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Yamareco

記録ID: 7268991
全員に公開
ハイキング
剱・立山

下の廊下(黒部ダム→欅平・1泊2日・テント泊)

2021年10月14日(木) ~ 2021年10月15日(金)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
24.7km
登り
1,269m
下り
2,150m

コースタイム

1日目
山行
6:42
休憩
0:00
合計
6:42
8:00
22
8:22
46
9:08
102
10:50
26
11:16
57
12:13
83
13:36
14
13:50
52
2日目
山行
4:36
休憩
0:00
合計
4:36
5:00
101
6:41
59
7:40
95
9:36
欅平駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
【往路】自宅→(車)→1:00信濃大町駅6:15→(バス)→6:55扇沢7:30→(立山黒部アルペンルート・トロリーバス)→7:50黒部ダム

【復路】欅平駅9:37→(トロッコ電車)→11:00宇奈月駅→(徒歩)→11:05宇奈月温泉駅11:37→(富山地鉄)→12:00新黒部駅→(徒歩)→12:05黒部宇奈月温泉駅12:33→(北陸新幹線)→12:46糸魚川駅13:23→(大糸線)→14:25南小谷駅15:01→(特急あずさ)→15:42信濃大町駅16:00→(車)→自宅
コース状況/
危険箇所等
*必ず最新の登山道の情報を阿曽原温泉小屋のホームページで確認して下さい。

*初日のほぼ全行程と2日目の前半は、切り立った崖を削って作られた登山道です。危険な場所には番線の手すりや梯子が整備されているので難しい所はありませんが、集中力が途切れて躓いたりすると簡単に黒部川の激流に飲み込まれると思います。常に片手を番線が掴めるようにし、とにかく集中力を切らさないように。

*崖沿いの道を歩く際は、上部に岩が出っ張ったりしているので、常にヘルメットの装着を。

*2日目に通る志合谷トンネルは内部に外の光が全く届かない場所があるので、ヘッドライトがないと進めません。このトンネル内でもヘルメット装着を。ちなみに、地面は池のような水たまりになっているので、登山靴を水没させないよう注意して歩いてください。自分的には、全行程の中でこのトンネル内が最も気を使いました。

