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Yamareco

記録ID: 7524285
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ハイキング
中国山地西部

大利蔵山(戸山富士) 築前谷〜鳥越谷 芸藩通志にひかれて

2024年11月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
03:55
距離
3.7km
登り
411m
下り
407m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:50
休憩
0:05
合計
3:55
距離 3.7km 登り 411m 下り 407m
9:39
10
中村観音堂
9:49
75
築前谷
11:04
10
稜線
11:14
13
650mピーク
11:27
11:32
25
大利蔵山
11:57
93
鳥越谷下降点
13:30
4
鳥越池
13:34
中村観音堂
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道77号沼田町吉山の中村地区から村道を東に入り、小さなお堂の下の道幅の広い場所に駐車。お堂わきの林道を上り、イノシシ除けゲートを開け、植林地を登って入渓。
コース状況/
危険箇所等
大利蔵山の尾根道は、荒れたところもあるが、ほぼ明瞭。大利蔵山の北の650mピーク付近はやぶで不明瞭だが、コンパスで南北にたどる。
その他周辺情報 吉山ビアンコ。Oishi吉山。
芸藩通志の沼田郡吉山村の絵図に大トシ倉山の台形状のピークの北端付近から築前谷と鳥越谷が中村に降りている。鳥越谷の下方には鳥越池もある。
3
芸藩通志の沼田郡吉山村の絵図に大トシ倉山の台形状のピークの北端付近から築前谷と鳥越谷が中村に降りている。鳥越谷の下方には鳥越池もある。
小さな観音堂(戸山の見どころ案内による)の脇の林道を上る。お堂の裏にはお地蔵様などがあった。
2024年11月24日 09:39撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
3
11/24 9:39
小さな観音堂(戸山の見どころ案内による)の脇の林道を上る。お堂の裏にはお地蔵様などがあった。
林道のイノシシ除けゲートを開け、荒れた植林地を通って築前谷に入る。ボルダーがごろごろした枯谷を登って行く。
2024年11月24日 09:49撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 9:49
林道のイノシシ除けゲートを開け、荒れた植林地を通って築前谷に入る。ボルダーがごろごろした枯谷を登って行く。
すると意外にも両岸が立ってきて、谷がせばまって水流も復活し、大石が重なった谷になった。
2024年11月24日 10:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 10:04
すると意外にも両岸が立ってきて、谷がせばまって水流も復活し、大石が重なった谷になった。
右岸の高い懸崖。
2024年11月24日 10:10撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 10:10
右岸の高い懸崖。
ゴルジュに8mの斜滝がかかる。両岸とも巻きは難しいが、幸いにも階段状の滝を登ることができた。
2024年11月24日 10:13撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 10:13
ゴルジュに8mの斜滝がかかる。両岸とも巻きは難しいが、幸いにも階段状の滝を登ることができた。
上流もゴルジュ内に滝が続く。8mトイ状の斜滝は直登できた。
2024年11月24日 10:21撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 10:21
上流もゴルジュ内に滝が続く。8mトイ状の斜滝は直登できた。
石が重なった7m滝は右岸を巻いた。
2024年11月24日 10:25撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 10:25
石が重なった7m滝は右岸を巻いた。
源流部は40m以上続くガレた狭く急なルンゼになった。ゴロゴロした不安定な石を登る。
2024年11月24日 10:36撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 10:36
源流部は40m以上続くガレた狭く急なルンゼになった。ゴロゴロした不安定な石を登る。
稜線直下の10m枯瀑。
2024年11月24日 10:45撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 10:45
稜線直下の10m枯瀑。
最後は灌木の生えた急な斜面をよじのぼって、大利蔵山に続く尾根道に出た。
2024年11月24日 11:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 11:04
最後は灌木の生えた急な斜面をよじのぼって、大利蔵山に続く尾根道に出た。
道が不明瞭な650mピークを越えて、鞍部に降りていくと、稜線を岩がふさいだ、少しアドベンチャーな尾根歩きもある。
2024年11月24日 11:21撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 11:21
道が不明瞭な650mピークを越えて、鞍部に降りていくと、稜線を岩がふさいだ、少しアドベンチャーな尾根歩きもある。
稜線から北方向に天上山を見る。
2024年11月24日 11:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 11:22
稜線から北方向に天上山を見る。
大利蔵山の頂上直下は大岩になっており、右から巻いて登る。
2024年11月24日 11:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 11:24
大利蔵山の頂上直下は大岩になっており、右から巻いて登る。
大利蔵山647mの頂上。視界は灌木越しにある。
2024年11月24日 11:27撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 11:27
大利蔵山647mの頂上。視界は灌木越しにある。
頂上付近から西に、西風新都を望む。
2024年11月24日 11:32撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 11:32
頂上付近から西に、西風新都を望む。
来た道を戻って、二つピークを越え、鳥越谷にくだる。下降点付近は急な岩尾根になっていたが、左岸より、うまく降りることができた。
2024年11月24日 12:03撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 12:03
来た道を戻って、二つピークを越え、鳥越谷にくだる。下降点付近は急な岩尾根になっていたが、左岸より、うまく降りることができた。
谷より源頭部を見上げる。写真では伝わらないが、急な傾斜の両岸は高い岩尾根だ。こんな斜面にも植林されており、歩いて下れる。
2024年11月24日 12:13撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 12:13
谷より源頭部を見上げる。写真では伝わらないが、急な傾斜の両岸は高い岩尾根だ。こんな斜面にも植林されており、歩いて下れる。
ガレた谷をくだる。右岸の懸崖と紅葉の組み合わせ。
2024年11月24日 12:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 12:24
ガレた谷をくだる。右岸の懸崖と紅葉の組み合わせ。
だんだんと谷が狭まり、水流も出てきた。4mトイ状斜滝。ナメもあるが、倒木や落石が煩わしい。
2024年11月24日 12:30撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
2
11/24 12:30
だんだんと谷が狭まり、水流も出てきた。4mトイ状斜滝。ナメもあるが、倒木や落石が煩わしい。
ナメの下には、眼前に大きな空間が広がり、まさかの大滝か?左岸より巻き降りた。
2024年11月24日 12:47撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 12:47
ナメの下には、眼前に大きな空間が広がり、まさかの大滝か?左岸より巻き降りた。
上段は4mほどの直瀑になっていた。滝下のテラスをトラバースして右岸を巻きおりた。
2024年11月24日 12:50撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 12:50
上段は4mほどの直瀑になっていた。滝下のテラスをトラバースして右岸を巻きおりた。
中段の8m。
2024年11月24日 12:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 12:54
中段の8m。
水量は少ないが、全部で30m以上はある大滝だった。
2024年11月24日 12:55撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 12:55
水量は少ないが、全部で30m以上はある大滝だった。
ミニゴルジュの6×10m。左岸に荒れた踏み跡が出てきて、それをくだった。
2024年11月24日 13:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 13:04
ミニゴルジュの6×10m。左岸に荒れた踏み跡が出てきて、それをくだった。
ナメ滝3×7m。
2024年11月24日 13:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 13:07
ナメ滝3×7m。
その下の3m滝。踏み跡は、くだるにつれて不明瞭になったが、適当にくだると林道に出た。林道のイノシシ除けの柵を越えて集落におりた。
2024年11月24日 13:08撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 13:08
その下の3m滝。踏み跡は、くだるにつれて不明瞭になったが、適当にくだると林道に出た。林道のイノシシ除けの柵を越えて集落におりた。
林道の北側に鳥越池があるはずだが、藪で拒まれ、集落まで下って、民家の脇から登り、池を発見することができた。直径10mほどの小さな池だった。
2024年11月24日 13:30撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/24 13:30
林道の北側に鳥越池があるはずだが、藪で拒まれ、集落まで下って、民家の脇から登り、池を発見することができた。直径10mほどの小さな池だった。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計

