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Yamareco

記録ID: 7613225
全員に公開
ハイキング
日光・那須・筑波

中倉山(石塔尾根〜上久保沢)

2024年12月21日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:16
距離
15.0km
登り
1,038m
下り
1,055m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:08
休憩
1:09
合計
8:17
距離 15.0km 登り 1,038m 下り 1,055m
8:07
28
8:35
8:38
1
10:16
10:21
134
12:35
12:53
15
13:08
13:14
8
13:22
13:50
14
14:04
14:07
46
14:53
18
15:38
15:43
1
16:02
16:03
21
16:24
天候 晴れのち曇り、-2〜12℃、北西3m(日光市)
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
東武日光721>802赤倉(日光市営バス)
間藤1641>1752相老(わたらせ渓谷鉄道)
日光足尾ルートパス(東武日光ルート)の2日目。
コース状況/
危険箇所等
石塔尾根への取付きは水管橋前のお誂え向きの位置に、植林活動用の仮設階段があったのでショートカットを目論んでみたが、結果鹿柵に阻まれ尾根までのトラバースにひと苦労することになった。辿るコースは不鮮明ながらこの鹿柵に沿ってずっと左手を進み、次いで一本立ちのヤシャブシの木を目標に切り替え、草付きの急斜面を直登して横場山に這い上がる。夏場は藪が鬱陶しそうな所だったが、この季節はこれから歩くことになるルートがよーく見えるので、じっくり観察しておくと後々役に立つかもしれない。
山頂付近から次のP1146までは切れ落ちた崩壊面と、つるつるした枯れスゲの群生に挟まれた細尾根を渡ってゆく。この鞍部にあるやたら目立つくせにボロボロの赤岩と、その裏に隠れていたキレットのコンボが今日の核心部だった。松木ジャンダルムのようにロープこそ使わないが、手掛かりや足場がぐらついたり剥がれたり、あるいは風が吹いただけでカラカラと落石するようなケースもあったので、ヘルメットとグローブは基本装備。その後は白い石のザレ場、黒い岩のガレ場と抹茶色の灌木・樹林帯がまだら模様に現れるが、全てに共通するのはひたすら急登ということ。踏み跡はあったりなかったり、尾根を外さず登れるところを登ってゆく形になるので、細かなルートファインディング能力が試される。ローソク岩のあたりで一般道と合わせ、1499三角点標に上がってからがようやくボーナスステージ、孤高のブナまで気持ちのいい稜線歩きとなった。
下りの上久保沢ルートはおおむね明瞭な一般道、ピンクテープ豊富。滑りやすい落ち葉のラッセルをこなしながら、補助ロープのついた黒土のつづら折りを抜けて舗装林道に接続する。全域木立に囲まれあまり面白味はないが、孤高のブナを見に行くだけならここのピストンが一番早くて安心ということを理解した。最後に再びの水管橋下で懲りずにまたショートカット、仁田元川の水量も少なく簡単に渡渉して銅親水公園に復帰することが出来た。
2024年12月21日 08:33撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 8:33
2024年12月21日 08:48撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 8:48
2024年12月21日 09:52撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 10:06撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 10:08撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 10:31撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 11:09撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 11:23撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 11:25撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 11:25
2024年12月21日 11:31撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 12:33撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 12:43撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 12:44撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 13:14撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 13:22撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 13:22
2024年12月21日 13:35撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 13:35
2024年12月21日 14:24撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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2024年12月21日 15:08撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 15:08
2024年12月21日 15:29撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 15:29
2024年12月21日 15:55撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 15:55
2024年12月21日 16:31撮影 by  EX-ZR4000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/21 16:31

感想

春だろうと夏だろうと寒々とした風景が広がる足尾の山々には、初冬の明るい日差しと冴え渡った空気が一番似合うような気がします。日光足尾ルートパスの2日目は孤高のブナで有名な中倉山、そしてその前衛といえる横場山には孤高のヤシャブシ?まであるという話だったので、合わせて縦走してきました。

アプローチに使った石塔尾根は、なかなかチャレンジングでシビれる行程が続きました。北側の影になった崩壊面と、枯れ草が黄金色に輝く南斜面。右手に松木堆積場のカラミの黒い大雪崩を見下ろし、左手からは白ザレが隣の尾根から足元まで手を延ばしてくるようです。名前通り点在する石塔群に導かれるようにじりじりと高度を上げてゆくと、光と影の深い山襞の向こうに日光の名だたる峰々が立ち上がってきます。更にさっきまで見上げていた景色の中にいつの間にか自分が身を置いている、というようなことを何度となく繰り返していると、最初の恐怖感は次第に奇妙な高揚感に移り変わっていきました。

そしていよいよお待ちかねの中倉山ですが、残念なことに午後に入ると徐々に雲が日差しを覆い始め、ピークに辿り着く頃には風も出て大分どんよりした空模様となってしまいました。しかしすでに全ての葉を落とし、梢を木枯らしに震わせる孤高のブナの姿を見ているうちに、このようにして幾冬を乗り越えてきたと身を持って示しているのだ、と思い込むことにしました。孤高ではあるが孤独ではない人気者のブナの木、とはいえ自分が着いた時には他に訪れる人もなく、ちょっとした秘密の時間を共有出来たような気分でした。

・・・と、ここでついにタイムアップ。前半のへっぴり腰が祟ったか、これから控える駅までの長い舗装路歩きも鑑みて、足を延ばすつもりだった沢入山ピストンは割愛せざるを得ませんでした。ともあれ最近は半日観光、半日登山というようなヌルいスタイルが続いていたので、久しぶりにがっつり山と自分に向き合えた有意義な山行だったと思います。

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