正丸峠 江戸と秩父を結ぶ道
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 911m
- 下り
- 909m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
料金は先払いです |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません |
写真
感想
奥武蔵シリーズでまだ行ったことがなかった空白区間、刈場坂峠〜正丸峠までを歩きます。
ルートは正丸駅からツツジ山を通って刈場坂峠〜旧正丸峠〜正丸峠〜正丸駅という周回コース。
他の方のレコを見てみると、「林道が交差して迷いやすい」とか「急坂が続く」など、なかなかタフなコースのようなので、気を引き締めて登ります。
…が、まず登山口からしてわかりづらい!
正丸駅から正丸トンネル方面へ国道をしばらく進むと、帝王切開発祥の地の碑があり、その向かい側の道(林道?)を登っていくのですが、この入口には何の看板もありません。
「本当にここでいいのかな?」と不安になりながら進むと、向かって左側に小さな「ツツジ山入口」の看板があります。
ここから急登なのか…と身構えましたが、まだ普通の登りでした。
しばらく山道を登っていくと、やがて林道と交差します。
その林道が、三叉路だったり四叉路だったりするので、どの道を行けばいいのかよくわからなくなります。
とりあえず刈場坂峠の方角はわかっているので迷わずに済みましたが、まったくこの界隈が初めての人だと迷ってしまうかもしれません。
この林道の迷いポイントを越えると、ツツジ山までの急登がはじまります。
距離は短いですが結構な斜度で、たしかに奥武蔵では1・2位を争う登りかもしれません。
立ちはだかる壁のような坂を登っていくと、やがて「小ツツジ山」に到着。
手作りの小さな標識には、注意書きで「ここが本来の小都津路山。この先のピークが大都津路山。」と書かれていました。
その標識の通りにさらに急登を登っていくと「小都津路山」の看板があり(ここか本当の大都津路山?)、その先のピークには「ツツジ山」という立派な看板がありましたが、ここは本当の山頂ではない?どれが本当のツツジ山?
なんだか頭がこんがらがってしまいました(笑)
ここから先は、以前「奥武蔵峠巡り」をした時に通った道です。
ツツジ山から刈場坂峠はすぐに到着。
奥武蔵グリーンラインには薄らと雪が積もっていました。
刈場坂峠から先は再び歩いたことのない道。
「虚空蔵峠→」という看板は舗装路を下るように指していますが、地図では大野峠方面へ少し進んでから山道を下るようになっています。
どっちだ?と迷った挙句、看板を信じて舗装路を下りましたが、どうやら地図の方が正解のようでした。
舗装路を下っても虚空蔵峠に着きますが、やはり山道を歩きたいですし。
虚空蔵峠からは再び山道。
意外とアップダウンのある道を越えて、旧正丸峠へ到着。
何か碑があるわけでもなくひっそりとしていますが、トンネルや国道のない時代はここが交通の要だったんでしょうね。
ここから芦ヶ久保へ下る道もありましたが、どの辺に出るんだろう?と気になったkenboさんが、今度チャレンジしてみたいと言っていました。
旧正丸峠から正丸峠までは近いかと思ったら意外に距離があり、加えて急な階段もあったりで、少し時間が掛かりました。
峠にある奥村茶屋は営業していましたが、山バッジの販売はなかったのでバッジコレクターのkenboさんガッカリ。
正丸峠から後は下るだけです。
そして、駅までの途中にある鈴木屋さんの軒先で山バッジ発見!
