大山参りのつもりが山頂ピストン
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 04:09
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,030m
- 下り
- 1,022m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
諦めて、多少麓に近い民間駐車場を利用するのが賢明です。歩いても10分程度です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 見晴台と下社を結ぶトラバース道が工事期間中通行止めです。 |
その他周辺情報 | 駐車場からケーブル駅周辺、山頂にもお店があります。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
スカート
靴下
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
スマートフォン
プロトレック
カメラ
|
---|
感想
ここ数日、週末の登山を色々と検討していたのですが、
どうにも登りたい山が定まりませんでした。
小金沢連嶺や牛ノ寝通り、山梨の山々ですとどうしても早出、
交通費の出費も結構な額です。
そうかて、奥多摩や高尾も歩き潰し、歩いてないルートも少なくなってきました。
そういえば丹沢! ……は、西東京からだと若干アクセスが悪いような。
横浜線や圏央道があるからそうでもない?うーん。
と考えているうちに、朝。
しかも曇り。なんだ、気負って考えることもなかったわ。
曇りか雨か、明日は雨の予報だから登山はないとして。
雨。……雨? 雨降りといえば、といえば!
大山阿夫利。
一度目は関東三大不動巡りで大山不動まで。
二度目はヤビツ峠からピストン。
あら、表参道からの阿夫利神社参拝は未経験でした。
あー、大山。決定。
山頂は目標にせずケーブルカーで下社かな。
昼前に車を出して、いざ大山。
着いたらまさにお昼前。駐車場もピークタイムで渋滞。
仕方なく、麓に近い民間駐車場に駐車。
でも値段は同じ。
てくてく歩いて、こま参道を登ります。
この参道は尾根筋でなく、沢筋に作られているため、
谷間にひしめき合う格好なのが特色ですね。
ここで買い物するだけでも楽しそう。
まあ、高尾山や御岳山とそれほど変わらないですが。
さてケーブルカー。
いやいや。
下社まで行くのにケーブルカーを使う理由が全く見出だせず、さっさと女坂。
女坂の理由は、もちろん大山不動さんです。
個人的には、関東三大不動で修験の歴史が今に残る、お不動さんが好きです。
たまたま今日は、ご本尊の開帳日でした。
真言を唱えて、先に進みます。
女坂を進んで下社。の前に、茶店で休息。
下社は、驚くほどの荘厳ぶり。
うーん、何だろう。
先程の大山不動とは、何かが違う。
近年のお社としては、ガラス張りも鉄筋も理解はできますが。
正直に言うと、高尾山に御岳山、武甲山や高水三山にしてもそうですが、
自然と一体になる、自然崇拝から派生した山岳信仰。
そんな雰囲気が共通してあります。
平地の寒川神社や明治神宮でもそれは強烈なのに、
……残念でした。
ここで、ふと山頂の奥の院を思い出しました。
登ろう。
最早俗に染まった下社に興味はなくなり、予定変更。
改めて山頂を目指すことにしました。
結局ただの参拝のつもりが、登山になってしまいました。
普段着だしコンビニおにぎりですが、なぜかローカットの登山靴!
まあ山ですから。
服は些か面倒ながら、軽装だし支障はないです。慣れてますし。
本格的な登山道は、女坂以上に大混雑。
山慣れしていない、運動不足な方々で渋滞していましたが、
比較的道が広くてガンガン登れました。
そして山頂。
高曇りの靄のなか、心置きなく奥の院に参拝。
冷たい風が、火照った体を冷やしてくれます。
コンビニフードを頬張り、しばし瞑想。
前に来たときは、3.11の直後でした。
自然と向き合うこと、時に恐ろしく、時に有り難く。
自然を恐れ敬うことそのものが、そこにはありました。
大山に抱いていたイメージが甦ります。
懐かしく、暖かく、優しかった阿夫利さまの本社が、そこにはありました。
今更ながら、登山を続けてきた原点に還ったような気がしました。
自然なんて、人の都合でどうにかなるものじゃない。
でも生きる上で絶対に欠かせない。
だから人は恐れ敬うし、心から感謝する。
曇り空で、冷たい風に冷やされながら、
再びその思いを強く感じました。
だから山に登るんだと。
曇りでも雨でも、大したことはない。
やっぱり登って良かった。これまでも、これからも。
さすがに普段着の軽装では寒すぎて、早々に下山。
茶店でまた寄ると約束したので、立ち寄ってお蕎麦を頂きました。
下社はともかく。
だからダメだと言うことではありません。
それもまた、山のひとつの姿だと思います。
運動不足の方々もそうですが、そうした懐の深さ、広さでもあるでしょう。
俗な山といえば、富士山もまた然り。
それでいて、やはり山頂に立つには、同じく覚悟が必要です。
来て良かったですね。大山。
高尾山とも御岳山とも違う、俗な山ですが、
改めて魅力の深さを感じました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する