*壁沿いに張られた番線で登山者が手を傷つけないよう細かい配慮がされているなど、ここを毎年整備するのは本当に大変だと思います。このルートを自分の登山レベルで歩くことができるのは、登山道を整備する関係者の皆さんのおかげです。
信濃大町駅から始発のバスでやってきた扇沢駅。平日ですが、紅葉の時期なので混んでいます。
信濃大町駅から始発のバスでやってきた扇沢駅。平日ですが、紅葉の時期なので混んでいます。
立山黒部アルペンルートの始発のトロリーバスで黒部ダムへ。立山が美しい。下の廊下方面に向けてダムの下に向かったのは10人ほど。それ以外の方は立山方面へと向かったので、急に静かになります。
立山黒部アルペンルートの始発のトロリーバスで黒部ダムへ。立山が美しい。下の廊下方面に向けてダムの下に向かったのは10人ほど。それ以外の方は立山方面へと向かったので、急に静かになります。
前方左に見える黒部三大岩壁の大タテガビン。クライミングをする方にはお馴染みなんですかね。名前がウルトラマンに出てくる怪獣みたいで、名前も見た目も手強そうです。
前方左に見える黒部三大岩壁の大タテガビン。クライミングをする方にはお馴染みなんですかね。名前がウルトラマンに出てくる怪獣みたいで、名前も見た目も手強そうです。
8時に黒部ダム駅を出発。すぐに黒部ダムの下に出ます。
8時に黒部ダム駅を出発。すぐに黒部ダムの下に出ます。
最初は普通の登山道。
最初は普通の登山道。
徐々に渓谷っぽくなってきます。
徐々に渓谷っぽくなってきます。
川面に近いところを通る場面も。さすがに水量が多い。
川面に近いところを通る場面も。さすがに水量が多い。
谷が深くなってきました。
谷が深くなってきました。
このあたりの紅葉はまだまだ。
このあたりの紅葉はまだまだ。
先行者に追い付きました。広い場所で先に行かせてもらいます。
先行者に追い付きました。広い場所で先に行かせてもらいます。
足元が狭くなってきました。整備なしではとても通れません。ありがたい。
足元が狭くなってきました。整備なしではとても通れません。ありがたい。
後を振り返って1枚。右端に小さく後続者が見えます。高度感が出てきました。
後を振り返って1枚。右端に小さく後続者が見えます。高度感が出てきました。
黒部川の谷底に射し込む光に照らされた巨石が美しい。
黒部川の谷底に射し込む光に照らされた巨石が美しい。
高巻き用のハシゴ。登ってから見下ろすと足がすくみます。
高巻き用のハシゴ。登ってから見下ろすと足がすくみます。
渓谷と呼ぶにふさわしい眺めです。
渓谷と呼ぶにふさわしい眺めです。
10時50分に別山谷出合を通過。
10時50分に別山谷出合を通過。
この先も切り立った崖が続きます。
この先も切り立った崖が続きます。
光と影のコントラストがいいですね。ピークハントや尾根道の縦走がメインの普段の山行とは違う面白さがあります。
光と影のコントラストがいいですね。ピークハントや尾根道の縦走がメインの普段の山行とは違う面白さがあります。
また先行者が見えてきました。
また先行者が見えてきました。
浮いてるよね?
ねぇ、浮いてるよね?
浮いてるよね?
ねぇ、浮いてるよね?
小さな滝の下を通過。濡れます。
小さな滝の下を通過。濡れます。
12時15分に十字峡に到着。この景色を見るためには、ルートから少し外れる必要があります。
12時15分に十字峡に到着。この景色を見るためには、ルートから少し外れる必要があります。
十字峡の吊橋を渡ります。
十字峡の吊橋を渡ります。
崩壊地を通る登山道。崩れてこないことを祈りながら、素早く通り過ぎます。
崩壊地を通る登山道。崩れてこないことを祈りながら、素早く通り過ぎます。
しかし、すごい所に道を拓いたものです。
しかし、すごい所に道を拓いたものです。
S字峡を通過。
対岸に送電線の出口が見えてきました。地下に発電施設があるらしいですよ。
対岸に送電線の出口が見えてきました。地下に発電施設があるらしいですよ。
東谷吊橋を渡ります。
東谷吊橋を渡ります。
スノーシェッドの中を進むと・・・
スノーシェッドの中を進むと・・・
13時50分に仙人谷ダムに到着。
13時50分に仙人谷ダムに到着。
ダムの施設内が登山道になっています。
ダムの施設内が登山道になっています。
電力関係者用のトロッコ電車の線路を横断。超高温で湿度が高いので、カメラのレンズが曇ります。吉村昭の「高熱隧道」の世界ですね。
電力関係者用のトロッコ電車の線路を横断。超高温で湿度が高いので、カメラのレンズが曇ります。吉村昭の「高熱隧道」の世界ですね。
施設の外に出ました。関西電力の社員寮の脇を通ります。
施設の外に出ました。関西電力の社員寮の脇を通ります。
ようやく普通の登山道っぽくなってきました。
ようやく普通の登山道っぽくなってきました。
はるか先に黒部三大岩壁の奥鐘山。この山も「高熱隧道」に出てきますね。
はるか先に黒部三大岩壁の奥鐘山。この山も「高熱隧道」に出てきますね。
14時40分に阿曽原温泉小屋に到着。小屋の皆さんがとても暖かく迎えて下さいました。
14時40分に阿曽原温泉小屋に到着。小屋の皆さんがとても暖かく迎えて下さいました。
テントを張ったら・・・
テントを張ったら・・・
露天風呂へ!!
ワイルド!!
最高!!
露天風呂へ!!
ワイルド!!
最高!!
2日目は行程は短いのですが、車の回収にえらい時間がかかるので、まだ暗い5時に出発。
2日目は行程は短いのですが、車の回収にえらい時間がかかるので、まだ暗い5時に出発。
折尾滝を通過。ここは濡れません。
折尾滝を通過。ここは濡れません。
この日も前半は崖地の登山道を進みます。
この日も前半は崖地の登山道を進みます。
折尾谷の砂防堤内のトンネルを通ります。ここは短いのでヘッドライトは不要です。
折尾谷の砂防堤内のトンネルを通ります。ここは短いのでヘッドライトは不要です。
登山道がくっきり。まさに「水平歩道」。
登山道がくっきり。まさに「水平歩道」。
浮いてるよね?
ねえ、浮いてるよね?
浮いてるよね?
ねえ、浮いてるよね?
先行者を追い抜く際に写真を撮ってもらいました。奥に見える見えるのが奥鐘山です。
先行者を追い抜く際に写真を撮ってもらいました。奥に見える見えるのが奥鐘山です。
志合谷のトンネル。ヘッドライトとヘルメットは必須です。登山靴を水没させないように気を配っていると、頭を岩にぶつけます。
志合谷のトンネル。ヘッドライトとヘルメットは必須です。登山靴を水没させないように気を配っていると、頭を岩にぶつけます。
分かりづらいですが、トンネル内は池のようになっています。
分かりづらいですが、トンネル内は池のようになっています。
トンネルを抜けました。右手に後立山連峰が。
トンネルを抜けました。右手に後立山連峰が。
最後は激下り。
9時25分に欅平駅に到着。ここから信濃大町駅まで車回収の旅が始まります。
9時25分に欅平駅に到着。ここから信濃大町駅まで車回収の旅が始まります。
初めて乗るトロッコ電車。
初めて乗るトロッコ電車。
宇奈月が見えてきました。この後も何本も乗り継ぎましたが、意外に楽しい電車旅でした。
宇奈月が見えてきました。この後も何本も乗り継ぎましたが、意外に楽しい電車旅でした。

感想

 過去レポです。速報性はありませんが、同じ季節に同じ山域に行く方の参考になるかもしれませんので、備忘録を兼ねてアップします。

 令和3年10月、黒部ダムから阿曽原温泉小屋泊まりで欅平駅へと至る「下の廊下」を歩いてきました。
 このルートは雪解け後に登山道の整備が行われ、次の雪が降り始める秋の約1か月間しか全線を歩くことができないようです。年によっては整備が遅れ、もっと短い期間になることもあるらしい。さらに危険な場所を歩くので、雨天時は絶対に歩きたくありません。何年も秋の山行の有力候補になっていましたが、登山道の整備状況、天気、自分の都合がようやく合い、実行することができました。
 技術的に難しいところはないので確実に歩けば問題ありませんが、常に遥か眼下に黒部川の激流が待ち構えている危険と隣り合わせのルートです。ですが、通常の観光では見ることのできない渓谷と究極の露天風呂を味わうことができますよ。
 ひとつもピークを踏まないので登山とは言えないかもしれません(むしろ黒部川の上流から下流に向かうのでジワジワと下っている)が、満足度の高い山行になりました。

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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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