石老山
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 534m
- 下り
- 561m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
路面に鉄釘が出ているので、つまづかないように注意。 |
写真
感想
石老山入口バス停8:48〜石老山10:46/11:30〜渡し舟乗り場13:16
新年の足慣らしは三の塔か大山へ行くことが多かったが、今年は腰の調子が思わしくなく、レベルダウンして老後プランの石老山を繰り上げ実施することに・・・。
バス停では8割ほどの乗客の半分が下車した。しばらく車道を歩き、相模湖病院の大きな建物の上で右に階段を登る。砂利道からフェンス沿いに左に分かれて(道標なし)進むと、駐車場の奥から出てくる登山道と合流する。ここは分かりづらく行きつ戻りつしてしまった。初めは石畳みの階段だが、石が丸いのでかえって歩きにくい。何やら腿の裏が攣りそうな変な感触があり、いよいよ座骨神経に来たかと気が重い。道の上を水が流れるようになると、巨岩が続々と現れ、スピリチュアルな雰囲気が漂う。低山だと全く期待していなかったのだが、ここは大変面白い。頭上にお堂が見え、階段を登ると境内に出る。右手の本堂にお参りしてから山道に取り付いた。
すぐに二手に分かれるので、ガイドで目星を付けていた右の桜山展望台経由の道に入った。ほぼ水平歩きで展望台に着くと、麓の家並みと、東方の相模川の谷の奥に相模原市街やおそらく武蔵小杉辺りらしきビル街が青く望まれた。気持ち良い雑木林の中を緩く登っていくと先ほど分かれた道と出会う。ここからは植林地となり、傾斜が出てくる。ちょうど女性団体に後ろに付かれてしまい、賑やかなので落ち着かない。融合平見晴らし台で離れたと思ったら、今度は熊鈴を鳴らす夫婦連れに付かれてしまった。しばらく平日山行だったのでこういうことが久し振りだ。といって引き離す力も無いのが悲しい。同じような景色の登りが続き、意気阻喪し始めたところで、ひょっこりと分岐の道標が目に入り、すぐ左が頂上だった。
樹林の切れ目から丹沢主脈と大室山とおぼしき山肌が雲の下に覗いていたが、大室山の右に見えるという富士山の姿はなかった。団体さんと離れてカップ麺とコーヒータイムにしていると、雪とも言えない微細な白いものがほのかに舞った。
腰を上げ、北東へ尾根を辿ると、初めは急な丸太階段を下るが、やがて平坦部や小さな登りを交えた落ち着いた道になる。裸木の間から老後プランにしている秋山川流域の山々が藍色の影になって見える。ここ数週間雨がないので、道は乾ききって土埃が舞うほどだ。幸い脚の具合は良くなったようだった。小さな社のある大明神ピークの先に展望やぐらがあり、相模湖の薄青い湖面の向こうに陣馬山から高尾山の果てまでの長い山稜が連なっている。中央道が小仏トンネルへとうねり、上りの車列がズルズルと動いている。逆の状況の時、この山のもこもことした盛り上がりが右手に目に付くことを思い出す。皆さんお疲れ様です。
下りにかかるとすぐ分岐があり、新しくできたらしい左に降りる道にだけ「ねん坂、プレジャーフォレスト」への標示が付けられているが、右(というより直進)の方が同じ目的地に下る昔からの道であり、迷わせる実に不適切な道標だ。右の方が入口が狭く見えるので少し不安を感じたが、進んでみればしっかりした道で地図のとおり沢に入っていく。薄暗い植林帯を降りていくと、再び周囲に巨岩のゴロゴロする光景となる。中腹の一定の標高にそのような地層があるのか、興味深い。意外に長く感じる下りだったが、ようやく車道に降り立ち、キャンプ場のバンガロー群の中を抜けると人里に出て陽射しが戻った。正面に遊園地の観覧車がそびえ、BGMはともかくひっきりなしのアナウンスはいささか煩い。本日渡し舟を営業している旨の看板が出ていたので、左に山道を下って湖岸に出た。ドラム缶を叩いて対岸に合図をせよと書かれており、相模湖の対岸まで聞こえるのかと思ったら、沢の対岸のキャンプ場からおばさんの声が返ってきた。
乗客は私一人で、ゆっくり静かに湖面を横切っていく。船頭のおじさんの観光ガイドには若干眉唾があった気がする。駅側の湖岸は観光拠点だが、三が日の今日は人出も開いている店も少なかった。電車山行の最大のメリットを生かし、湖の向こうに登ってきた石老山を眺めながら今年最初の下山後ビールで締めくくった。
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