北横岳 七ツ池の紅葉を見に
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 03:22
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 266m
- 下り
- 271m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
|
---|
感想
10月に入ると筆者の装備と体力と技術では標高2500mを大きく超える高山帯への登山は厳しくなってくるので、登れる山が限られてくる。しかし登山はしたい。そんんな折、時々われわれの登山に参加してくれているbunkiquester氏がかねてから取り組んでいたことが成就したので、そのお祝いを兼ねてお誘いしたところ快諾いただいたので、今回は3人での山行である。我らがリーダーは山そのものもさることながら宿泊場所に執着があるので、その観点でいろいろ当たったところ、北八ヶ岳のペンションピラタスさんの予約が取れた。で、リーダーが小躍りして北八ヶ岳の山行計画を立てたのである。ちょうど今年の正月に筆者がアイゼンデビューした北横岳ピストンと、行こうとしていた縞枯山から茶臼山を回るコースをなぞるような計画となった。行こうとしていた、というのは不覚にも筆者の足と腰に不調が出て、縞枯山を前に撤退したからである。いずれにしても、「油断していたら特急あずさが満員で席が取れない問題」などを解決した上で当日朝に茅野駅に集合した。
意外なことに北八ヶ岳ロープウェイ行きのバスは空いていて後ろの方の席は空席が目立った。11時過ぎにロープウェイ山麓駅に到着し、コインロッカーに登山に不要な荷物を預けた。ここは冬場にはスキー場になるので、設備が充実していてこのようなことができる。今回はペンション泊なので、筆者は寝巻きを持ってきていて、それらを預けたのである。寝巻き、襟巻き、えもん掛け。10年以上リーダー言い争いを続けてきているが、筆者は、パジャマ、マフラー、ハンガーと言うつもりはない。時々言い間違える時はあるが。
3連休ということもあって、ロープウェイはまずまずの混み具合だ。しかしだいぶ雲が湧いてきており、ロープウェイからの眺望は今ひとつであった。山頂駅について、身支度を整えて出発。坪庭を巡って登山道へ行くのだが、一般観光客の方ともすれ違う。我々の場合は一般観光客の方に追い越されるケースもある。ところで、坪庭とは一坪くらいのところに庭を作るから坪庭というのだが、ここの坪庭は広大である。ただ、確かに溶岩とその厳しい環境下で育っている草花は寺院の坪庭を連想させるものがある。
坪庭を抜けて登山道に入ると意外に歩きにくい。石の大きさが不揃いで平らに足を置きにくいからだろうか。冬に来た時は傾斜はあるものの積雪で道が平坦化しているのであまり感じなかったのだが。それでもゆっくり歩いて北横岳ヒュッテに到達し休憩をとった。かれこれ10年くらい前にこの3名+1名で蓼科山から亀甲池を回ってここに来たことがあったが、もう10年ぐらい経つのかと感慨に耽っていたら時間が意外に押していることに気がついた。しまった、ロープウェイの最終時間を見てくるのを忘れた。携帯のアンテナはかろうじて立っているが検索はできない。「まあ大丈夫でしょう」という根拠がありそうでなさそうなリーダーの判断に従い登山は続行することにした。そのあとしばらく、リーダーがにっこり笑って、喘ぐ筆者を振り切って最終便に乗り、筆者だけが取り残されるという妄想が頭を離れなくなった。
いずれにしても山頂を目指すことにして、北横岳ヒュッテから先は少し傾斜が急になるのだが、リーダーの事前調査の通り南峰直下は階段が整備されていて、登りやすくなっていた。そして南峰到着。残念ながら遠方の峰々は雲に覆われていて、南八ヶ岳もだいぶ雲がかかっていた。我々はさらに北峰まで行って記念写真などを撮って、北横岳ヒュッテまで戻ってきた。リーダーの事前調査ではこの下の七ツ池の周囲が紅葉しているらしいということだったので、ちょっと行ってみることにした。行ってみると紅葉はイマイチで、木の枝に葉が少ないところを見るともう落葉してしまったのかもしれなかった。しかし、雲と山の池への写り込みはなかなかに美しく、また写真に撮ると、実際の目視よりも鮮明に池面に反射しているように見えた。
北横岳ヒュッテまで戻ると、まだ15時前で、これなら仮にロープウェイの最終が 16:00でも間に合うと思ったので急に安心した。ああ取り残されなくてよかった(いや、まだ分からない)。その後、順調に下って、坪庭を大回りしてロープウェイ山頂駅に到着し、文明の利器の力で標高差466m、距離2.2kmを降りたのだった。
さて、山麓駅からペンションピラタスさんまで歩いて5分ほど。16時過ぎの到着だったが、どうやら我々が一番乗りだったようである。ここの風呂は温泉なのだが、男湯女湯に分かれているのではなく、ファミリーで利用できるように、二つの家族風呂を順番に交代で使用できるシステムになっている。今日は満室ということで早めに風呂を使ったほうがいいですよと宿の方に言われて、いわゆる一番風呂を堪能させてもらった。筆者の自宅の何倍もある広い風呂を一人で使うのはなんとも贅沢である。
ここの食事が美味しいのは経験済みである。フレンチのフルコースが出てくるのだが、この時期のサービスでフリードリンクになっており、リーダーの目を見ないようにしてビールと白ワインと赤ワインを飲んだ。たったこれだけしか飲んでいないのにリーダーの目は厳しい。bunkiquester氏だって飲んでいたのに。それに我々の斜向かいの席のグループは赤ワインのデキャンタを数本並べていて、それを見て貰えばよかった。でもたったこれだけしか飲んでいないのに、といった割にはいい感じで酔っ払い症状が出ていたのであまり大きなことは言えない。
この日、リーダーが友人から蓼科湖の花火大会があると聞いていた。なんと部屋からそれが見えた。もちろん距離があるので迫力があるわけではないが、部屋の窓から花火見物が出来るなんて贅沢。ペンションピラタス様、西側の窓から花火大会の花火が見えました。これは立派な経営資源だと思います。ありがとうございました。
(「縞枯山から茶臼山へ周回」へ続く)
いいねした人