明星山P6南壁フリースピリッツ(山岳会山行)
- GPS
- 09:35
- 距離
- 2.7km
- 登り
- 1,071m
- 下り
- 1,062m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 9:35
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
▶登山ポスト:ありません。 ▶トイレ:駐車場にあります。 ▶水場:トイレに水道があります。 ▶ルート状況(2024.10.26現在) ◆駐車場〜フリースピリッツ取付 ・売店脇から踏み跡をたどって小滝川まで下ります。 ・小滝川沿いを下流へ下り途中で渡渉します。 ・小滝川左岸にフリースピリッツ取付があります。(壁にリングボルトが1つあるのが目印になります。) ◆フリースピリッツ(4級上 5.9)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとはヤマパンの個人的な感想です。) 全体を通して ・掴んだホールドがもげないかどうか要確認!!(明星は大きな岩も動くので注意!!) ・浮石・落石に注意!!(後続パーティーがいる場合は特に気をつけて!!) ・終了点が数箇所整備されていました。(2023.11.05以降の昨年に整備されたようです。)また残置中間支点も整理されてました。(不要なもの?は間引かれていてスッキリしてます。) ・各Pの終了点は下記&写真の通りです。(5P目を左上、右下の2ピッチに分けて登る場合ウメボシ岩の下の終了点の状態が悪いので気をつけてください!!) ・残置中間支点はそれほど多くはないです。(カムや灌木等を多用して対応できます。) ・トラバースするピッチでの中間支点は今回フォロー2人だったので1箇所から2本取ったりして落ちても振られないように気を使いました。 1P 草付の岩場を左上 40m 掘淵筌泪僖鵐蝓璽鼻 ・トポの1P目60mを2Pに分けて登りました。 ・岩の露出は少なく木登り?草クライミング(昨年より繁茂が凄かく草登り感が強くなってました。)特に問題なく登れました。 ・灌木で足元が見えにくいので注意が必要!! ・終了点はハンガー1つ更新されていました。 2P 出だしの短い垂壁〜バンドを左へ 20m 掘淵筌泪僖鵐蝓璽鼻 ・トポの1P目60mを2Pに分けて登りました。 ・出だしの短い垂壁が核心。 ・特に問題なく登れました。 ・終了点は以前と変わらず。 3P 真上のフレーク沿いに右上 30m 5.7(ヤマパンリード) ・トポの2P目。 ・フレークを上手く使いながら登ります。(フレーク沿いを意識しすぎると難しくなるので状況に応じて右のフェイスも上手く使って登ればいいと思います。) ・特に問題なく登れました。 ・終了点は以前と変わらず。 4P 階段状フェースを右上〜スラブを下ってトラバースしてランぺを右上 30m 5.7(ヤマパンリード) ・トポの3P目。 ・核心はルーファイ。(右上途中に上に見えていた連打された残置リングボルトたちは無くなっていた。) ・特に問題なく登れました。 ・終了点はハンガー2つ更新されていました。 5P 垂壁下を左上しウメボシ岩を越えて右下へトラバース 30m 5.9(ヤマパンリード) ・トポの4P目。 ・過去3回はロープの流れを考えてウメボシ岩の下でピッチを切りましたが、ここの終了点はだいぶ貧弱になっていてカム等で補強も出来ないのでここでピッチを切らずにトポ通り繋げて登りました。ロープの屈曲はそこまで気にならなかったです。 ・凹角にあるウメボシ岩を左から上まで登らず右の切れ目から登ろうとしたら意外と悪く苦戦して疲れてテンション・・・『あれ?登れなくなった?』と、しばらく考えましたが左から上まで登ったら簡単に登れました。 ・右下へのトラバースはプアな灌木からしか中間支点が取れないので墜落厳禁です!(残置スリングもあてにしない方が良いと思います。)ここはバンドには立たずバンドをホールドにしてスタンスはスメアでトラバースすれば意外と簡単です。(足がスラブに届かないかな?と思ってもバンドに両手でぶら下がり腕を伸ばすと足は着きます。) ・終了点はハンガー1つ更新されていました。 6P 垂壁からカンテを右に越えフェイス 20m 5.8(ヤマパンリード) ・トポの5P目。 ・核心はカンテを越えるところで良いスタンスが無く(ちょうど良いところにこれを使ってください的なスタンス用?の残置支点は無くなってました。)ホールドも細かいので頑張りが必要です! ・今回も問題なく登れましたが、ルート中で1〜2番目に悪いところだと思います。 ・終了点はハンガー2つ更新されていました。 7P ハング切れ目の凹角から緩傾斜の階段状フェイス 30m 5.8(ヤマパンリード) ・トポの6P目。 ・核心は凹角を抜けるまでの出だしとその後のルーファイ。 ・凹角を抜けると景色が開けます。右に見えるスラブにはたくさん残置中間支点が見えますがそちらへは迷い込まず残置中間支点の無い階段状フェイスを上へ登るとハング帯下に終了点が見えてきます。 ・ガバホールド多数ですが大きな岩も動くことがあるのでリードはもげなさそうな岩を選んで登ることが重要です!! ・特に問題なく登れました。 ・終了点は以前と変わらず。でしたが、以前の終了点(今回使った終了点)より左上にハンガー2つの新しい終了点がありました。 8P ハング帯を左へ行きカンテ裏のクラックを越える 40m 5.8(ヤマパンリード) ・トポの7P目。 ・クラックの処理はジャムよりレイバックを多用して登る感じです。(カムがあれば使えます。) ・特に問題なく登れました。 ・終了点はハンガー2つ更新されていました。 9P ガレ場から一段上のテラスへ 40m 供淵筌泪僖鵐蝓璽鼻 ・トポの8P目。 ・中央バンドのガレ場の左の岩をしばらく登って適当なところでガレバ場を横断して適当なところから一段上のテラスへ登ります。 ・特に問題なく登れました。 ・終了点は適当な灌木にスリングで構築。 10P ランぺを右上 40m 検淵筌泪僖鵐蝓璽鼻 ・トポの9P目。 ・ロープスケルは45〜50mぐらいとトポより若干長いので50mロープで足りるかどうか不安になりますが、めい一杯伸ばして右上すると終了点のハンガーボルトが見えてきます。 ・特に問題なく登れました。 ・終了点はペツルのハンガーボルト2つ(JADEの終了点)になります。 11P 凹角を直上して左に見える階段状の凹角を登る 30m +(ヤマパンリード) ・トポの10P目。 ・トポでJADEの終了点から+の点線ラインを登ります。(トポのラインは中間支点がハンガーでJADEラインと思われます。前回チャレンジしましたが難しく結局右の検椒薀ぅ鵑貌┐欧泙靴拭) ・終了点は以前と変わらず。 12P バンドをトラバース 20m 検淵筌泪僖鵐蝓璽鼻 ・トポの11P目。 ・バンドは一番上のバンドに立ってトラバースすると壁のホールドは悪いのでバンドをホールドにして1段下の細かいホールドをスタンスにしてトラバースします。 ・トバースは落石を落とさないよう注意!! ・下を見れば確かに高度感はありますが、スタンスはあるので問題ありません。 ・終了点はハンガー2つ更新されていました。 13P 凹状の垂壁から凹角を越える 40m 5.8(marimituリード) ・トポの12P目。 ・以前は多くの残置支点がありましたが、整理されてスッキリしてました。フリーのテクニック的には一番難しいピッチだと思います。 ・凹状垂壁の左壁を登り上の段は凹角を右上。 ・終了点は上部の残置スリングのある松の木の隣の灌木にスリングで取りました。(ロープスケル45〜50mぐらい。) 14P 緩傾斜帯を左上に見えるスカイラインまで 25〜30m 供銑掘淵蝓璽鼻 ・ロープを片付ける選択肢もありましたが念のためアンザイレンを解かずにスタカットで登りました。先ずヤマパンが登り支点構築、次にtorrentがフィックスしたロープにマイクロトラクションで登り、最後にmarimituをセカンドビレイして登ってもらいました。 ・終了点はスカイラインの灌木にスリングで構築。 ・今回はここでアンザイレン解除しました。 ◆14P目終了点〜西面下降路〜小滝川〜駐車場 ・14P目終了点から西面下降路へのチョークバックのぶら下がった松の木がある地点まで踏み跡っぽいところをクライムダウンで下りました。そこから西面下降路から下山しました。 |
写真
装備
個人装備 |
アルパイン用クイックドロー×4
クイックドロー×1
その他登攀装備1式
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共同装備 |
特定小電力トランシーバー×3
カム(キャメ#0.4〜#3)
ハーケン×5
軟鉄ハーケン×3
捨て縄5m×2
50mダブルロープ×2
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感想
今年の明星山P6南壁アルパインの山岳会山行はフリースピリッツ希望者が多く私は2日連チャンで登る計画を立てました。
Climbing
ヾ響
・初日は左岩稜組2人とフリスピ組3人の2パーティー。左岩稜組が先に下山すると思ってましたが2人共初見ルートでアルパイン経験が浅いメンバーもいて時間がかかり左岩稜の登攀終了地点(西面下降路への下山開始地点)で左岩稜組を待つこととなりました。フリスピそこまで早く登ったわけでもないのになー(笑)
・今回でフリスピは4回目の登攀で、取付登攀開始〜左岩稜スカイライン(14P終了点:登攀終了アンザイレン解除地点)まで休憩なしで6時間45分ぐらいでした。
2020年:2人:登攀時間6時間42分(うち休憩43分):2人共初見で先行PTなし
2021年:2人:登攀時間5時間39分(うち休憩26分)
2023年:2人:登攀時間8時間14分(うち休憩32分)
2024年:3人:登攀時間6時間45分(うち休憩0分)
・今回は5P目ウメボシ岩を越えるところでウメボシ岩を左から上まで登らず右の切れ目から登ろうとしたら意外と悪く苦戦して疲れてテンションしました。それ以外はノーテンで登れました。
・終了点が数箇所整備されていて安心感があり快適でした。それに伴い?残置中間支点も整理されてました。(不要なもの?は間引かれてスッキリしてました。)
・2日目は体調不良の人とハーネス忘れた人の2人不参加のおかげ?で参加メンバーが4人となり2人PT×2組編成も考えましたが3人PTで登ってもらいました!明星山や清水山でも登ろうかと思いましたがルートミスしている先行PTがいたのでそれにつられて間違わないようずっと見ていて先行PTに追いついたところで無線で指示。その後も間違えたら連絡できるよう下でずっと見てました。(8P目はカンテ裏クラックを登らずカンテ手前のクラック(Sさんの体感5.10cだそうです)を登ってましたw)
反省
・特にありません。
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