姥ヶ岳 姥沢旧道~姥ヶ岳南面~西ルンゼ


- GPS
- 06:53
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,254m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ 午前中は強風、午後にはやや風弱まる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
これまで停めていた場所まで自家用車は入れない。 代わりに志津温泉の手前に広い駐車場が設けられているので、そちらへ駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●志津駐車場~姥沢 姥沢までの県道は除雪作業車が行き交う。 また、県道の路肩は高い雪壁になっているので、道路に降りるのは簡単ではない。 県道をルートにするのは色々と不便が多いので、石跳川や姥沢旧道などの県道を通らないルートが推奨。 ●姥沢~姥ヶ岳 沢コースは雪上車のトレースが続いており凸凹している。 姥ヶ岳の山頂周辺はシェカブラ多く、南面はクラスト気味で滑走するにはあまり良くない。 大斜面コースまで降りれば雪は柔らぎ良くなるので、滑走メインであれば姥ヶ岳まで登らず大斜面コースを繰り返し滑走するのが良いかも。 ●姥ヶ岳西ルンゼ 姥ヶ岳西面には複数のルンゼがあり、これはその一つ。 今回滑走したのは一番下のルンゼになるのだろうか。 石跳川までオープンバーンが続いており良い滑走ルートになるが、急斜面なので雪崩注意。 |
写真
この時期に120㎜のパウダー板を買うのもナンセンスだが、半額以下で売られてたもので、つい…
金具はDYNAFITのRIDGE。
どちらも初使用なので楽しみである。
今回、板に合わせてシールも新調。
ブラックダイヤモンドのモヘア/ナイロンミックスにしてみた。
BDのシールを使うのは初めてだが、グライド・グリップのバランスが良く好印象。
ちと寸足らずな気もするが、グリップはしっかり効いたよ。
姥山頂から南面にエントリー。
初の120㎜板なので、最初は楽な斜面を滑りたいものだが、いきなりガリガリのアイスバーン。
最初にしてはハードル高くね?
感想
春の気配漂う今日この頃。
パウダーシーズンは終わりを迎え、これからは残雪期の山スキーとなるだろう。
その風潮はスキー業界にも表れており、ネットを見てみるとハイシーズンを終えて売れ残ったパウダー用のファットスキーが安売りされているのを見かけるようになった。
その中で、気になる商品があったので、ついポチっと・・・
以前から欲しいと思っていたスキー板が半額以下の値段で売られていたので買ってしまった。
買ったのは、ATOMICのBENT CHETLER120、2024モデル。
センター幅120㎜、パウダー仕様の板である。
実際に届いた現物を見てみると、思わず惚れ惚れとしてしまうような板の太さ。
所有欲を満たす、という点でもなかなか上物の板である。
しかし、私がこれまで扱ったことのある板は、太くてせいぜいセンター96㎜程度。
こんな大物を己の技量で扱えるのか、甚だ疑問なところである。
そんな訳で、早速テスト。
勢いでビンディングやシールも揃えたので、一式携えて姥ヶ岳でテスト滑走をしてみた。
この日は強風だったが、午後から風が弱まる予報なので遅めに入山。
午後に姥ヶ岳登頂となるよう、途中、初使用となるビンディングの調子やシールの効きを確認しながら時間調整しつつ山頂へと向かう。
予定通り、午後には姥ヶ岳登頂。
その頃には風も弱まって、姥ヶ岳上空には青空広がる。
月山方面はまだ雲が多く、そちらは晴れそうもなかったが、今シーズン初となる晴天下での姥ヶ岳登頂。
先週は真っ白で何も見えなかったのでその鬱憤を晴らすが如く、山頂景色を充分堪能した後で、テスト滑走を開始した。
さて、テスト場となる姥ヶ岳だが、この日の雪質は微妙なところ。
山頂周辺はガリガリのアイスバーンで、麓側は例のごとくストップスノー。
春らしい悪雪混じりの斜面状況である。
しかし、1500mから下は程よく緩んだ良い雪で、1000m付近まではザラメになりかけのシャーベット状。
