富士と樹海と風穴と。東海自然歩道歩き。


- GPS
- 05:41
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 653m
- 下り
- 496m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 5:40
天候 | 曇りと雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
チェンスパ
ソフトシェル
グローブ
防寒着
雨具
アルミシート
眼鏡
ストック
昼ご飯
行動食
非常食
水(昼食分含む)
常備薬・ファーストエイド
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ予備入れて2つ
乾電池・携帯充電池
GPS
筆記用具
お風呂セット(長袖/靴下/下着/手ぬぐい/コスメ)
現金と保険証
携帯電話(Suica補充したもの)
GARMIN時計(Suica補充したもの)
ツェルト/浄水器/サバイバルシート/携帯トイレ
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感想
ジョンコナー隊長から山梨県は羽根小山から足和田山を縦走して、青木ヶ原樹海を精進湖まで歩く、東海自然歩道のルートが送られてきた。
先週、塔ノ岳・大倉尾根は雪に降られ、途中しゅうしゅうと身体中の覇気を出しながらも撤退してしまったことから、それは長いけれど、ゆるく歩ける作戦内容だった。
相変わらずこの土曜日もお天気の具合はよろしくない。夕方からは雨、夜にかけては雪という予報で、雨が降り出す前に駆け抜ける様に行ってみよう。となる。富士の樹海は前から興味があった。
河口湖駅を基点とする今回の山歩き。東京から河口湖はすこぶるアクセスが良く、東京駅から高速バスで2時間ただ寝ているうちに河口湖駅へ到着してしまう。昨年末の十二ヶ岳もバスで行った。
隊長とは別々のバスでそれぞれで河口湖駅に到着。そして駅前から緑色の河口湖周遊バスで登山口のある「道の駅かつやま」まで移動する。
9時50分。登山口からまずは羽根子山を目指す。隊長は早速何かをモグモグしている。
一湖台と別名がついており、まずは一つの湖、河口湖を望むことができる。羽根子山山頂まではものの10分、15分で到着する。標高は935m。登山口から70mくらいしか登っていない。ままま、今日はそんな山歩き。そんなそんな、いつも頑張っているわけではない。
空は白んでいても、富士山は綺麗に見える。空と雪化粧をした富士山の山頂付近は溶ろけそうな情景でいい景色である。風もなく、寒くもない。ある意味、山歩き日和。
さて次は河口湖と別れを告げて、西湖の見える足和田山を目指す。尾根を、東海自然歩道を歩いていく。尾根の右と左に麓が見える。あっちを見ると富士山が、こっち見ると河口湖。ひとつぶで2個美味しい。大嵐山(四等三角点)、段和山というピークを越えていく。河口湖は東西に長くて、なかなか終わらない。
先の方に、昨年末に登った毛無山や十二ヶ岳が見えてくる。あぁあそこの尾根を歩いたんだ。と少し感慨深い。
何度かの登り返しの後、足和田山に着くあたりで、少し道が険しくなったかと思ったところで、どーんと、素晴らしい富士が見える。足和田山山頂には展望台が備え付けてあり、テーブルベンチもいくつかある。お天気の良い日はここでお弁当を広げて、富士を目の前に誂えながら、楽しいひとときを過ごせそうな場所である。
1355m。二等三角点。別名、五湖台とのことだが河口湖と西湖しか見えないけど、お天気が良い日は見えるのかな。
ここで少しザックも下ろし、パンでも食べて中休憩をする。あとはほのかに下りながら、三湖台、紅葉台を目指す。雪解けの名残か、道はどろどろにぬかるんで、踏んでしまうと思いのほか泥の中に靴が沈み込む。
三湖台は西湖を挟んで、ちょうど鬼ケ岳、十二ヶ岳、毛無山の真向かいにあたる。この前はあっちから、こっちを眺めたんだなと、またまた感慨に浸る。ぎりぎり、精進湖の端が見えた。かつては本栖湖、精進湖、西湖の3湖が見えていたと書いてある。そして眼下には青木ヶ原樹海が広がっている。わくわくする。
