記録ID: 6756823
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂
天子山塊 長者ヶ岳~毛無山~本栖湖
2024年05月04日(土) ~
2024年05月05日(日)
体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 15:08
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,289m
- 下り
- 2,050m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 8:17
距離 11.3km
登り 1,637m
下り 763m
天候 | 5/4~5 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:本栖湖バス停からバスで富士宮駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
5/3(金) 晴 身延線に乗って深夜に富士宮駅着。駅南口の広場で駅カン。夜中に数回職質を受けた。 5/4(土) 晴 タクシー3台へ分乗して6時に富士宮駅発。富士と朝霧高原の美しい景色の中、休暇村富士へ。これから登る天子山塊もはっきり見えて気持ち良い。休暇村富士でトイレを借りたのち登山口まで歩いて準備運動を済ませ、出発。 長者ヶ岳への登りは初っ端からかなり標高をあげるため、新入生をバテさせないようとにかくペースを落として進む。休暇村分岐まではそこそこきつい傾斜だが、ペース調整のおかげで皆元気そうだ。休暇村分岐でたるむ。座れるように丸太の椅子などがある。富士山と広大な山麓がきれいに見渡せる。 休暇村分岐から先は傾斜は緩やか。1年もたくさん話していていい感じだ。ゆったり登って長者ヶ岳へ。山頂標付近は富士山の展望が非常によく、北への縦走路の入口からは毛無山への稜線と南アが良く見える。この集合写真を撮って出発。 地蔵峠までの縦走路は整備度が低く、道は狭め。特に長者を出てすぐは薮に飲み込まれそうな道で少々心配したが、その後も道跡ははっきりしており問題なし。尾根が広いところでは道を外れないように注意。熊森山のあたりまでの稜線は、原生林に近い、照葉樹の美しい林が広がっている。 巡視炉分岐までの登りはちょっとペース早めだったが、長者の登りで1年がそこそこ体力があることは分かっていたのでガツガツ登る。巡視路分岐はいちおう分岐だが、分岐する道は極めて薄く分かりにくい。 鉄塔は絶景、木が刈り払われていて富士山麓が一望できる。身延側も良く見える。鉄塔の下の小屋は壁がほぼ壊れていて、一応屋根で雨避けにはなる程度。ひとしきり写真など撮ってから出発。 湧水峠でたるみ。湯の奥林道(富士山麓側)は細く、薄い。身延側にも道らしきものはあるが、先までしっかり続いているかは微妙。 11:34ごろ1446pを通過。平らだが細い木が多く、サイト地としては微妙。木の間を縫って間隔をあければ、45天2,3張りは張れるかも。熊森山の手前、1450m付近はかなりキツい急登だが、新入生は全くペースを落とさずガンガン登っていく。素晴らしいペースで登り切って熊森山でたるみ。そろそろ新入生にも疲れの色が濃くなってきた。山頂は平らで、登山道をふさげばテント3張りくらい張れるかも。 熊森からの下りはかなり急。素晴らしい登り速度を見せた1年会だが、下りは苦手らしい。特に途中から岩っぽい下りになり、かなり速度が落ちる。時間には十分余裕があるので、適宜アドバイスをしつつ焦らないよう伝えてそのまま進ませる。木々を透かして雪見、毛無が大きく聳えている。 猪の頭峠は12:50ごろ通過。峠から雪見岳は道脇に笹多め。この辺りから何本かクマハギされている立ち木を見た。樹皮にこれだけの傷を刻み込める爪を持った生物に出くわしたくないなぁ。 13:05から、雪見岳手前の1450m付近でたるみ。稜線を越えて吹き抜ける風が気持ちよい。雪見岳の登りは緩やか。所々急なところもあるが相変わらず新入生が快調でありがたい。山頂周辺は枯れ木と倒木が多い。針葉樹の梢を越して富士山が見える。そろそろ皆富士山の見過ぎで飽きてきたようだ。14:10から少し下った1550mでたるみ。毛無山の稜線が正面の視界を衝立のようにふさいでいる。 金山のピークは細長い稜線で、気に覆われ最高点がどこかは良く分からなかった。14:50ごろ第一地蔵峠を通過。下部から麓への道が通っている。稜線は細めで、石や木もあり、幕営は難しい。登山道をふさげば4,5天2式くらいはむりやり張れるかも?地蔵と道祖神があり、道祖神の足元にたくさん賽銭が供えられていた。ひとつピョコを越えると第二地蔵峠。第一よりは多少は広いが、サイト適地と呼ぶには微妙。平らなところは道の上だけで、道の脇にも木が生えていないスペースはあるが斜面だ。 ザックを下ろして、米を浸水させてから5人で水汲みに行く。残りの4人にはテント設営をお願いした。10分ほど下ると「水のみ場」の標識があり、沢が流れている。沢に下りる最後の斜面が少々キツい。水量は十分あった。