南部地方の水源をたずねる旅(一級水系源流完全制覇の旅32/109高瀬川水系源流・八幡岳)
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- GPS
- 00:27
- 距離
- 2.1km
- 登り
- 167m
- 下り
- 154m
コースタイム
- 山行
- 0:29
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 0:32
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
一級水系源流完全制覇の旅第29夜、32水系目となる高瀬川水系源流を目指して青森を訪ねてきました。
高瀬川は、青森県東南部の太平洋側に位置し、その源を八甲田山系の八幡岳(標高1,022m)に発し東流して七戸町で作田川、上北町で坪川、赤川等の支川を合わせ小川原湖に至り、砂土路川、土場川、姉沼川等の支川を湖内に集め、湖の北部から太平洋に注ぐ、幹川流路延長64km、流域面積867km2の一級河川です。
青森県南部地方といえば、十和田湖やそこから流れる奥入瀬渓流(奥入瀬川)が有名ですが、それはこの高瀬川の南を流れる二級水系。とはいえ、隣接した地域で、前日には奥入瀬渓流の観光や北八甲田の酸ヶ湯温泉の観光をしていました。流域内で訪ねたのは七戸町に店を構えるお蕎麦屋さんの松雪庵。知る人ぞ知る名店で、名物はイカ蕎麦。蕎麦の美味さもさることながら、イカ刺しと一緒に食べる蕎麦の食感の面白さも際立っていました。
その七戸町から北八甲田へ向かうルートが国道394号。高瀬川源流という標識も途中に登場しますが、分岐には七戸側から来ると小さな「嶽八幡宮」の看板があるのみ。ここを登っていくと、牧草地の中の九十九折に入り、目の前には巨大な風力発電の風車が現れます。
八幡岳の南斜面は、中部上北広域事業組合(七戸町、旧上北町、旧天間林村)の公立八幡岳牧場321ヘクタールと七戸畜産農協の八幡岳牧場55ヘクタールが広がっており、前者は1994年以降牧草地のみとして利用、後者には90頭の牛が放牧されているそうです。
高瀬川源流碑は嶽八幡宮の登山口鳥居よりも手前1kmほどの場所。目印は、上りだと進行方向右手に文字が掠れかかった木の標識で斜め下に矢印が向いているものです。書いてあるのは「高瀬川源流60m」。標識の向かいの踏み跡を60〜70m入ると、立派な源流碑と斜面から湧き出る水がありました。
八幡岳へはその先に進んだところにある駐車スペース脇の鳥居から。鳥居をくぐると山乃神と書かれた祠があり、そちらに手を合わせてから登山道に入ります。山頂にある嶽八幡宮への参道で、6/15と9/15に例大祭が開かれている神社なので、道は整っており歩きやすい登山道でした。山頂には大きな社があるものの山頂碑や札は見つからず。社の裏からさらに先に進むことができ、そちらからは北八甲田や青森方面の景色が広がっているのを楽しむことができます。
一部の人からは「津軽の岩木山、南部の八幡岳」と呼ばれるそうで、それは山頂に神社がある山では県南で一番高いからだとか。
七戸にはかつての南部縦貫鉄道の終点でもあり、また流域の三沢には航空科学館があり、小川原湖は全国11位の広さの湖で太平洋とつながる汽水湖でシラウオ、ワカサギは全国第1位、シジミは第3位の漁獲高を誇るとのことで、流域もまたの機会に巡ってみたいと思います。
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