下へ行くにつれて重く湿った雪になってゆき、やがてストップスノー至る、というステージ構成。
悪雪から良雪まで様々な雪質条件が揃っており、テストするには良い環境であった。
最初のステージとなる姥ヶ岳山頂周辺は、シェカブラ混じりのアイスバーン。
初めての板で滑るには酷な条件で、これがなかなか難しい。
これまでの板と同じような感覚でターンすると、忽ちコケそうになってしまう。
滑っては止まって、「なんでうまく曲がれないのだ?」と、幾度も考え込む事となった。
言うまでもなく、アイスバーンとはエッジを効かせてターンするもの。
しかし、これまで使っていた板と、この極太板とではエッジの位置が大きく異なる。
どうやら、それが難しさの原因の様である。
原因が解ると解法も見えてくるもので、エッジの位置をイメージして、ターンの軸がこれまでよりも内側にあること意識しながら滑ると・・・
それなりに曲がれる感があり、練習次第ではそこそこ滑れるようになりそう。
これは一度、アイスバーンだらけのゲレンデ等で集中的に練習してみたいものである。
一方、緩んだ雪の条件下では、なかなか良い。
雪が緩めば緩むほど、これまで使っていた細い板と同じような感覚で滑れる。
これは、雪が緩むとターンの軸がエッジではなく板中心に近づくからだろうか。
即ち、これまで使っていた板と同じ位置に軸が移るため、その板と同じような感覚で滑れるという事なのだろう。
いや、同じと言うよりも、むしろ滑りやすいのではなかろうか?、とすら思えてしまう。
特に顕著なのが重く湿った雪で、普通の板であれば滑りにくい雪質のはずだが、この極太板では難なくこなせる。
今回滑った中では西ルンゼがまさにこの重く湿った雪であったのだが、この板で滑ってみたところ、急斜面にも関わらずターンはスムーズで快適に滑走することが出来た。
やはり、これは板が太いことにより生じる浮力の恩恵なのだろう。
この手のファットスキーはパウダー専用機だと思っていたが、案外、雪を選ばないオールラウンダーのようである。
パウダーシーズンのみならず、残雪期に使用するのも有り、なのかもしれない。
最後に、蛇足であるがストップスノー。
これに関しては、テストするまでもない。
板が細かろうが太かろうが、等しく滑りにくいに決まっている。
板の形状よりもワックスで何とかしろ、と言うものであろう。
板の面積が増えるので摩擦抵抗も増える、という考えもあるだろうが、今回滑った限りでは特に変化は感じられなかった。
以上、なんやかんやと考察しながらテスト滑走してみたが、こんなBCも面白いもので、理系脳を刺激されるものがある。
スキーとは力学なのだな、とつくづく思わされた。
何はともあれ、初乗りテスト結果は良好。(アイスバーンを除けば)
最もテストしたいパウダースノー条件ではどのようになるか非常に気になるところだが、これに関しては来シーズン待ちか。
来シーズンの楽しみが一つ増えたので、それはそれで良い事だが、
これから楽しいザラメシーズンが始まるというのに、来シーズンを待ちわびるとは(笑)
因果な物を買ってしまったな、と苦笑いせざるを得ない。
コメント
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良かったら使えるようでしたら、そのまま使ってやってください。
この日の午前中は、風が強く大変でしたね。
私の方は沢コースからアクセスしたのでそれほど風の影響は受けませんでしたが、大斜面コースの方は大変だったかと思います。
シールの保護メッシュ、2枚とも拾っておきました。
状態を見たところ、まだ新品のようですので頂くのは恐縮ですが、ヤーマさんと月山などでお会いする事もあるかもしれませんので、とりあえずそれまでの間お預かりする、という事で。
その間、ありがたく使わせて頂きます
板と合わせてブラックダイヤモンドの品物なのでガンガン使って下さい👌
発注しちゃったので、返品はしなくてオッケーです⭕️
遠慮なく使わせて頂きます
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