汲みやすいところが少なく、少々時間がかかった。サイト地付近の地面には、白いガムのような物(樹液か?)が散在していて、靴下やらザックやらに貼り付いて非常に鬱陶しい。 5/5(日) 晴 4時からテント撤収。黎明の空に富士山が黒く浮かんでいる。富士山の真上に三日月がかかっていて幻想的で美しい。朝露がおりておらずテントが乾いていてありがたい。 サイトが遅かった事と、パッキングの遅れで出発が少々遅れる。 朝イチでかなり急傾斜の登りなのに異様にペースがよい。この隊の1年、有望株過ぎる。50分ほどで丸山到着。毛無山はすぐ近くだが、朝から急登ロングピッチは良くないと思いたるみにする。どうせ毛無で長たるみするので5分のショートたるみ。丸山は第二地蔵よりも平らなサイト適地で、4,5天3,4張くらいなら立てられそう。 すぐに出発、毛無まで緩やかな稜線を辿る。昨日までの縦走路と比べて針葉樹多め。樹皮が剥がされた木が点在するが、昨日とは違いこちらはシカハギっぽい。木々の間に所々大きな岩がある。すぐにアルプス展望の分岐に着く。稜線自体は木々に覆われていて、アルプス側も富士山側も展望は開けていないが、すぐ先に西側に突き出した大きい岩があり、その上に登ると南アや八ヶ岳が展望できる。長者以降南アが見える場所を探し続けていたので嬉しい。本隊に置いていかれたのでダッシュで追いかける。 右の樹林が途切れ展望が開けると今回のメインピーク、毛無山(一等三角点)。富士とその裾野、愛鷹、伊豆、駿河湾が見渡せる。集合写真を取り、差し入れのジュースを飲み、20分ほどだらだらする。 大見岳までは高低差のほぼ無い稜線。時折右に展望が開け、富士山やこれまで歩いてきた稜線が見渡せる。24時間前にいた田貫湖があんなに遠く、達成感が感じられて嬉しい。大見岳は展望なし。テント2張くらいなら張れそうな平地。ここから木の疎らな尾根を下り、緩やかに登り返してタカデッキへ。頃合いの時間なのでたるむ。木が少なく見晴らしが良い平地で、7天なら2張り、4,5天なら4張りはいけそう。ここから先は下り調子。雨ヶ岳とタカデッキの間のコルのタカデッキ寄りの西側に気持ちよさそうな平地があった。7天3張くらいいけそうだが、少々窪み気味だから雨が降ると困るかも? 登り返して雨ヶ岳(三等三角点)へ、相変わらず富士が良く見える。ササと疎らな木に覆われた稜線で、刈り払われた山頂の広場はサイト適地。ここからは端足峠まで長々と下る。皆疲れがでて黙り気味。場所によっては本栖湖が見える。 「小平地」に着き、たるむ。ちょっとしたコルになっている。8:44ごろ、平坦地を通過。標識もない細長いコルで、正確な位置は分からない。小さいピークを越せば端足峠。登山者が集まって写真撮影などしていた。後は九十九折の登山道を延々と湖畔まで下るだけ。端足峠入口分岐までロングピッチを切ることも考えたが、時間が無いわけでもないし9:13からたるみを取る。 再出発して10分ほどで端足峠入口分岐に到着。ここから端足峠入口までは平らだが普通に登山道なので、そのまま進む予定だったが、靴を履き替えたいとの要望が1,2年から多かったため時間を取って履き替える。これならロングピッチ切っておけば良かった。道幅が広いので、隊列を崩しながら進む。すごく平坦な林で、夜に通ったら道を見失って彷徨しそうだ。 すぐに端足峠入口、車道に出る。電波はギリギリ通じる。10:45本栖湖発の河口湖行きのバスに乗りたかったので、1年には酷だが早歩きで本栖湖を目指す。この車道歩きがとにかく長い。時々車やロードバイクが爆走していく。新緑の明るい緑と本栖湖のクリアブルーの水を見ながらひたすら急ぐ。10:17ごろ湖岸道路出合を通過。森から抜けて、本栖湖や行き損ねた竜ヶ岳が良く見える。一気に人と車が増える。釣り、カヌー、キャンプ、登山、何でもできる絶好のアウトドアスポットだ。道の左右にキャンプ場が広がり、車で来ているキャンパーが大量にいる。密集して人ごみのなかキャンプをやるのは楽しいんだろうか? 50分近い車道歩きを経て、遂に本栖湖バス停へ。国道は車で大混雑だ。バスに間に合ったと安心したのも束の間、近くの飲食店の店長が出てきて言うには、道路が大渋滞しているせいで、9:53発の新富士行きのバスがやっと来るくらいの大遅延が発生しているおり、河口湖方面のバスに至ってはいつ来るか分からないと言う。面倒な事になった。 車と人でごった返すここで長時間バスを待つのも嫌だし、河口湖駅は温泉も飲食店も遠くて正直微妙なので、9:53発(のはずだった)新富士行きバスに乗り富士宮に戻ることにする。バスは大混雑で、長時間の立ち乗りを強いられ苦痛だった。 富士宮は30分歩かないと温泉が無く、食事だけで我慢することにした。駅の近くの杉山という鉄板屋で焼きそば、お好み焼きを食べて解散。 浅間大社に寄るのを忘れてしまった。ちょっと後悔。 |
写真
感想
自分は2回目の天子山塊だったが、懐かしい部分も、新鮮な部分もあり、なによりメンバーとわいわい登るのが純粋に楽しかった。新歓らしい山行になったのではないかと思う。
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