日本三大山城のひとつ・高取城跡
- GPS
- 06:07
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 546m
- 下り
- 547m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 6:08
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な所はない |
その他周辺情報 | 山頂及び登山道にはトイレがないので、街中の公衆トイレで済ませておいた方が良い |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
気温は低いようだが風もなく穏やかな快晴に恵まれ紅葉の名所である日本三大山城として知られる高取山の高取城址に登る。どうでもいいことだが、「高取城址」と「高取城跡」という漢字が現地の案内板でも混同して使われている。
集合場所の近鉄吉野線壺阪山駅に到着したらこんないい天気なのに見知った顔が一人も居ない。一瞬日にちを間違えていないかとも思ったが、改めて計画書をよく見ると乗車する列車を勘違いしていたようで、1時間以上早く着いてしまったようだ。近くにキトラ古墳もあるので散策してもと思ったが、ここは陽だまりの中で「ひなたぼっこ」することに。駅の紅葉便りによれば、沿線の紅葉名所の半数以上は既に見頃を過ぎ、ここ高取城跡も見頃は過ぎているとのこと。そういえば昨年来た時は11/24だったので、1週間早かった。
全員集合し、取りあえず和風建築が並ぶ土佐街道を進み、高取児童公園に行く。ここには高取城にあった松ノ門の一部が紆余曲折を経て再現されており、また公衆トイレも備わっている。公園広場で本日のレクチャーをする。「土佐」という地名は昔土佐からかり出された人達が帰りの給金をもらえずここに居着いたためということらしい。
暫く昔の面影を残した落ち着いた街並みを歩くが、ここは自主的に「土佐街道まちなみ作法 七つの心得」というものを定めて、街並みの景観を維持するよう努めているとのことだ。街並みを抜けて暫く車道歩きをするが、「宮形大明神」と書かれた鳥居から上に向かって鳥居が並んでいる所を過ぎると、壺阪寺へのハイキング道入口になる。所々水たまりはあるが、よく整備されており歩きやすい道が続く。周囲の杉もよく手入れされている様子で非常に綺麗だ。ただすぐ上を自動車道が走っており、心ない人が投げ捨てた空き缶から家電製品まで様々な廃棄物が目に付くのは非常に残念だ。壺阪寺が近づくにつれて勾配も少し急になってくるが、ほどなく壺阪寺の三重塔や釈迦如来の顔が見える駐車場に出る。この周辺は紅葉もほどほどに色づいており、目を楽しませてくれる。駐車場を後にすると、再度先程の車道の延長上に出る。沿道の紅葉や高取町・明日香村方面の眺望も見ながら暫く車道歩きを続けると五百羅漢を経て高取城跡に向かう登山道入口に到着する。この車道を進めば、車でも山頂近くまで行けるそうで、紅葉シーズンの休日は大変混み合うそうだ。
五百羅漢は自然の岩を彫ったもので、あちこちの岩に色々な姿を見せている。日本全国に同じ地名がいくつもあるようで、信仰心の厚さを感じる。1ヶ所だけ割と新しい地蔵さんなどがずらりと並んでいる所があるが、これも五百羅漢の一部なんだろうか?作られた年代も姿形も随分違うが・・・。
五百羅漢と高取城跡の中間地点辺りに最後のトイレがあるが、ここは移動式の簡易トイレだ。
丸太階段を登り切るといよいよ高取城跡の石垣が現れる。高取城の築城の始まりは14世紀前半だが、織田信長の命で1580年に一旦廃城となり、16世紀末に近世城郭として完成した後は、明治維新の廃藩置県まで長い間城としての役割を果たしていた。また高取城址の入口にあたる「大手門」までは、いくつかの道があるが、全ての道がここで一つになり本丸への唯一の入口となっている。本丸跡の頂上広場はわずかに紅葉も色づいており暖かい陽射しの中でゆっくりランチタイムを取ることができた。
本丸跡を出発して暫く下ると高取町と明日香村への分岐点に猿石という石像がある。高取城の築城の際明日香村より掘り出され、運ぶ途中にこの場所に置かれたようで、飛鳥時代の作と考えられている。猿石が載せられている台石は古墳の石材の可能性もあるとのことだ。
城下町に続くこの辺りの道は「大手道」別名「一升坂」と呼ばれているそうで、高取城築城の際急坂であるため人夫に米一升を加増したことから名付けられたと言うことだ。また往時は今より道幅も広く馬や駕籠も行き交っていたと言うことだが、これは結構大変だったと想像される。30分ほど下ると途中砂防公園があり、公衆トイレも備わっている。街中まで歩く間、実りの秋にふさわしく種々の赤い実を見かけるが、知識がなく何の実かはさっぱりで、色づきを楽しみながら写真を撮る。
街中に入ると文化財などに指定されている門や建物が見られる。ここで一旦解散し、休憩組と帰宅組に分かれ、休憩組は街中カフェでビールやコーヒーを飲みながらワイワイガヤガヤと楽しい時間を過ごした。
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