感想

安佐南区沼田町吉山で戸山富士とも呼ばれる大利蔵山647mは、窓ヶ山から桜ヶ峠を越えて、岳山へと続く稜線上にあり、一般には縦走の途中でピークが踏まれることが多い*。芸藩通志の沼田郡吉山村の絵図**に大トシ倉山の台形状のピークの北端付近から二本の谷が中村に降りている。南寄りが築前谷、北寄りが鳥越谷である。鳥越谷の下方には鳥越池もある。通志本文には「鳥越池 吉山村にあり」のみで、由来の説明はないが、山名が「蔵」でなく「倉」になっており、険しい岩場を指すのではないだろうか。芸藩通志にひかれて、この谷から大利蔵山に登ってみようと思った。現在の地形図に当てはめてみると、大利蔵山のピークの北側には、何本もの似たような谷が刻まれており、同定は難しい。芸藩通志の大トシ倉山の形がかなり正確なことから、あてはまりそうな谷を登下降してきた。中村の観音堂の横の林道から入山した。地形図上では、谷は短く、また浅そうだったが、行ってびっくり、稜線に近づくにつれて、両岸を岩尾根に挟まれた、かなり険しい谷であった。やはり、「倉」は岩場か。水量は少ないので、幸いにも大きく高巻くことなく登下降でき、予想外に面白い山行になった。ふもとで小さな池も見つけたが、地形図では池が二つあり、住民の方にも聞けなかったので、はたして鳥越池かどうかはわからない。
*https://yamap.com/activities/27584546
**https://livedoor.blogimg.jp/tombosou/imgs/9/a/9a7ada22.jpg

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