栗駒山の紅葉(東北遠征4)



- GPS
- 06:25
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 509m
- 下り
- 497m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 6:24
天候 | 曇り(時々霧雨でしたが止みました) |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東栗駒コースは、泥濘んでおり、沢をすこし登りますので、注意が必要ですが、その沢を過ぎれば、穏やかな登山道になります。ただし、この時期の栗駒山は、少し雨が降っていようが、たくさんの方が登ってくるので、ゆっくり登っているとバスのせいか定期的に、どっと後ろから追われる状態になります。 |
その他周辺情報 | ・栗駒山麓ジオパークビジターセンター(無料で見学できて、栗駒山の災害も含めた歴史が学べ、旧小学校の体育館に設置された大きなスクリーンで、5分おきに上映される映像を見ると、栗駒山の紅葉が神の絨毯と呼ばれるのを再認識できます) ・石ノ森章太郎ふるさと記念館(車で1時間ほどかかりますが、行きたかったところなので。特別企画展のサイボーグ009展のため、大人700円、JAF割引あり、駐車場あり) |
写真
装備
個人装備 |
速乾性長袖シャツ
速乾性ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
レジャーシート
GPS
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
手ぬぐい
ツェルト
雨具
ソフトシェルの上着
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感想
東北遠征もいよいよクライマックス。最後の仕上げとして選んだのは、やはり「栗駒山」。東北の紅葉といえば必ずと言っていいほど名前が挙がる名峰だ。本当は平日に登りたかったが、天気予報が味方してくれず、登れそうな日は土曜日しかないとわかった。激混みを覚悟し、車中泊後の早朝4時半に出発した。
臨時駐車場に着くと、始発のバスからすでに行列ができていた。幸いにも、2回目のバスに乗り込むことができ、いわかがみ平へ向かう。多くの登山者が最短コースを目指す中、僕たちは少し回り道の東栗駒山経由の登山道を選んだ。このコースは、泥濘んでいたり、沢を渡ったりと決して楽ではないが、その分登山の醍醐味がある。歩き始めの気温は12℃前後。登りながらソフトシェルを脱いだが、東栗駒山山頂へ近づくと気温は10℃まで下がり、霧雨も降ってきた。再び上着を羽織ると、まるで祈りが通じたかのように、ガスが消えていき、「神の絨毯」が目の前に現れた。
東北特有の森林限界を超えた広大な山肌が、すべて紅葉に染まっている。黄色を基調とした栗駒山の紅葉は、まさに錦繍の絨毯だった。三ツ石山の赤とはまた違った美しさが、山全体を包み込んでいた。言葉では言い表せないほどの景色が広がり、その瞬間に息を呑んだ。
山頂近くでは、ガスと霧雨、そして大勢の人々が押し寄せていたが、何とか食事ができる場所を見つけ、再びカップヌードルで腹を満たす。温かさが体の芯に沁みていく。下山中、ガスが途切れ、その美しい絨毯を何度も眺めることができた。東北遠征の締めくくりとして、これ以上ないフィナーレだ。
下山後、いわかがみ平の栗駒レストハウスでは靴を洗えるブラシが備え付けられていて、泥まみれの登山靴をきれいに洗えたのは助かった。その後は「ホテルルートイン登米」で連泊し、体を癒す。ここの朝食は美味しく、地元のレストラン「鉄兵衛」も1,500円ほどでボリューム満点の料理が楽しめた。特に味噌ドレッシングが印象的で、この地方特有のものなのだろう。妻が頼んだ味噌煮込みうどんは、赤味噌ではなく、ただの鍋焼きうどんだったけれど。
東北道、北関東道、関越道、上信越道、長野道、そして中央道を経て、岐阜へと帰る途中、菅生PAや安達太良SAでお土産を物色。「萩の月」が売っていたのは嬉しい誤算だった。そして、岩手のお土産としては「ごま摺り団子」よりも「かもめの玉子」の方が食べやすくて美味しいかもしれない。サービスエリアでは前沢SAの「めかぶラーメン」は珍しく、吾妻PAの「喜多方ラーメン(あっさり)」はあっさりなのにスープの味付けが濃く、姥捨SAの「山賊焼き定食」1,170円は、ボリュームあって美味しく、朝定食の豚汁600円は、お腹に染みて満足できた。
総車用走行距離は2,370km、10泊11日の旅。東北の紅葉の美しさを余すことなく堪能できた。この長距離ドライブも、山を登るという目的があったからこそ成し遂げられた。登山を始める前なら、紅葉だけを目的にここまでの距離を走ることはなかっただろう。でも今なら、山が待っているなら、どんな距離でも走れる。歳を重ね、体力が衰えた今だからこそ、体が達者なうちに登れる山々を登りたい。その思いが、この遠征の一番の収穫かもしれない。
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