐怖を感じるほど。
お鉢巡りがそれほど楽勝な工程ではない事を今回の山登りで思い知らされた。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:7人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する