【道なき道】長沢-坂本強行偵察【二子山】
- GPS
- 06:40
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,023m
- 下り
- 1,144m
コースタイム
天候 | 雲の多い晴れ→曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
背戸原橋1642時頃発-1700時着小鹿野町役場1721時頃発-1750時頃着西武秩父駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況:とにかく道がわかりにくい。特に沢の近くは。赤リボンはあまり役に立たない。赤リボンを100%信じると100%道を誤る。倒木・崩壊は普通。通る人が少ないので草ぼうぼう。坂本側は傾斜が急で滑りやすい。東岳への道は大して危険ではない。 登山ポスト:あり。カウンタも。今年3,780人目。 下山後の温泉:下山後は秩父横瀬の武甲温泉へ。 |
写真
感想
近々、ヒロシ氏との共同山行第三弾、二子山・両神山同時攻略戦を控えていることから、ルートとして考えているも、人通りが少なく、道が不分明ということを伝え聞いている長沢からのルートについて予めチェックしておこうというもの。
時間的余裕があれば、二子山の東岳・西岳を制し、両神山もついでに登ってしまおうと考えていた。
当日、4時30分にセットしたアラームに気づくも、アラームを切って、その後意識が戻った時には二時間弱経過していた。「暑いの嫌だなあ。どうしようかなあ。」と思いつつ、予想最高気温は一週間前に37度などと言っていたのが33度までになっている。土曜日家でごろごろしていたこともあって、出かけることにした。
とはいっても出かける準備も特にしていなかったので、食料の他は日焼け止めとタオル、替えのパンツしか持っていかなかった。
電車の中で半眠半醒の後、ふと車窓の外に目をやると武甲山が威風堂々と出迎えてくれていた。
小鹿野バスは発車時刻を数分過ぎて発車し、市街地から田園地帯へ。そして峠を越えて小鹿野に至る。
小鹿野町役場で乗換のため下車。観光案内所の公衆電話が不採算のため撤去されていた。
長沢行きのバスは0915時発予定だったが、5分過ぎても来ない。ボーっとしているうちに通り過ぎてしまったかと思っていたら回送バスがやってきた。
「回送?」と突っ立っていたらバスが行き先を表示するやいなやドアを閉めたので、気後れしながらも、バスに近寄る。
何とか乗ることができたバスの乗客は私だけで、途中三人乗車したが高齢者につき無料なようだったので、運営していくのも大変なことだろう。
長沢は一つの集落を形成しているが、静かなものだ。母子が屋外で戯れていたが、珍しいのか何処へ行くのか訊いてくる。まあ、明らかによそ者だ。二子山まで行く私を気遣う言葉に感謝の意を示して先へ進む。暫くは舗装道路だが、やがて草ぼうぼうの道となる。この段階では「あひゃ、大丈夫かよ〜」と笑っている余裕があった。行き止まりに車が一台停まっていたので、先に行った人がいるんなら大丈夫だろうと勇躍歩を進める。
最初は踏み跡もしっかりしているのだが、本当に最初だけ。後は草が生い茂り、木は倒れ、蜘蛛の巣は張り、という状況。それでも何とか感覚的に道がわかるので何とか川沿いに至る。しかしここからが大変であった。
今後、長沢から行く方のために書いておくと、最初は当分の間沢を渡ることはない。沢を渡るとろくなことがない。
立派な二子山道標のところで、沢沿いに進路をとったのが最初の誤り。その道は草もないし、真っ当な道であるように見える。が、早速沢に行き当たる。ここで沢を渡るのか渡らないのか考えて時間を食う。沢を行きつ戻りつしていたら石で滑って久々の転倒。デジカメ等が濡れなかったのが不幸中の幸いだ。
ここでは結局沢は渡らなかったのだが、暫く進むと沢が左側にカーブしている箇所に至る。
ここで、沢の右を行くのか、左を行くのか、岩場歩きなのかと考えて立ち止まる。
致命的だったのは沢の左側にゴミが落ちていたことで、しかもその先ちょっと登るとピンクのリボンが。しかし、所詮は誤った道。すぐにどんづまる。しかし、踏み跡があったり、数m先に道があるように見えたりして、どうも踏ん切りがつかない。もう少し先に進んでみようと、上方に行くと急に強烈な匂いが。これは動物園でよくある獣臭である。もっと言えばクマーのかほり。しかもなんだか新鮮な感じ。これはヤバイと急いで撤退。ずっと立ち止まって考えていた沢まで戻ると対岸に平らな地面が見えた。もしやと思って登ってみると、まともな道であった。
何処で道を誤ったのか確認しに戻ると、先ほどの立派な二子山道標のところで間違えていた。一時は長沢まで引き返そうかと思ったが、なんとかなった。
その後も、草に覆われ、所々崩壊し、案内もない道を歩く。沢の辺りは、渡渉すべきなのか、すべきでないのか、対岸が草木に覆われていてわかりにくいことこの上ない。リボンも標識もないので、道らしいものがないか目を皿のようにして周囲を見渡す。渡渉ポイントで沢かと思ったら道だったというところもあった。
最後に、上の方に車道のガードレールが見える空間に至り、ピンクリボンも途切れる。このまま沢沿いに進むのか、車道に出るのかよくわからないので、まず沢沿いに道がないか探してみる。結局沢沿いの道はもう無いものと考えて道らしい道、踏み跡らしい踏み跡は無かったが、車道へ直登。車道への出口にピンクリボンがあった。しかし、どうもこのリボンが信用ならない。車道沿いに他に出口が無いか探してみると他にもピンクリボンがついている所がある。
一人での山歩きなら「終わりよければ全てよし」で済むが、誰かと行く際にはそういうわけにはいかない。自信をもってこの道だと指し示さねば要らぬ不安を与えてしまう。というわけで、また、下に戻る。また改めて沢沿いをチェックの後、もう一つあったピンクリボンの所へ登ってみる。こちらは本当に踏み跡が無く、地面は柔らかかった。ピンクリボンが信用できないとは何てこったい。
最初に車道に出たピンクリボンの所では、道の反対側にもピンクリボンが下がっている。また山道に入るのかと思い、中に入ると、転々とピンクリボンが続いている。が、右側にも左側にもついていて、ある程度まで進むと途端に途切れる。何じゃこりゃと思いつつ右往左往したが埒があかないので、車道に戻って車道を歩くこととする。するとそんなに時間もかからずに股峠下の駐車場についた。
駐車場裏に登山道があるかどうか確認してみたが、あるような無いような。
長沢のルートを歩いた方がいらっしゃったら、先ほどの車道に出るのが正解だったのか、はたまた道が駐車場裏まで続いていたのかご教示いただきたい。
ルートファインドに疲れてしまったのか、さすがに駐車場から下の方に降りて確認してみるということはしなかった。
バスの時刻まで十分時間がることもあり、東岳に登っていくこととした。感触としてはすぐに山頂に至れる、鎖場も一箇所しかない登りやすい峰だ。西岳や両神山も近くに堂々と見ることが出来る。東岳山頂から西岳を臨み、いわゆる上級者コースとやらをどのような形で登ることになるのか想像を巡らす。後で考えれば西岳上級者コースの取り付まで見に行っておけばよかった。
楽しみは後に取っておこうと思ったのか、東岳である程度満足して坂本へ下山。下りは急で滑りやすく、倒木満載の道を数十分歩くと舗装道路に出る。
バスが来るまで45分ある。私は同じ所に長時間いられない性質なので、その分歩くこととする。
最後は武甲温泉で締め。いずれ来る本戦へ向けてある程度情報を得られた。
これを基に満を持して二子山を攻略できるであろう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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以前から長沢から二子山に登るルートに興味を持っていて、
今日、それを実行してきました。
この季節はほとんど草が生えていなかったので、
ある時点まではかろうじて登山道らしき道は確認できました。
が、現地では登山道の通りに進んでいるのにアプリから警告が出て、
少し戻ってアプリの指示通りに股峠駐車場に向かって進みましたが、
道らしい道がなく、
あの駐車場裏までのルートが正しいのかどうかが良くわかりませんでした。
詳しくはこちらをご参照ください。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3826212.html
コメント・情報いただき、ありがとうございます。
いただいたコメントから、歩いた往時に思いをいたしました。
私も地図上の破線(「二子山倉尾登山口」の南東側林道に出る)を念頭に、
現地では倉尾中学校の標語を目安に歩きました。
しかし、私が歩いた時には、倉尾中学校の廃校からもう10年が経っていたのですね。engeisamuraiさんの記録の画像16(「しばらく看板が…」)の地点が地図上の破線から西側に大きく外れているところから、1990年代には既にそのまま林道に出るようになっていて、地図上の破線の道は無くなっていたとも考えられます。
白石山も近いうちに登られるということですが、不明瞭な道を乗り越えた先、稜線手前に、上りの時でさえ危険を感じる超急傾斜が待ち構えていますので、お気をつけて。
倉尾中学校の廃校から20年経っているのに、
今も多くの看板が健在しているのが驚きですね。
narodnikiさんの「写真 7 / 58」の道標は見なかったので、
もしかして私が迂回している時に見落としたのかも知れません。
股峠の駐車場裏の道はおっしゃる通り大昔に消滅していたのかも知れませんね。
白石山のアドバイスありがとうございます。
以前、登ろうとして変なところを通って道を間違えてしまいましたが、
稜線の手前に確かにずり落ちそうな急斜面がありました。
今度こそアプリを確認して正規の道を慎重に進みたいと思います。
神奈川県民ですけどあの山域はとても好きになりました。
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