三湖台から少し下ったところの紅葉台にはレストハウスがあり、何かそこで食べようなどと企んでいたのだけど、今日は雨予報、もう食事はやっておらずいただけるものは米粉を使ったカレーパン。
ストーブが炊かれた、少し鄙びたレストハウスは居心地が良い。テレビがついていた。
ビールと、隊長はまた甘酒とそれぞれカレーパンをいただく。あちあちで美味しい。人懐こい女将さんと何処から来たのだの、これから何処まで行くのだの、今年の大河ドラマはどうのだの、隊長と息があっている様だ。
13時40分。さて、ここからは下って、青木ヶ原樹海へ。空模様を見ながら、天気予報を確認しながら、雨が降るのを何処まで行けるか伺いながら歩く。
のだけど、早々にぱらっと来始めてしまった。予想より早いのは先週と同じである。と言っているうちに雪になり、樹海へ入る国道のアンダーパスでザックカバーと傘を取り出し整える。
早いなぁ。降る雪は見る見ると大きくなり、辺りが白くなり始める。暗がりの樹海。そして降り頻る雪。精進湖までは諦めて、富岳風穴でバスで河口湖に戻ることにする。とは言え、ここら辺は観光名所として観光客がこんな天候でもまばらに歩いていた。
まだ少し時間がある。せっかくなので富岳風穴でも見物していこうと、隊長の顔を伺うのだが、あまり乗る気でない表情をしている。
暗くて、狭いところが、苦手。 チーン。
普通の観光地で、そこの建屋で普通に切符を売っているようなところで、何言ってるんですか、と、行くの止めるのを2、3回繰り返して、ようやく行くことに決まる。
暗がりの山中をヘッドライトで歩く方が何十倍も怖い。と思うのだけど。。
降り頻る雪を払いながら、風穴に突入。大きな氷柱が、滴った水滴が地面から生えていたりと、自然の創造性が感じられる。
かつては天然の冷蔵庫として蚕や穀物の貯蔵庫としても使われていたとか、その時代の風俗を知ることができる資料が展示されており見応えがある。もちろん、身を屈めないと潜れない様な箇所もあるのだけど、きちんと整備がしてあり安心して見物ができる。隊長も楽しそうだ。
行って来いで、15分くらいの風穴ツアーだったけど、風穴の出口から外が見えると少しホッとする。雪の粒はもっと大きく育って空から降り注いでいる。バス停近くの道の駅に立ち寄るももうラストオーダーが過ぎていて、何も食べれない。お腹減った。
バス停でバスを待っていると外国人観光客がわらわらと集まってくる。ここは外国か。というくらい日本語は聞こえてこない。バス停の小さな屋根の下で多様性ある人種たちが肩を寄せ合ってバスを待っている。
バスが来て、下山メシを探す。駅から少し歩いたところで、うっまそうな焼き飯を出しているラーメン店を発見。河口湖駅に戻るや否や、傘を差しながらお店へ急ぐ。
お店に着くなり座る準備をしているうちに「生2個」と隊長の檄が飛ぶ。とやっぱり餃子。そしてラーメン。美味しい。焦がし醤油の焼き飯に卵黄が乗っていて混ぜるとすぐに溶き卵に。焦げた醤油の香ばしさと卵黄のまろやかさがいいハーモニー。メニューにも「やみつき」と銘打っていた。
帰りの高速バスのことも考えず、がぶがぶ生ビールを飲んでしまう。雪の降り頻る中をバスがやってきて乗り込んだと思えば、すぐに寝てしまった。目が覚めるともう都内を走っており東京駅へ帰ってきた。あまりにも楽ちんなバス旅。
二週続けて、早々に雪に降られる。今週は20度近い暖かい日があって身体はすっかり春を迎え入れる体勢になりかけたところで、またこの大雪。
雪を求め、目指す時の心構えと、あれぇ雪が降ってきちゃった、というのはやっぱり心持ちが違う。
それでも、富士山を眺めながらしみじみと東海自然歩道を歩き、樹海を少し歩いて風穴で自然が作り出す創造性に触れる。山頂を目指す山登りとは違う、自然の中で自然を楽しむのはまた違った趣があり、のんびりしみじみと歩くのも悪くない。樹海ツアーも興味深いと思う。
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