ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 768867
全員に公開
ハイキング
富士・御坂

天狗岳-長者ヶ岳-天子ヶ岳 〜幽・絃・閑 前編〜 B30

2015年11月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:07
距離
17.0km
登り
1,051m
下り
1,330m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:02
休憩
1:03
合計
8:05
距離 17.0km 登り 1,065m 下り 1,330m
8:15
66
猪之頭入口バス停
9:21
82
湧水峠分岐
10:43
10:45
19
湧水峠
11:04
11:10
63
12:13
12:30
10
12:40
13:10
18
昼食
13:28
19
13:47
13:50
100
15:30
35
16:05
16:10
10
白糸の滝
16:20
白糸の滝入口待合所
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2015年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー
前泊 河口湖周辺 渋谷駅マークシティ19:15発(東名経由高速バス1,800円)河口湖駅21:30着、タクシー730円
往路 乳ヶ崎東口BS7:12発(富士急バス新富士駅行き、1,480円) 猪之頭入口BS8:15着
復路 白糸の滝入口BS17:40発(富士急バス富士山駅行き、1,730円)河口湖駅19:05着、後編に続く
コース状況/
危険箇所等
湧水峠手前の崩壊地。崩壊前のロープが残っているが、手がかりとならない場所も有り、足場確かめながら慎重に通過する。その外、総じて歩きやすかった。
その他周辺情報 河口湖駅前「カフェ絃」0555-73-8633 甲州ビーフカレー1,250円 とにかく美味しい。
白糸の滝案内所前のお店「まかいの牧場ブランド」のソフトクリーム350円 旨い。
「ホテルキャメロット」0555-73-1830 富士河口湖町役場前、河口湖駅からタクシー初乗り料金で到着、和室7.5畳素泊まり税込3,780円 リーズナブル、快適。
前泊地を出発。予報に反して晴れそうもない曇り空が広がる。
2
前泊地を出発。予報に反して晴れそうもない曇り空が広がる。
宿から徒歩10分のバス停へ。途中コンビニ3軒。
1
宿から徒歩10分のバス停へ。途中コンビニ3軒。
約1時間のバス旅を経て、天子山塊へ向かう。
1
約1時間のバス旅を経て、天子山塊へ向かう。
気になって振り返る。うっすらと笠雲、これが見納めと言わんばかりに。
4
気になって振り返る。うっすらと笠雲、これが見納めと言わんばかりに。
車道から峠への道に入る。
1
車道から峠への道に入る。
鋼板落ちて久しい崩壊地(3か所め)を渡る。
1
鋼板落ちて久しい崩壊地(3か所め)を渡る。
湧水峠到着。稜線上を南下開始。
1
湧水峠到着。稜線上を南下開始。
木々に囲まれた天狗岳通過。
2
木々に囲まれた天狗岳通過。
広々とした尾根。踏み跡明瞭、歩きやすい。
1
広々とした尾根。踏み跡明瞭、歩きやすい。
長者ヶ岳。3パーティーが休んでいた。眺望は得られない。
5
長者ヶ岳。3パーティーが休んでいた。眺望は得られない。
途中、昼食休憩を長めに取ったあと、上佐野への分岐を過ぎる。
1
途中、昼食休憩を長めに取ったあと、上佐野への分岐を過ぎる。
広い天子ヶ岳山頂。それにしても静岡側の山々には寂しい標識しか無い。
2
広い天子ヶ岳山頂。それにしても静岡側の山々には寂しい標識しか無い。
なだらかな坂に敷き詰められた落ち葉の絨毯。
1
なだらかな坂に敷き詰められた落ち葉の絨毯。
林道出合。渡ったのち再び登山道へ。
1
林道出合。渡ったのち再び登山道へ。
天子ヶ岳登山口。
1
天子ヶ岳登山口。
前方に見えるはずの麗しき姿を得られず、天子山塊を振り返る。
2
前方に見えるはずの麗しき姿を得られず、天子山塊を振り返る。
突然、白糸の滝。
7
突然、白糸の滝。
ジャパネスク。
〆は、「まかいの牧場より届いた新鮮なミルクを使用しています」ソフトクリーム。
3
〆は、「まかいの牧場より届いた新鮮なミルクを使用しています」ソフトクリーム。
ではなく、甲州ビーフカレー。写真は下手だけど感動的美味しさだった。
6
ではなく、甲州ビーフカレー。写真は下手だけど感動的美味しさだった。

