北穂高岳 絶景!疲れも吹き飛ぶ
- GPS
- 19:34
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 1,850m
- 下り
- 1,837m
コースタイム
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:29
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:21
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
10:00 安曇野穂高発 158号 11:20 沢渡大橋駐車場 一日700円×3日 11:30 沢渡発(バス)往復2800円 12:00 上高地着 <復路> 14:45 上高地発 15:15 沢渡 16:30 自宅着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
問題ないが危険箇所あり |
その他周辺情報 | 沢渡温泉、白骨温泉など |
写真
感想
2024年(令和6年)9月24日(火)〜26日(水)
北穂高岳 絶景!疲れも吹き飛ぶ
24日(火)
一番の目的は北穂高小屋へ泊り、山頂からの朝夕の景色を楽しむこと。
今まで3度北穂高岳には登っている。
二人の小学生を連れて涸沢テン場からが最初。(無謀だったと思う)
槍から大キレット、北穂テン場に泊り下山。
南岳から大キレット、奥穂、前穂そして岳沢へ下山している。
上高地からは明神への道が閉鎖され大回りで進む。
この行程が意外と長く疲労がたまった。
長い徳沢への道、そして宿泊予定の横尾山荘へ。
足の運びが重く進まない。
後もう少しで堡というところで痙り出してしまった。
ゆっくりゆっくり完全に痙ってしまわないように歩くしかない。
ようやく到着した横尾山荘では足首の様子が気になり焦りが出る。
この調子で北穂まで翌日歩き登りきることができるだろうか。
北穂高岳小屋の宿泊をキャンセルすることも考えていた。
25日(水)
悶々とした夜が明け足の調子を見ると意外と良い。
涸沢までは行ってみて登れそうだったら北穂へ、調子が悪ければ涸沢を目的地にして下山と考えた。
靄のかかる横尾橋を渡り登山道へ。
大谷橋まではほぼ緩やかな傾斜で横尾谷沿いを進む。
樹林帯でもあり静かな歩きが楽しめる。
大谷橋に出ると多くの方が休憩されていて静かだと思っていた登山道が嘘のように思われた。
空を見上げると青空も出て沢の先には鋭く北穂高岳が聳える。
ここからが急登の始まりで沢との高度差が徐々に付く。
目の前に奥穂高岳などの岩峰が見えてくると傾斜も緩み始める。
樹林も抜けて日射しが強まる。
ナナカマドも多く見られるようになり赤い実が鮮やかだった。
涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐を小屋方面に石積みの道を登る。
すると目の前に色づき始めたナナカマドが現われた。
ちょうど写真を撮っている人(涸沢をよく知っている方)がいて今はここが一番紅葉の見頃の場所だと教えてくれた。
正にその通りで紅葉のナナカマドに穂高連峰を捉えることができた。
他のナナカマドはまだ色づき初めてもいなくこれからのようだ。
涸沢小屋に着く。
ここで登るかどうかの決断をすることにしていた。
足の調子は万全ではないが痙る事もなく歩き通してきた。
戻るにしても上高地までは長い道のりになり、今の調子ならばゆっくり登れば登頂目指した方が良いだろうと決断した。
靴紐もゆるめ長時間休憩して登り始める。
亀のごとく一歩一歩踏みしめ足に負担のかからないように。
ヘルメット着用、ストックが使えるところはできるだけバランスを取り腕の力も利用する。
南陵の鎖場辺りからは急登岩場が連続する。
ストックを仕舞い歩くとバランスが悪くなると共に足の動きがさらに遅くなった。
足場に注意し、岩につかまり這いずるようにも。
この苦しさ、眼下に小さくなる涸沢のテン場、そして奥穂・前穂高岳の美しくも険しい山稜が徐々に変化する様子に力を得た。
北穂のテン場を過ぎる辺りから徐々に山頂が近づき、登り切れそうだという不思議にも足に力が入り始める。
キャンセルも考えていた北穂高岳の山頂に立つ。
目の前に槍ヶ岳の姿がまずは飛込んできた。
疲れも吹っ飛んだ!
目の前にこれでもかと景色広がり、どの場面を見ても感動の絶景。
山頂からの奥穂高、涸沢、前穂の眺めも良いが、一番は小屋前からの大キレットの先に見える槍ヶ岳などの岩峰群だ。
ちょうど槍ヶ岳、大キレットを跨ぐように雲が流れる姿は最高。
夕焼けも素晴らしい。
笠ヶ岳方面が焼け始め滝谷の岩場が染まる。
槍にかかる雲も徐々にうっすら赤みを帯びて来る。
前穂高岳の上空にはピンク色の雲が現われていた。
初めての小屋泊まり。
比較的ゆったりとした寝床に満足。
夕飯はジグソーパズル的に食器が並びどこまでが自分の物か分からない。
豚肉のソテーがやわらかく美味しかった。(小屋の名物のようだ)
26日(水)
真夜中、外トイレに出るとオリオン座、北斗七星など星が瞬いていた。
御来光、朝の眺望が期待できる。
5時30分頃、オレンジ色の空が徐々に明るくなり始める。
御来光は浅間山の少し南側から出そうだ。
雲海が広がり、光が差し始めると白雲の上にオレンジの光が走る。
常念岳が三角形のシルエットになり、周りに雲がたなびく。
オレンジと黒そして白の世界が刻々と変化する。
槍ヶ岳は雲がかかり穂先と麓の岩壁が見え隠れする。
完全に姿を現さないが見ていて飽きない風景だった。
穂高連峰方面は徐々に雲が押し寄せ下山する頃には見えなくなるときも。
と思いきや雲が飛び険峻な岩肌を魅せてくれるのだった。
長い下山が始まる。
注意深く、足に負担もかけないようにとゆっくりペースで下る。
涸沢の小さなテントが徐々に大きく見え、足の調子もよさそうなことに安心する。
心配していた北穂から涸沢小屋へ無事下りられお弁当で一息入れる。
まだまだ長い道のりだが大谷橋まで下れば後はほぼ優しい下りになる。
大谷橋を過ぎ横尾に着くとさらに安心感が。
後は徳沢、明神へ、賑わう河童橋へと足を引きずるようにたどり着いた。
北穂を目指すかどうか迷いもあったが登頂できた喜び。
疲れもあったがそれを吹き飛ばすような絶景に大満足。
小屋に宿泊したことにより山頂からの朝夕の特別な景色に魅せられた。
ふるちゃん
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