人形山
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,203m
- 下り
- 1,194m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 10:07
4.00 820m 登山口東屋
6.00 1280m ポコ下り
7.40 1590m 宮屋敷
8.31 1560m 下り鞍部
9.26 1726m 人形山着
9.42 1726m 人形山発
11.25 1590m 宮屋敷
12.29 820m 登山口東屋
12.37 600m 林道駐車地点
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
五箇山田向から夏道林道を標高600mまで車が入れた 登山口東屋で積雪50cm 標高1500mで積雪170cm |
その他周辺情報 | 温泉は五箇山荘 |
写真
感想
水曜は白馬のさぶと山スキーに行く事が多い,実家に帰省していると言うことで近場の五箇山の人形山に出掛ける事にする.人形山は五箇山の最高峰1700mクラスの三百名山である.この山なら雪不足の今年でも期待を裏切らない事は知っていた.深夜0時過ぎに起床して、3時五箇山発の約束に間に合う様に車を走らせる.
例年なら田向集落でも1mをゆうに超える積雪だが今年は全く積雪はなく夏道へ向かう林道へと車が進んで行く.しばらくで雪が出て来たがまだまだ奥へ行けそうだ.標高600mくらいで積雪20cmここで車をデポする事にした。間もなくさぶも到着、2時半にはスタート出来た.僕は午後から仕事が入っているのでこの時間なら余裕で間に合うだろう.
この山で山スキーが今楽しめるなんて誰も思わないだろう.しかし僕は分かっている.絶対楽しめると.林道を徐々に上がって行くと積雪は少しずつ増えて来た.登山口東屋で積雪50cmくらいはあるだろうか.
夏道沿いをスキーで登って行く.さすがに下部は登山道を外せば薮に嵌るが登山道は幅が2mくらいはあるので滑るには全く問題ない.ここ最近まとまった新雪があった様で標高1500mで積雪170cmだった。板はファツトで来たがラッセルは靴程度でさぶは元気にサクサク歩いて行く.
今年絶好調のさぶはパクミンと勝負しても多分負けないだろうと負けん気も強い,若さとはそう言うもので今一番勢いがある.
さて宮屋敷が近づくに連れ雪も増え嬉しくなって来る.おまけに青空も見えて来た.振り返ると眼下に朝日に照らされた砺波平野が見える.さぶは人形山は初めてでワクワクしている.右手にドーンと人形山も見えて来た.
さあ宮屋敷に到着だ.当初ここで終了してここから滑って午後の仕事に向かう予定だったが右手に見える人形山を見ると二人とも闘争本能に火が付いた.行くしかない,ペースを上げれば大丈夫だ.宮屋敷から時計回りに人形山に向かうが結構長いアップダウンの稜線を僕が先頭でうまくトラバースして行く.最低鞍部に着けば後は人形山まで一直線.
三ヶ辻山の分岐から展望がドーンと開けて白山連峰の峰々が手に取る様に見える.今日も来て良かった.僕たちは幸せ者だ.さあ人形山のピークだ.ここで記念写真を撮り後はぶっ飛ばして戻るだけだ.
山頂から一気に最低鞍部に滑り込む.ここでシールを付けて宮屋敷まで登り返せば後は極上のパウダーが待っている.楽しみだ.荷を降ろしてシールを付けていると後のさぶがヤバイと叫んだ.何と無造作に置かれた板が一本谷に向かって滑って行った.厳冬期絶対やっては行けないこと.若さが出た.
一旦加速した板は多分あっという間に谷底に落ちるだろう.もう諦めて一本で帰る事にしよう.明るい内に下らないと嵐に捕まる.午後から急速に天気は荒れる予報だ.諦め切れないさぶは一応少しだけ下りてみて見ると腰ラッセルで谷方向へ.
20分ほど経った頃だろうかさぶが手に板を持ち腰ラッセルで登り返して来た.あったんかい、奇跡だな.ちょうどこの下が崖になっていてジャンプした板が崖下で突き刺さっていたと言う.何とラッキーな事か.崖の登り返しは木に捕まり必死だったとゼイゼイ大息をついていた.
昔僕が大笠で雪崩で板を失い一本で下山したあの時を思い出してこれも良い教訓だよとさぶに伝えた.さあ帰りは少し飛ばして急ごう.宮屋敷まで登り返して後は二人で交互に滑りながら写真を撮り合った.お昼を少し過ぎたが何とかなりそうである.
帰りの高速では強風、あられの大荒れの天気、もし板が見つからなかったら、、、谷に下りてハマったら、、、本当にヤバかったと安堵した.
人生何があるか分からないが、最後まで決して諦めない気持ちが大切である.
コメント
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さぶさんがスキー板を流したという話を聞いて、同じ日にスキー板を流した者として不思議と親近感を感じました。
何時もは凄い、凄いとしか思っていなかっただけに。
板を流した後、これでスキー板を失ったらえらいことだと改めて知らされました。
沢筋で失くされたにも拘わらず、よく見つけられたとホッとしたことと思います。
更なるご活躍を楽しみにしております。
bumpkin さんこんにちは YSHRです。
厳冬期に山中で板を流すと言う失態をさぶはしましたがとても良い勉強になったと思います.果たして一人だったら、板が谷まで落ちていたら、午後から悪天でしたから本当に不幸中の幸いでした。山は失敗の積み重ねを繰り返しながら学習してこそ対応力の強い山屋になれると言うものです.きっと彼も一回り大きくなってくれた事と思います.
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