長老ヶ岳周回
- GPS
- 04:12
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 688m
- 下り
- 679m
コースタイム
天候 | 霧・快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道跡を利用した登山道と舗装道路。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
先週の週末は三連休だったが、東京の孫たちの七五三と昔の勤め先の同窓会があって山行なしだった。今週末は、天気予報は徐々にいい方向に変わり、好天が見込まれる。特に北に寄るほどいい傾向だ。それにこの先、気圧配置が冬型ともなれば、北寄りの地域はしぐれる日が増えてくる。そこで、これまで足の向かなかった京都府北部に行ってみる。一つは京丹後町の長老ヶ岳だ。調べてみると、北の仏主(ほどす)から車道(ただし一般車通行止め)が山頂直下まで伸びており、楽に登れるらしい。ならば、余裕があればもう一座も可能かもしれない。あわよくば、さらに北に位置する彌仙山も併せて、と欲張りな考えが頭をもたげる。
舞鶴道を丹南篠山ICで降りてあとは下道を行く。間もなく深い霧に覆われて先が心配になるが、仏主への山間部の道を走るうちにさっと霧は晴れ、真っ青な秋空が広がった。この道の最奥部に仏主の集落はある。バス終点の先の橋を渡ったところに新しいトイレがあるとどなたかの記録にあったが、見つけられなかった。長老ヶ岳登山口方向を示す標識に従って進むと道はますます狭くなる。舗装林道が二又となって登山口標識は左を示している。右正面には建物がある。この二又を左に橋を渡ると正面に小さな鳥居が立っている。その前を右に折れて登っていくが、道幅が一段と狭まるのでちょっと不安になり、一旦戻る気になって分岐点までバックすると、そこに案内図看板が立っていた。今上ろうとしていたところのすぐ上にparkingマークが描かれているので、それを信じて再び左の道を入るとすぐ右手に駐車スペースがあった。そこにはすでに一台の乗用車が停められていた。
この2−3日で急に気温が下がり、この時、外気温は5℃くらいであった。きりりと締る空気が季節の替わり目をつぶさに感じさせる。この辺りはクマも多そうなので、つい忘れがちな熊鈴もしっかりと付けて出発する。まず、先の二俣までわずかに下り、そこから右の舗装林道に入ってツズラ折れの道を登る。シャレじゃないが林道の法面にはリンドウが蕾をつけている。日陰で開花が遅れているのだろうか。周囲は雑木林で、まだ青々とした葉をつけている木もあれば、ほとんど裸に落葉した木もある。急に寒くなったので、木々も季節に翻弄されているのだろう。
やがて開けたところが目に入ってくる。ここは広々と整地された駐車場で、軽トラが一台停まっているだけだ。ヤマレコの行程に「森林公園管理等」と記載されている地点である。この「等」は「棟」のことかと思ったりするが、東屋が二つあるだけだ。車道はここまでだが、その先、林道開削工事が行われていて、重機の音が聞こえている。林道のほうは一般通行止めで、左の尾根に長者が岳への登山道が付けられている。雑木林の中を比較的緩い傾斜で登っていく。途中、いい匂いがすると思ったら、案の定、そこには黄葉したカツラの木があった。
終始、歩きやすい道を行く。林道跡を登山道としたらしく、幅広な箇所がところどころにある。落葉が進んで、丹波の山々が幾重にも層をなして屏風の絵柄のように広がっているのが一望される。それにしてもいい天気である。雲一つない。気温がぐっと下がったこの時期でも、登りでは汗をかきながら歩を進めることになる。
だんだんと標高が上がり、傾斜はますゆるやかとなる。すると目前に電波塔がにょきっと天に向かって立っている。山頂部に到達したのだ。ここには舗装道路が登ってきている。帰路に辿ることになる管理道の終点がここである。舗装道路をかすめて通り、右手の幅広い稜線に付いた道型をちょいと登れば、広々と360度の眺望が開ける長者が岳山頂だ。東屋も立つ。2名の単独行者と二人のシニアパーティーが休憩中で、山談義に花を咲かせていた。
それにしても真っ青な空の下、ありがちな白い霞も今日は影を潜めて、遠くの山々まできれいに見通せるのだった。そういえば、長者ヶ岳は一等三角点峰。大きな三角点が埋設されている。ここで昼食とする。
下山は稜線を少々辿って急な下りを降り切ると、先の舗装された管理道にでる。ここから舗装道路を下っていく。渇水期の今にしては、谷の水流は勢いがある。下るにつれて水量は一段と増える。途中に東屋とトイレが二か所立っているが、傷みが激しい。これも日本に勢いがあった昭和の「遺構」だろうか。近頃は手入れもされずに朽ち果てるのを待つ感じだ。寂しさを禁じ得ない。きっとあの頃は、この管理道は一般車両も通行できたのだろうな。もはや市町村には、その管理のための財源もないのか・・・
車道歩きは早い。通行止めのゲートまでくれば、駐車地は目前である。時刻は間もなく午後1時。彌仙山の登山口までは車で40分かかるし、行程も3時間弱である。この季節、4時半ともなると夕方の気配が押し寄せてくるので、今日はやめておこう。それに今日は香住漁港から活ズワイガニ(香住ガニ)が届く予定だ。早めに帰宅して、カニスキの準備をしようじゃないか。ということで、素晴らしい秋晴れの一日、眺望の山行を日本海のカニで締める我々なのであった。
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