【冬光作戦】竜頭の滝〜高山〜小田代原〜湯滝・湯ノ湖【丙17.8】
- GPS
- 04:04
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 573m
- 下り
- 383m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪時の山行は、無雪期の一歩を二歩三歩かけて歩む慎重さが求められる。 今回は高山下山後から小田代原へ向かうまでの道を除き、概ね踏み跡があった。積雪は5〜10cmくらいだが、雪の下がどうなっているのかわかりにくいことに変わりは無い。 |
その他周辺情報 | 日光湯元温泉 |
写真
感想
鳴虫山から奥日光の西側が晴れたのを見て、当初予定通り社山にすればよかったかしらと思ったもののもう遅い。とはいっても雪上を歩きたいと思って来たので、午後は戦場ヶ原または小田代原に可能であれば高山を歩くこととした。
いろは坂からチラチラと雪が現れ始め、竜頭の滝バス停に降りるとやはり日光市街地よりも一段と寒い。降りたのはチャイニーズらしき観光客若干名。下の方の茶屋には幾許かの人がいたが、肝心の竜頭の滝よりも上となると人気が絶える。まだ昼間なのに。
滝上から高山へ続く道があるのだが、積雪状況を見て行けると判断、早速入山する。うむ、新雪を踏んだ時の感触、音、何ともいえず心地よい。歩いているだけで楽しくなってくる。比較的なだらかな道を経て、木段上を尾根まで上がる。先行する踏み跡があり、また積雪もさほど深くはなかったので、懸念していたほどの歩きにくさはない。しかし、踏み跡が消えている箇所もあった。よく見ると、強い風が吹くたびに乾いた雪の細かい粒が斜面を流れて踏み後を埋めていくのだ。また、なんだか下がゴツゴツするなあと思ってよく見れば凍結していたりと、なかなか気を抜けない。
展望は樹間越しになるが、さほど気にはならない。落葉しているし、周囲の山は十分に見える。そして、今回は雪上を歩くことが何よりも重要な目的だ。
下山は西側へ。雪山に限った話ではないが、上りよりも下りを慎重に歩かねばならない。特に雪が積もっていては下の状態がどうなっているかわからないので、思ったよりも雪が深かったせいで腰にくるということもあるわけである。鎖場もある岩の斜面を下って分岐に到達した時にはホッと一息つく。
分岐から北上して小田代原へ。ここから暫くの間、誰も歩いていないと思われる、ノートレースの森を独り占め。冬には雪が似合い、雪には寂寞感が似合う。真っ白く柔らかな雪上に自分の存在を刻み込む。
静かな森を楽しんだ後は小田代原でこれまた静かな大パノラマ展望を楽しむ。左手の外山から太郎山、大小真名子山、男体山と、ワイドな画面に所々青い空と日の光が垣間見えつつベースは冬らしい雲の薄墨色が広がって、まさに冬景色の模範とも言うべき光景が広がる。一足早く真冬を体験したいと思ってきた私にはちょうど良い景色であった。
小田代原〜湯滝は夏にも訪れているが、やはり季節が違うと様相も異なる。そして何より、高山に入ってからこの方誰とも出会っていない。踏み跡は増えたが、さすがに夕暮れも近くなると敬遠されるか。しかしそのおかげで、雪も山も、風の吹き渡る音も川のせせらぎの音も全て私が享受することとなった。
虎穴に入らずんば虎児を得ずとはまさにこのこと。来て良かったと心満ち足りた気分で日光湯元に着いたのであった。
〜おしまい〜
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