万太郎山
- GPS
- 10:05
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,430m
- 下り
- 1,429m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今季は山雪型の降雪が続いていて嬉しい。上越国境の山域もだいぶ良い具合ではないかと万太郎へ。やはり中越の山は肌に合うというかなんというか。
昼前くらいに晴れ間が出そうな予報だったのでゆっくり目の登山開始。関越道の下は板を脱ぐ必要があるが、JR下は雪がつながっている。やはりいい降り方をしているのだろう。最近のつぼ足のトレースが新雪に埋もれながらも続いている。林道の分岐で間違えてトレースのままに進んでしまい、往復数100mのロス。まあ今日はゆっくり目でよい。
軽めのラッセルで林道を進んでいると、右手すぐの箇所で動物の気配。2〜3mのところにイノシシが。これは困ったと思ったが向こうから逃げていってくれた。イノシシと鉢合わせすると襲われることもあるらしいが、そこそこ深い雪の中ではイノシシも素早い行動ができないのでさすがに向かってきたりはしないのかもしれない。イノシシが出てきた場所を観察すると、斜面下端の雪の切れた箇所で地面を掘り返した跡。植物の根っこでも漁っていたのだろう。近年の暖冬少雪で今まで生息域外だった新潟の豪雪地にも定着しつつあるようだが、大雪の年があると冬を越せない個体も多く出るのだろう。こんなところにいずにクニに帰りなさい。
年明けすぐというのにやはり雪は多い。10数年前に群大ヒュッテの手前で毛渡沢をわたる橋ができて渡渉が楽になったが、今季は橋がなくても済むくらいにすでにブリッジもできている。仙ノ倉谷を分けて以降もブリッジには困らない。
シッケイ沢出合の対岸あたりから大笹台側の尾根に取り付くがやはり雪は十分。ヤブに困ることなく順調に登高。
大笹台末端の1450m付近出るも上部は完全にガスの中。これ以上進んでも灌木も出ない大斜面が続いてただただ真っ白な世界になるだけなので、撤退時間を決めてしばしここで停滞。とりあえずスコップで穴を掘る。ガス待ちなどの停滞時、温かい保温着を着込んでツェルトを被り熱いお湯を飲むというのもありだろうが、自分の場合ついつい穴を掘ってしまう。動くことで体は冷えないし、風よけを作ることにもなる。イグルーづくりの練習をすることもできる。なんとなく生産的なことをしている気分にもなる。豪雪地の冬の仕事でひたすら屋根とかの雪を掘っていたためか、雪とスコップがあると雪掘りをしたくなってしまう。とにかく穴を掘る。
12時になっても視界が出なければ下ろうと考えていたが、必要性の薄い大きすぎる穴を掘ってしまったと思い始めた頃にガスの向こうに太陽の輪郭が見え始め、徐々に視界が広がっていく。万太郎の山頂が青空を背景に見え、これは行くしかないと登高再開。残り時間は少ないので頑張ってラッセル。稜線の下あたりから雪が固くなりペースが落ちたが13時過ぎに山頂。だがやはり時間がかかりすぎたのか太陽は分厚い雲の向こう、ガスも漂い始め小雪も舞いだす。写真を撮るのもそこそこに滑走準備をして下山に取り掛かる。
上部のガタガタ地帯を越えて一息つくも、完全なフラットライトな上に真っ白な大斜面は広すぎて地形も斜度もよくわからない。雪は良いのに心惜しいが、ゆっくり慎重に下る。もうちょいヤブが出ていればなどと、贅沢なことを考えてみたり。
樹林帯に入ってからもルートをミスって狭い斜面に入り滑りはあまり楽しめず。それもで今回も短い時間ではあったが仙ノ倉の美しさを拝めて嬉しいことこの上なかった。
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