神威岳〜烏帽子岳(木挽沢林道コース)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 982m
- 下り
- 982m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道終点から右に降りた沢筋の道はぬかるんだ箇所や濡れて滑りやすい斜面があるため、下山時はスリップに注意。 神威岳頂上分岐〜烏帽子岳間はしっかりとした道がついている。ただ烏帽子岳頂上手前はかなりのヤブ。 |
その他周辺情報 | 【下山後の入浴】小金湯温泉 まつの湯 |
写真
感想
10年ぶりのカム・エボ。
以前歩いた百松沢林道コースは、4年前から百松橋の老朽化で車両の通行ができなくなったうえに林道の路体決壊も起き、利用する人がめっきり減って登山道が荒れてしまっているらしい。
近年はもっぱら定山渓ダムの先にある木挽沢林道が利用されているので、今回はこのコースを歩いてみた。
木挽沢林道はさっぽろ湖第一展望台の入口の向かい側に施錠されたゲートがある。
この林道、かなり費用をかけて建設されたようで幅員はけっこうあり、車両すれ違いの待避所も適度に設けられているが、もう長いこと整備が行われていないらしく、草木が伸び放題となり、荒れ果てている。
とはいっても、オフロード車なら走行できるかもしれない。
しかし、1劼曚品發と道幅いっぱいにピンクテープが張り渡されており、どうやらここから先へは進入するなということのようだ。
踏み跡は先へ延びているので進んでいくと、案の定、切り土ののり面が崩れ落ちて道の大半が土砂で塞がれている場所にぶつかる。
そこを過ぎるとまた車が通れそうな道が続くが、その先も何ヵ所か同じような崩落箇所が出てくる。
どうやら土砂崩れが起きたあと、復旧工事が行われないうちに別の場所でも土砂崩れが次々と発生し、復旧させることをあきらめたのではないかと思われる、いわばうち棄てられた林道のようだ。
そのような状態の道を経て神威岳へと延びる木挽沢林道コースだが、地形図には軽車道(林道)が途切れた先に徒歩道の記載はなく、北海道新聞社の「夏山ガイド」でも紹介されていない。
しかしながら、YAMAPにはコースタイム入りの地図が掲載されており、行ってみるとちゃんとした登山コースが現にあった。
このコースの成り立ちについて、私は次のように推測する。
神威岳の登山コースには、古く(まだ定山渓ダムが建設される前)から、木挽沢を遡行するバリエーションルートがあり、沢登りをする人たちに登られていた(手元にある昭和52年版「アルパインガイド北海道の山(山と渓谷社)」や54年版「北海道の山と谷(北海道撮影社)」で紹介)。
小樽内川をせき止めて定山渓ダムが建設されると、小樽内川に流れ込む木挽沢の下流域はダム湖(さっぽろ湖)の一部となってしまい、沢の核心部は水没してしまった。
一方、定山渓ダムの建設とあわせて木挽沢に沿って木挽沢林道が開削される。
林道ができてからは林道を終点まで歩き、そこから沢に降りてバリエーションルート上部の水流がなくなる沢をたどって百松沢林道からの登山道(南東コル)に合流するルートを歩く人たちが現れ、しだいに踏み跡が濃くなっていった。
百松沢林道コースの利用が規制されるようになってからは、それに代わってこのコースからカム・エボをめざす人が増え、登山コースとして定着するようになった。
それに加えて、このコースを整備する人たちの存在がある。
札幌の登山愛好家で組織するボランティアグループの方々がササの刈り払いや倒木等の除去、道標の設置などをしてくださっているらしいのだ。心から感謝申し上げます。
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