ニペソツ山



- GPS
- 10:57
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 1,811m
- 下り
- 1,810m
コースタイム
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:56
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の雨の影響で泥んこ。稜線は問題なし |
その他周辺情報 | 下山後にホテル鳳乃舞音更の温泉へ。結構いい湯。 その後インディアン音更店。帯広方面に行く度に食べたくなる。 |
写真
装備
個人装備 |
レインウエア
ダウン
水(4L)
テルモス
紙地図
コンパス
etc...
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
医薬品
バーナー
|
備考 | ゲイターを本格的に導入したい |
感想
前日談
10/05~06で日高山脈の1839峰に行くことを前々から計画していた。しかし蓋を開けてみれば参加者が私と同期のS野君(仮名)しかいなかった。
本当は後輩を連れて4人程度で行こうと思っていたばかりに私は少し落胆した。いっその事S野と2人で行ってこようと考たが、これでは山岳部で山行へ行くというより私とS野の単なる仲良し登山になってしまうと思い、それは部としてはどうなのかと考え急遽土曜日だけの日帰り(前泊あり)の山行に変更した。
どこへ行きたいかと意見を募るが意見を出すのは私とS野だけ。後輩たちは「利尻富士に行きたい」という意見と、「行きたい山が分からない」との事だった。
利尻は日程的に無理だと笑って言ったが、後者の話に私は申し訳なさを感じてしまった。私たち上級生がもっと後輩たちに山の魅力を伝えるべきでだったのではないだろうか。もっと色々な山に連れて行ってあげるべきだったのではないだろうか。自分自身に思う事はあったが取り敢えずどこに行こうかと考えていると、同期の女の子がニペソツ山に行きたいと言っていたのを思い出し、その子も土曜日なら来れるとの事でニペソツ山に決定した。
10/04
20:00に出発。登山口までは4時間越えのドライブ。雨が強くて視界が悪いなか運転してくれたS野には本当に感謝している。
私は後部座席で明日の天気予報とにらめっこしていた。朝方は小雨で10時頃から晴れ予報。きっと登山道はドロドロなのだろうと考えると少し憂鬱になる。
登山口近くに着いたのは0:30を過ぎた頃。すぐにテントの貼れそうな場所を見つけテントを貼る。後輩の1人は今日が初めてのテント泊だと言ってとてもウキウキしているようだった。
テント内で明日の天気の確認と起床時間を決める。当初は5時に行動開始しょうと思っていたのだが、ロングドライブの疲れもあったから1時間遅らせることにし就寝。
10/05
5時に起床。びしょ濡れのテントを片付け登山口へ。登山口に着くと既に2台車が停まっていた。出遅れた感はあったが焦らず朝食を取り予定通りの6時に入山。
何だかんだ久しぶりに登山する部員もいたためペースは少しゆっくりに歩みを進める。
幸いにも雨は降ってはいなかったが 前日の雨の影響で予想以上に登山道がドロドロになっていた。ゲイターがほしいとこれほどまでに思ったことはない。
それでもみんな山を楽しんでいるようで内心ほっとした。私自身もここ数日大学やバイトなどのことで精神的にも疲れていたので早く雄大な景色を見て心を癒したいと思いながら歩みを進めていく。1時間ごとに休憩を取りその度に紙地図で独図をする。 私自身独図はあまり得意な方ではなかったが最近は割と正確に自分の位置を特定できるようになってきた。S野はともかく、同期の女の子と後輩は読図にまだ苦労しているようだった。
1662のピークを越えCo1640に到着。この地形と静けさはカムエクの八ノ沢カールを思い出す。私の好きな景色だ。そこからロープのついた急登を登れば目の前には大雪山系の景色が広がっておりここまでの疲れを一瞬にして回復させてくれる。
景色を楽しみながら稜線を歩くが東側はガスが濃くて展望は残念。前天狗を通り過ぎ岩場になってくると不意に鳴き声が聞こえてくる。鳥だと最初は思ったがそれはナキウサギのものだった。どうやらこの辺りにはたくさん生息しており岩の隙間を巣にしているらしい。後輩が立ち止まり「あそこ!」と指さした方をみればナキウサギが出て来て辺りを警戒している。私もナキウサギを見るのは初めてのことでこの目で見ることができ幸運に思えた。
そんなことをしているうちにガスが晴れ目の前に二ペソツ山が姿を現した。まだ少しガスを纏っているその姿はとても威圧的だったがあの頂に立てると思うと気分が高揚してきた。もうすぐだ。
山頂へ向けて登っていくついでにOBの方から頼まれていたδルンぜの写真を撮ってきてほしいという頼みを思い出し、写真を撮った。私もOBの方に今年の冬は二ペソツのδルンぜを滑ろうと誘われていたが、私のスキー技術ではこんな場所滑れるわけないので練習しようと思う。
最後の急な登りを越えるととうとうニペソツ山の山頂に立った。風は穏やかで日差しが当たると暖かく何分でもここにいられるくらいに過ごしやすい。記念写真を撮り休憩してから12:30分に下山を開始した。
前天狗まで降りてくると大きなカメラを持ったパーティーと出会う。ナキウサギの撮影に来たとの事だったので私たちが目撃した場所を教えたりなど言葉を交わし下山再開。体力的にキツそうなメンバーもいたが無事に全員下山できた。
下山後は音更町まで出て温泉とインディアンカレーを楽しんだ。帰り際に後輩が今日はオーロラが見えると教えてくれたので日勝峠で星空撮影会をして帰路に着いた。オーロラはよく分からなかった。
とても充実し楽しい山行だったが色々と考えさせられることもあった。自分自身にも部にも課題は多い。今後も悩み苦悩する。それでも私はピークを目指すだろう。
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