青葉山東峰・西峰(青葉山ハーバルビレッジ上から往復)
- GPS
- 04:34
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 697m
- 下り
- 695m
コースタイム
天候 | 曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道。ロープ補助、ハシゴ多数。 |
その他周辺情報 | 青葉山ハーバルビレッジにレストラン。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
今週は天気のめぐりあわせが悪く、週末は天気が崩れる予想だ。太平洋側では雨が降る可能性が高い。一方、日本海側は何とか雨は免れそうなので、自宅からまっすぐ北上して福井県高浜の青葉山を目指すことにする。今年の春、北陸復興支援を利用しておおい町の料理旅館に一家で泊まり、牡丹鍋をたらふく食べた際、青葉山に登る計画もあるにはあった。が、娘にはちょっとハードかも、と結局まぼろしに終わったのだった。その時、北陸道経由で敦賀から西に車を走らせていると、正面のきれいな富士型の山が目に留まった。その山が青葉山なのであった。その姿から若狭富士とも呼ばれている。その翌日、この山の裾をさらに西進すると青葉山はすっかり形を変えて、いくつものピークに分かれた幅広の連山に見えるのだった。今日はその「連山」の東端から西端に向かって登り、再び出発点に戻るという計画だ。
六甲有料道路、北六甲有料道路、中国自動車道、舞鶴若狭自動車道とつないで舞鶴東ICへ向かう。丹波の山中をうねうねと走る舞鶴道。途中から濃い霧が立ち込めた。霧で真っ白な中を登るのは勘弁してほしいが、果たしてどうなるのだろうか。丹波高原を抜けて舞鶴に向かって高速道路が下りに転ずると、徐々に霧が薄らいできた。登山口の青葉山ハーバルビレッジ上に着いた時にはすっかり霧は消えて、不安は遠のく。
わずかに車道を登って左手の小さな鳥居の立つ道に入る。最初はスギの植林帯の下をジグザグに登っていく。登山道はよく踏まれていて石ころも少なく、幅広で傾斜が弱いので楽々登って行ける。先週はピリリと肌に寒さを感じつつ登ったので、今日も着込んできたが、朝から外気温は15℃くらいと非常に高い。一枚ずつ脱ぎ捨てて登っていくのだった。ひとしきり登るとパッと視界が開けて若狭湾のリアス海岸を見下ろす展望地に出た。見晴らし台が作られていて、その上にあがると、一段とワイドな眺めが広がっていた。少し遠くはガスで覆われていたが、眼下の日本海の青さを楽しめるところまで天気は回復してくれていた。
ここから先は温帯広葉樹林の中の気持ちの良い稜線となる。今年は気温の高い状態がずっと続いているためだろう、紅葉の度合いが木によってまちまちで、全山を赤や黄色に染め上げるという状態にはならずに落葉が進んでいる。それでも、今日は見事に着色した木があちこちに眺められ、青葉山で紅葉狩り、と洒落た山行ができたのはうれしい。そうこうするうちに、青葉山東峰(ひがしのみね)が迫ってきた。馬の背の標識があらわれて、大岩のリッジ(これが馬の背)に乗る。見下ろす斜面のあちこちを紅葉した木々が飾る。この山は稜線を山頂へと進むにつれ、勾配が強くなる。その登りをしのぐと社殿があらわれ、東峰山頂に達する。眺望はない。
社殿を後にして西峰に向かう。登山道は打って変わって嶮路の様相を呈する。周囲には大岩が立ち並び、やがて手すり付きの立派な金属階段が現れる。これを使って岩のへりに乗り上げ、しめ縄のようなロープの敷設されたルートにそって岩々の隙間を縫うようにアップダウンしていく。岩の上からの視界は、高度感も手伝って痛快な広がりを感じさせてくれる。下界は延々と白雲に覆われて、山々の頂のみがその雲海から島のように浮かんで見える。西峰が迫ってきた。岩稜はなおも続く。西峰の手前のナイフリッジは、幅の狭まる手前まで進み、そこから進行方向右にずり落ちるようにしてフラットな道型に着地する。続いて胎内潜りを抜けてわずかに進めば、正面に鬼の角のような岩がにょきにょきと天に向かって立っている。この岩の最上部が西峰のてっぺんなのであった。
道型を素直に辿ると開けた山頂下の広場に飛び出した。ここには熊野神社という祠がある。祠の前は大岩のせり出しとなり、ここから見事な眺めを満喫する。荷物を置いて祠の裏手から鎖と梯子を辿り、岩の山頂に立つ。ここからは、若狭湾が見事に一望される。晴れていれば、海の輝きが素晴らしかろう。今日はそれは望めないが、雲海と青い海と山々とが醸し出す神秘的ともいえる眺めが充足感を与えてくれるのだった。
西峰山頂広場で昼食をとった後、往路を戻る。帰路は様子がわかっていることもあって、快調に行程をこなしていく。岩場の登下降が多かったせいか膝にきたが、岩と眺めと紅葉に恵まれ、充足感が心地よい二人であった。
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