正丸峠のバッジが売っていたので、さっそく購入してご満悦のkenboさん。収穫ゼロにならずに良かったですね。
出発が遅かった割に、15時前には正丸駅にゴール出来ました。
このコースは時間と距離は短いですが、ツツジ山までの急坂や正丸峠までのアップダウンの繰り返しなど、意外と歩きごたえのあるコースでした。
奥武蔵もまだまだ奥が深いですね。
国道299号線を車で通過する際に利用する、正丸トンネル。この存在ため、正丸峠を実際に通過したことはありませんでした。
奥武蔵をホームとするkazuruさん曰く「正丸峠に至る旧道は、一般車はほとんど走っていないよ。あそこを利用するのは走り屋くらいでは?」とのことで、一度も訪れたことがないとか。それならば、歩いて行ってみましょう。第70回山行記念でもあります。
正丸駅からの周回にします。この所要時間は短いため、のんびり出発でも大丈夫だな…と油断していたら、案の定寝坊し、出発が遅くなってしまいました。幸い、正丸駅のコインパーキングにはまだ空きがあったので助かりました。
正丸駅から国道299号線を正丸トンネル方面に進み、帝王切開発祥の地の碑がある対面から、まずは刈場坂峠を目指して登り始めます。登山口はひっそりとしていて、ただでさえ静かな奥武蔵の中で、いかにも人気がなさそうなルートという雰囲気が漂っていました。
過去のレコによると、道がわかりにくいようなので慎重に進みます。しばらくの間は順調でしたが、林道と交差する場所では、登りもあれば下りもあり、どちらに進めば良いのかわからなくなります。ただ、目指す刈場坂峠の方面は分かっているので、「左方面」の「登り」を選択して進んだところ、どうやら正解だったようです。
急登を超えて「小ツツジ山」に到着。かわいい標識があり、その近くに張り付けてある注意書きによると、ここが本来の小都津路山で、この先の831のピークは大都津路山、そして現在ツツジ山とされている879.1の三角点ピークは、本来ツツジ山とは呼ばれていなかったようです。
少し下って再び急登を登ります。大きな岩を左右のどちらかへ回り込むように進むことにありますが、左側は崖のようになっているので、右側から進みましょう。ここを超えると、今度は漢字で「小都津路山」と書いてありました。ん?ここは大都津路山ではないの??よくわからないまま、平坦な道をしばらく進んで「ツツジ山」に到着。
kazuruさんが「刈場坂峠の前にツツジ山を通過するみたいだ」と仰っていた時、「ツツジ山は初めてだなぁ」と思ったのですが、到着してみて、昨年の5月に峠めぐりをした際に一度来ていたことを思い出しました。人の記憶はあてになりません。
ここまで来れば、わかりにくいとされる道は終了。刈場坂峠までは近く、トイレ休憩にしました。暖冬といえども、日当たりの悪い奥武蔵グリーンラインはうっすらと雪が積もっていて、自転車や車で登ってこられた方は慌てていました。
虚空蔵峠まで下ります。標識がわかりにくく、車道をで下ってしまいましたが、一度大野峠方面に向ってから分岐を左折するのが正解のようです。
虚空蔵峠から、再び登山道に入ります。急登・急下りのアップダウンが繰り返され、サッキョ峠を越えて旧正丸峠に到着。他の峠のように車道に面していないためかひっそりとしていて、先人たちは歩いてここを超えて江戸と東京を行き来して、このような生活の積み重ねのおかげで現在があるのだと思うと、文明社会で生きていることに対して感謝の気持ちでいっぱいになりました。
目の前には急な階段が見えるし、苦労しないでここから正丸駅に下ってもよいのですが、もちろん正丸峠に進みます。整備されているのかされていないのかよくわからない中途半端な階段を上り、川越山、正丸山と進んで正丸峠に到着。奥村茶屋は営業していて、バッジはあるかな?とお邪魔すると、ステッカーが販売されていました。
ここは、皇族の方が何度か行幸・行啓されているのですね。その記念碑をウリにしているようですが、景色は・・・イマイチでした。
さて、あとは下るのみ。沢沿いに下って伊豆ヶ岳方面への分岐となる馬頭尊まで来ると、あとは一度歩いたことがある道。途中の民家に箱罠がいくつか仕掛けてあり、こんな場所まで本当に動物が下りてくるということを実感しました。今日も猟銃の発砲音を何度か耳にしたので、勝手ながら人間目線からすれば、有害駆除されてしまうのも仕方がないのかもしれません。
途中にある鈴木屋さんが営業していることを祈りながら進み、営業していてホッとしました。しかし、小高山のバッジは売り切れで入手できず、再販の予定もないとのことで少しガッカリしながら正丸駅に到着してゴールとなりました。
東西に歩くことがメインの奥武蔵の中で、今回のようにたまには南北に歩くことをメインとすることも面白いですね。
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