感想

 ウィークデーが「悲しいほどお天気」だったから少し不安はあったが、せめて二日のうち一日は晴れてくれるだろう、十分に期待していた。今年は晴れの特異日を仕事で逃したため、一層思いは強かった。
 富士のまわりを「東へ西へ」うろうろしながら眺める予定だった。二日とも河口湖駅を起点として一番バスに乗り、山上から間近の富士を望む計画だった。
 果たしてささやかな願いは、静謐な時間と引き換えに霧の中へと消えてゆく。深き霧は、「蒼茫」たる空を隠し、術もなく「落日のテーマ」を誘い奏でる。

 マークシティの和幸でかつ丼を買い、最終便に乗り込む。乗客8名のバスは、東名高速道路、東富士五湖道路を経て河口湖を目指す。最後列のシートを倒し、深い眠りも束の間、降車後すぐに駅前タクシーで今日の宿へ。到着後、7.5畳の和室で仕事を忘れ、1週間分の不足を十分に補う。
 6時45分、予定どおり出発。ローソンで買った中華まんと缶スープを、セブンイレブン前のバス停で食す。富士山駅発新富士駅行き路線バスは定刻どおり現れ、乗客2名を乗せて西進、南下する。曇天、富士いずこ。甲駿国境を越え、およそ1時間の旅が終わる頃、既に願いは潰えようとしていた。時折振り返りながらゆっくりと天子山塊に近づく。
 車道歩きに少し飽きた頃、ヘアピンカーブの屈曲部から峠への登山道が分岐する。なだらかな坂を登って1時間後、眼前の道が唐突に消える。容赦ない崩壊により、予想よりも長い区間で緊張を強いられた。
 湧水峠からは稜線の道、広く歩きやすい。両側とも深い霧に阻まれ視界は開けない。東電の巡視路であるため、ところどころに標識がある。鉄塔を過ぎるとまもなく天狗岳。木々に囲まれ眺望はない。小刻みなアップダウンをくりかえし、ひたすら南下する。
 人気を感じると長者ヶ岳山頂、すでに3パーティーが休んでいた。富士山、南アルプスの好展望個所だが、全くその存在を感じることができない。天子ヶ岳方面に進み、昼食をとる。計画どおりの時間で歩いているせいか疲れは感じない。上佐野への道を分け、登り返すとやがて天子ヶ岳に着く。長者ヶ岳と異なり、眺望もベンチもない。天子山塊の名に相応しい山頂を想像していたが、少し寂しさを覚えた。
 僅かな滞在ののち、下山路へと進む。山頂直下は急坂だが、大半は緩やかな尾根道が続く。登山口から再度林道を離れたのち、市街地に向かう。立石地区を過ぎるとほどなく白糸の滝エリアに到達する。夕刻、かなり暗くなってはいたが、かろうじて鑑賞できた。周囲から外国語が聞こえてくるたびに、「いいもんだろう、日本」がこだまする。約1時間、待合室や店の軒先でのんびり過ごしながら、好天を望めそうもない明日の登山を迷っていた。
 とりあえず河口湖まで戻ろう。乗客は私一人、バスは夜の139号を北へと疾走する。河口湖駅前の静かなカフェで夕食。ビーフカレーは期待以上の美味しさ、明日の天候など、どうでもよくなった。食後のコーヒーを飲みながら、ひっそりと佇む山並みの潔さ、そして瞬く間に過ぎた一日を想った。(後編に続く)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:809人

コメント

もう初冬ですね
kimichin様
おはようございます。

富士山に笠雲のお写真もいいなあと思いました。
自然は、同じ場所でも、四季、天候の違いで様々に変化することを実感できました。

落ち葉の絨毯は初冬ですね。
暑い暑いと言っていたら、いつの間にか紅葉の季節になり、あっという間に初冬になってしまいました。
四季の移ろいを感じることができることは「いいもんだろう、日本」です。

後編も楽しみに拝見させていただきます!!
2015/11/27 9:12
富士は見えなくとも
reochi19様
 寒くなってきました。reochi19様は冬に強いとは思いますが、季節の変わり目、ご自愛ください。
 連休、天気はよくありませんでしたが、山上でも風無く、暖かく過ごせました。富士山を間近に見られず、とても残念でしたが、二日間とも静かな山歩きを楽しむことができ、下山が惜しく思えました。
 でもやはり山中、晴れて眺望のあった方がよいですね。次回は青空を見上げたい。reochi19様、良い旅を!
2015/11/27 19:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 東海 [日帰り]
天子山塊と田貫湖、白糸の滝。
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら