比叡山(千日回峰)
- GPS
- 08:06
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 1,522m
- 下り
- 1,512m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 8:20
歩行距離 23.7km
高低差 691m
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 京阪松ノ馬場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
千日回峰道(無動寺回峰)なので 特に危険な箇所はありません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
コンパス
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
昨夜は雨でしたが、今日は良いお天気です。
さほど寒くはありません。
JR比叡山坂本近くのパン屋(ボン・リジェール)さんでカレー
パンとカニコロッケパンとシナモンロールを購入。
買いすぎたかな、Tさんも(笑)では出発。
駅から少し歩くと、道路脇の紅葉の緑地を挟んで延暦寺の里
坊が見えてきます。
・穴太積
滋賀県大津市坂本は、比叡山延暦寺と日吉大社の門前町と
して発展してきたところです。
坂本の町並の特徴は、里坊と石垣(石積み)にあります。
里坊は、比叡山延暦寺で修行した僧が余生を送った所で、
名園と称えられる庭が多いことでも知られています。
里坊を囲むように背の高い苔むした石垣と水路を挟んだ歩
道の風情が良いところです。
とくに石垣(石積み)は、穴太衆積みと呼ばれ、穴太の地に
居住した穴太衆により積まれたものです。
穴太積は、野面積みの一種ですが自然石をあまり加工せず
にそのまま巧みに組んで高く積み上げ、その上に白壁塗り
の土塀や生垣、竹垣、木柵等を配置して、主屋や庭園を囲
む堅固な美しいな石垣です。
安土桃山時代には、安土城築城の石垣実績から,最も優れ
た石積みと云われています。
坂本駅から少し南に、6世紀から7世紀前半にかけて渡来人
が居住した縄文時代の集落跡である穴太遺跡が発見されて
います。
昭和61年9月には同遺跡から古墳時代後期のオンドル遺構
が発見されて、現在大津市歴史博物館入り口に保存展示さ
れています。
私たち全員が土木工学と土木史を学んでいますので興味あ
る所です、いつか散策してみたいところですね。
さて、歩道脇の水路の水音を聞きながら、途中の甘味処のぜ
んざいと甘酒に心を引かれながら日吉大社に向かいます。
・日吉大社
由緒によると比叡山麓の日吉大社は、おおよそ2100年前、
崇神天皇7年に創祀された、全国3800余の日吉・日枝・山
王神社の総本宮で、平安京の表鬼門(北東)にあたること
から、都の魔除・災難除を祈る社として、また伝教大師が
比叡山に延暦寺を開かれてよりは天台宗の護法神として崇
敬を受け、今日に至っています。
境内に大宮川を渡る石橋が三橋掛かっていますが、正確に
は四つ橋があります、ただし、奥の橋だけは洪水で流され
て、いまは断橋となっています。
上流から大宮橋、走井橋、二宮橋、国の重要文化財です。
東本宮を参拝後、牛尾宮のステップの高い石段を登り奥社
へ(この石段、大変です)。
30分ほど、無口になる坂を登ると奥社に着きます。
休憩後、牛尾宮と三宮の間にある大岩(金大厳)脇から八王子
山へ、途中展望が良いところがあります。
八王子山から林道を横川中堂に向かいます。
今回は、迷走しませんでした。(間違えそうにないのですが)
迷走したときの記録は、下記のアドレスです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-410460.html
・延暦寺境内へ
暫く歩くと、恵心僧都源信の旧跡で、阿弥陀如来を祀られ
てある恵心堂に着きます。
浄土宗や浄土真宗などの源となる日本浄土教の基礎を築か
れたお堂です。(内部は非公開)
近くの鐘楼で今年も無事に過ごし事を感謝して、来年も良
い年であるよう鐘を衝いて、元三大師堂を経て横川中堂に
向かいます。
途中で、元三大師か三元大師かこんがらがってしまい、Y
氏が「大三元」と言うものだから、更にややこしくなって
しまいました。(笑)
横川中堂でお参りを済ませ玉体杉へ。(やっと昼食に)
千日回峰道(京都一周トレイルの一部)を歩きます。
浄土院(伝教大師の御廟)を経て、延暦寺東塔の阿弥陀堂で
お供物の林檎を頂き、根本中堂に向かいます。
根本中堂で薬師如来、不滅の法灯を拝んで坂本ケーブルに
向かいます。
ケーブル延暦寺で小休止、日本一長いケーブルの誘惑に。
が、しかし今日は千日回峰道を歩く事が目的です、千日回峰
の起点、無動寺(明王堂)に向かいます。
ここで、前回の失敗に気づきました。
明王堂には、きつい階段を登るものだと思っていたのですが、
途中から行けたようです。(何という失敗を・・・)
明王堂にお参りして、修行の邪魔をしないように玉照院を訪
ね、無動寺坂を坂本方面に下ります。
一時間ほどで京阪松の馬場駅に到着、皆さんお疲れ様でした。
ここで、アクシデント、N氏のくるっと関西が使えず、券売機
に詰まって2列車ほど電車がいってしまい、更にTさんのザッ
クの留具がベンチに引っかかり、右往左往。
結局、30分ほどロスしてしまいました。
面白くもあり楽しい山歩きでした。(笑)
お疲れ様会は、祇園四条近くの北斎で。
来年も楽しいトレッキング、よろしくお願いします。
そして、Tさん少し早いクリスマスプレゼントありがとうご
ざいました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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strasseさんも「歴史の山旅」ですね^^。
そしてこれが以前教えて下さった千日回峰道と穴太衆積み、詳しい説明でよく分かります。ありがとうございます。
比叡山、延暦寺は小学校の修学旅行か社会見学で行っているはずなのですが、ほとんど記憶に残っていません。行ってみれば少しは思い出せるかな^^; 日本一長いケーブルカー、日本一というところに惹かれてちょっと乗ってみたいような…。でもやっぱり歩いてみないとですよね〜。22kmもの長距離、お疲れ様でした^^
その後のお疲れさま会はきっと格別なんでしょうね〜。ご馳走いっぱいですし。くわを鉄板に見立てとありますが、くわとは農作業で使う鍬なんでしょうか? すき焼きのすきは「鋤」だと聞いたことがあります。
それにしても粋なお料理、食べてみたいです♪^^
こんばんは、anzu7さん。
そうでしたね、千日回峰は修行される方によってルートが変わるよう
ですが、今回も日吉大社の奥宮を通るルートにしました。
途中に眺めが良いところを歩くので退屈はしませんが、奥宮までは地
面が相棒ですね。
坂本の地は、穴太衆積みの石垣で囲まれた寺院が多く苔の庭が綺麗で
すね。
紅葉の季節は、日吉大社はライトアップされているのでお薦めです。
千日回峰道の一部は、京都一周トレイルなので歩き易いです。
ただ、ケーブル延暦寺まで来ると、日本一長いケーブルカーの誘惑に
負けそうになるのですが、起点となる無道寺明王堂は、訪れなければ
ならないので、泣く泣くケーブルは乗りませんでした。
明王堂は、断食の修行をされるところです。
お疲れさま会は、北斎と云うところで行いましたが、御料鍋は、くわ
を鉄板に見立てた焼き料理で、「くわ」は農作業で使う「鍬」です。
鍋ではないですね、すき焼きの鋤と似たような言い様でしょうか。
面白いと思います、皆さん楽しんでくれたようです。
失敗談も含めて愉快に時を過ごしました。
ここもお薦めですよ。(アドレスは以下の通りです)
http://www.kyoto-hokusai.com/
その中に、炭火鍬焼きの紹介動画があり、鍬の上でお肉や野菜を焼いていました。
鎌倉時代にまで遡り、狩猟に行った際に食べることから御猟鍋と。
そして、すき焼きのルーツにもなるとありました。
またひとつ勉強になりました^^ ありがとうございます♪
御料鍋(正確には御猟鍋)は、夏でもOKですよ。
文句を言われそうですが、御料鍋の方が雅なんですが
ね〜(笑)。
京阪三条から北斎まで川端通りを下る(南に行く)歩道
に少しだけですが風情があります。
夜の方が良いと思います、暗くなってから明かりが灯
るので。
機会があれば是非。
2013年12月26日、ほぼ同じコースを歩いていました♪
思わず軌跡をダウンロードして重ねてみましたよ。
三石岳は行かれていないのですね。
この時は悪戦苦闘しました。
アクシデントはいつまでも思い出に残りますし
友人の絆を深めます
>私たち全員が土木工学と土木史を学んでいますので・・・。
やっぱりそうなんだ
今回も三石岳は寄りませんでした。
前回は、踏み跡を辿ってしまい迷走しましたので寄り道
はなしです。
ご本人は少し慌てたと思いますが、愉しい出来事ですね。
私達グループは、話題性に事欠かないので。
歩いていても此処は滑りそうとかこのカルバートは・・・
と、ついやってしまいます。困ったものですが。
仕事を離れましょうよ、と、言いながらこれ凝灰岩かな
なんて言おうものなら、直ぐにツッコミが入ります。(笑)
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