【西中国山地】黒ダキ山〜十方山縦走
- GPS
- 11:05
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,103m
コースタイム
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 11:04
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
※この山行記録は『体力度3』と出てますが、まったくあてになりません。
昨年12月に黒ダキ山の先にある仏石まで登ったときに、いつか十方山まで稜線をたどって歩けたらいいなぁ。
そんな妄想を抱いていたところ、某仙人さまの十方山まで縦走するプランが発覚。
まだ記憶が新しいが、これに乗らない手はない。
二つ返事で便乗させていただくことにした。
【本日のルート】
十方山瀬戸滝登山口 ⇒小松原橋取付き ⇒P882 ⇒P914 ⇒灰皿分岐 ⇒黒ダキ山 ⇒仏石 ⇒P1142 ⇒下山(シモヤマ)林道出合 ⇒バーのキビレ ⇒十方山遭難碑 ⇒十方山 ⇒十方山登山道 ⇒十方山瀬戸滝登山口
今回もまた、未踏の西中国山地の手つかずのままの深い森と美しい自然を満喫することができました。
踏み跡らしきものがあるのは仏石までです。それ以降はテープなどの案内は一切無く、強烈な笹漕ぎが待ち受けており、綿密な下調べや準備が無ければ遭難リスクが高いと思われます。
仏石を過ぎて十方山南西の主稜線に乗ってからの藪レベルは3、十方山登山道に到達するまで長時間に渡る強烈な笹漕ぎのため、精神的にはレベル4が続く感覚だといっても良いでしょう(藪レベル解説についてはyamapプロフ参照)
唯一の救いであるのは、一部を除いて鬱陶しい灌木類が比較的少ない事です。また、藪の中に隠れた倒木や根株等が少ないので、これらを回避する作業が減って笹漕ぎ対策に徹する事ができました。
無雪期の黒ダキ山〜十方山登山道までの完全縦走記録はほとんど無く、これまでの倉橋火山〜千本岳の藪漕ぎ実績等から、この区間の踏破には5時間はかかるだろうと見積もってましたが、実際には大幅に予想を超えて、全員が十方山登山道に到達するには約6時間40分ほどかかりました。
1142ピークを過ぎた下山林道出合は重要なポイントで、ここで11時を過ぎれば、状況に応じて林道を北or南側から迂回して時間短縮を図るプランも用意してましたが、前半である程度の貯金できたことで稜線通しを続行。
しかし、長時間の剛毛な笹漕ぎに次第に体力消耗。当初予想よりも遅れをとってしまい、バーのキビレで12時40分。
エスケープも容易ではないこの地点で、十方山登山道の出合まではあと約1.5キロ。
残りを1時間500mのペースほどで進めば、十方山登山道への到達は疲労度にもよるが遅くとも16時と見積もり。
万が一の必携装備品は全員所持しているのと、この時期は日照時間が長いため、明るいうちに安全な下山が可能であると判断し、続行しました。
下りの笹漕ぎは登りに比べると、抵抗がかなり軽減されてたので、下り基調の逆周回(十方山⇒黒ダキ山)にするともう少し楽に踏破可能かもしれません。
ただその場合は、平たく開けた見通しの悪い藪の主尾根を外して枝尾根に迷い込んでしまうと、エスケープも容易ではない深い山域であることから遭難リスクが一気に高まると思います。
後半に疲労した身体で黒ダキ山バリルート下りも最後まで気が抜けないので、やはりこの周回がベストなのかな。
『西中国山地』の著者:桑原良敏氏は、「峠」創立第35周年特集号(広島山稜会)分水嶺探検山行への寄稿で『藪漕ぎ山行をやったことのないリーダーは信頼できないような気がする』と記している。
※平均歩行速度(参考まで)
【小松原橋〜仏石】3.4キロ(踏み跡あり):1.3km/h
【仏石〜十方山登山道出合】3.9キロ(踏み跡無し):0.6km/h (薮漕ぎ過去最低値更新)
【小松原橋〜十方山登山道出合】7.3キロ(藪漕ぎ全体):0.8km/h
水分1.5/1.5L
落葉樹の新緑前の4月は、直射日光を避ける木陰が少なくて紫外線量も真夏とほぼ変わらない、万が一を考えると、重いからと水分を2.0⇒1.5にして、残量ゼロで危なかったのが反省点です。
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