記録ID: 773832
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積雪期ピークハント/縦走
十勝連峰
十勝岳/あわや遭難・・・。真っ暗な雪山。
2015年11月29日(日) [日帰り]

体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 09:11
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,198m
- 下り
- 1,024m
コースタイム
| 天候 | 晴れ/雪 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
積雪量はそこまで多くなく、スノーシューを使用したのは少しだけの区間でした。山頂付近まで行くと雪質が固く、傾斜もキツくなりアイゼンが必要となりました。雪が薄い部分は小石や岩肌が出ており歩き辛かったです。 |
| その他周辺情報 | 時間に余裕があれば白金温泉に入っていこうと思っていましたが・・・。登山後は宿泊地の旭川に直行しました。 |
写真
着いた先はこちら。上ホロカメットク山の避難小屋。完全に道を間違えてスタート地点の望岳台からかなり遠ざかってしまいました・・・。日が暮れてきたので、ここでの一泊も考えましたが、施錠部分が凍り付いてドアが開かなかったので、戻ることに。ここからまた十勝岳への傾斜を登らなきゃいけないのか・・・。
完全に日が暮れてヘッドライトで足元を照らして進みます。ここで太ももで直に温めたiphoneが復活!!しかしながら何故かバッテリー残量は1%を示していました。GPSで方角を確認して直ぐにまたiphoneを太ももへ。
当初はここで一泊して明るくなるのを待とうかと考えていましたが、ここまで来ると足跡がハッキリ見えたし、暗い雪山に歩くのも慣れ(?)たので、最後の力を振り絞って下山することにしました。
装備
| 個人装備 |
携帯予備電源
ゴーグル
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
冬用登山靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
コンパス
笛
ヘッドライト
ファーストエイドキット
iphone
サングラス
タオル
カメラ
ストック
|
|---|---|
| 備考 | 携帯の充電ケーブルと地形図を忘れてしまい、それが原因で遭難する所でした。GPSの購入を検討したいと思います。 |
感想
山頂についたのが14:10。
やばい!日が暮れる!と思いながら下ろうとiphoneのGPSを見ると突然「フッ」っとバッテリーが切れる!
取り敢えず温めて復活させようとするも、今度は「充電切れ」の表示。サブバッテリーを取り出すと・・・。ケーブルが入ってない!
一縷の望みを託して、ズボンの中の太もも付近にiphoneを入れて、大体のカンで進んで着いた先が、スタート地点と真逆の上ホロ避難小屋。
日は暮れ始めていましたが、ここでバッテリー残量1%の表示ながらもiphoneが復活。GPSを一瞬見て、暗くなって視界も悪い急傾斜を進む。
この時点で、避難小屋に辿り着いたら一泊するしかないと思っていました。
でも十勝岳避難小屋へ辿り着けるか、体力的にも、視界的にも、バッテリーの残量表示的にも不安ながらも、ヘッドライトで足元を照らしながら、ちょっとずつ進んでいきました。
しかしながら、人間って暗闇では真っ直ぐ進めないものですね(笑)
ここで地形図を印刷してきたのを思い出すも、印刷してきた地形図は車に忘れてきてる・・・。サイアクでした。
GPSで方角確認→足元を照らしながらなるべく真っ直ぐ進む。→GPSで方角確認・・・。
いつバッテリーが切れるかビクビクしながらそれを繰り返し、なんとか十勝岳避難小屋に到着した頃には視界も良くなり、足跡がハッキリ見え始める。
暗闇の雪山を進むのにも若干慣れてきたので、栄養補給をしたら下山することにしました。
今回は色々な準備の不備が遭難の危機を招いたと思います。
ですが、やはり冬山は楽しい。色々な対策をした上で、また冬山にチャレンジします。
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sk-hugo




こんにちは。少し前の記事のようですが読まさせていただきました。かなり際どい状況だったように見えますが無事帰還されたようで本当によかったですね。
興味から少しお聞かせ頂ければと思うのですが、十勝岳山頂から降りた後に完全に逆方向に道を間違えていたみたいですね。視界不良&GPS視認不可、という条件も重なったようですが、持ち物にあったコンパスで方向確認は可能であったと思うのですが、これをしなかった(し忘れた?)理由は何かございますか?
daikunさん
コメントありがとうございます。
十勝岳の山頂から下っていく際に方角を間違えたのですが、その時には「間違えた」とは思っていなかったんです。なんとなく不安だけれどだいたい合っているだろうと・・・。
その間に太ももに入れて温めてiPhoneがなんとか復活したら(過去に何回か同じパターンで復活していたので)経路を修正すればいいって思ってました。
これでホントに合っているのかな?っていう風景の違和感はありましたが、下山途中の風景を見て、あ〜こんな所を通っていたんだ〜って思うのはよくあることですよね?それに加えて視界不良だったので、違和感=道間違いとは判断しませんでした。
それと、コンパスがあったとしても、印刷した地形図を車に忘れてきていたので、初めて登ったこの山では、方角だけでは帰路の判断材料にはならなかったと思います。
今から考えるとiPhoneがギリギリ復活した時に、バッテリー温存の為のダブル活用っていう手もあったのかな〜?と思いますが、冬山の低温+真っ暗+吹雪+疲労の中でザックを降ろしてコンパスを取り出すというのは、自分の中ではiPhoneが再度、ダメになった場合の次の手だったかな〜という思考だったと思います。
とにかく上ホロ避難小屋付近でなんとか復活したiPhoneのバッテリー表示がなぜか1%だったので、今のうちにできるだけ正しい方向に進んでおこうと思っていたので・・・。
何れにしても、今後絶対にここまで追い込まれないように対策を立てて登山していこうかと思います。
なるほど!状況よくわかりました、仔細にご回答頂きありがとうございます!
skさんほど高い山に登るスタイルじゃないので厳しさは無いのですが、それ故に、コンパスとか地図はすぐ取り出せる位置にいつも用意しておりまして。まあGPSをメインに使っていて地図&コンパスが保険みたいになるとザックにいってしまいますよね。
道迷いにちょっと興味を持っていたので質問した次第でした。ありがとうございました!
daikunさん
いえいえ〜!
コメントありがとうございました〜ヽ(´エ`)ノ
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