快晴の比良を激ラッセル&テン泊(小女郎峠・蓬莱山〜烏谷山)
- GPS
- 30:57
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,506m
- 下り
- 1,489m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:38
天候 | 快晴時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
下山 JR志賀駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ほぼ新雪のノートレース。小女郎峠直下と、烏谷山直下は特に積雪が多く、激ラッセルに苦しみました。 1日目(23日) ●薬師ノ滝登山口〜小女郎峠 ・ノートレース。 ・積雪は次第に増え、9:20頃、標高750m付近で積雪が膝程度になったため、わかん装着。やや危険なトラバースが2箇所あり。 ・標高1,000mから小女郎峠(1,080m)までは膝から太もも程度のラッセル。 ●小女郎峠〜蓬莱山 ・ノートレース。 ・稜線に出ても積雪は多く、膝から太もも程度のラッセルが多い。 ●蓬莱山〜打見山〜木戸峠 ・蓬莱山から打見山はフェンスの外を通過。谷が近い部分は要注意。 ・打見山から滑走路の端を注意して歩いて木戸峠へ。 ●木戸峠〜比良岳手前(幕営地) ・ノートレース。積雪は膝程度。 2日目(24日) ●比良岳手前〜烏谷山 ・ノートレース。 ・烏谷山直下の葛川越から山頂までが特に積雪多く、太もも程度のラッセル。 ●烏谷山〜荒川峠付近〜下山 ・登ってこられた方のトレースあり。 |
写真
感想
小女郎峠から蓬莱山、烏谷山を越えて武奈ヶ岳までテン泊縦走をしたいと考えましたが、寒波到来によって一気に降り積もった小女郎峠付近や烏谷山の雪量は想像以上。ラッセルに苦しんで烏谷山までとなりました。
<1日目(23日)>
雪山のテント泊装備は水を含めて約19圈M汁曚鉾燭靴禿仍蓋付近から青空が広がりテンション高く出発しましたが、徐々に積雪は増えて小女郎峠直下の標高1,000m付近から積雪は最大となり、荷物の重みで足が鈍ります。
一歩踏み出した右足がずるずると落ちる間に、ストックで体重を支えながら左足を踏み出して何とか半歩進むことを繰り返します。悶えながら一歩一歩詰めていくその先には真っ青な空と美しい雪原が広がっており、しばし現実逃避も。結局、標高1,080mくらいの小女郎峠までの最後の約80mのラッセルで1時間を要してしまいました。
ようやく小女郎峠に到着し、あとは稜線歩きなので楽なアップダウンと思いきや、引き続き太もも程度のラッセル。見えている蓬莱山がなかなか近づきません。あえぎながら一歩一歩進みますが、到底武奈ヶ岳までは届かないと悟ります。
ようやく蓬莱山に辿りついた時にはすでに13:00を過ぎており、今回の目標を烏谷山に切り替えます。地図を見ながら、比良岳手前あたりに比較的フラットな樹林帯が広がるエリアがあるので本日の幕営地をそこに定めました。
幕営地到着が15:00。1時間ほど足で整地をしてようやくテント設営。本日のラッセルの苦しさを振り返りながら、温かい鳥鍋をつつきます。焼酎が身体の中にしみていき、至福のひと時を過ごしました。
深夜、稜線ではゴーゴーと風が吹き荒れていますが幕営地までは風は届かず。ただしサラサラと雪が間断なく降り続いているので明日の寒波の影響が気になりながら就寝。
<2日目(24日)>
4:00に起床。気温はマイナス₋9℃。湯を沸かして甘いコーヒーで暖まって朝の至福のひと時を過ごします。
テント内に置いていたわかんは凍結してしまって装着できないのでツボ足で出発。その後素晴らしい朝焼けの景色を眺めながらぼちぼち進んで、比良岳でワカンを装着。
この日の難関は烏谷山。一旦激下った後の標高950mの葛川越から標高1,076mの烏谷山山頂への登り返しはまたまた吹き溜まりエリアのようで、ワカンを装着しても太ももまで埋もれました。ここでも小女郎峠直下と同じく一歩踏み出してはずるずると落ちるを繰り返し、1時間半かけてようやく山頂に到着しました。
山頂の展望は素晴らしく蓬莱山から堂満、武奈そして伊吹山まで、真っ白な稜線と青い空、琵琶湖の景色を堪能しました。その後は荒川峠への下り途中で今回初めて登山者と出会い、その方のトレースを辿って無事に志賀駅に到着しました。
テン泊装備でのラッセルを経験して自分の力量不足を知れたことと、素晴らしい展望に恵まれてよい山行となりました。
<備忘録>
.殴ぅ拭爾呂弔韻討い燭發里痢厳冬期用のブーツやズボンではなかったため、雪の侵入対策が完全でなく、雪がブーツ内に入り込んでしまい靴下もすっかり濡れてしまいました。
濡れた登山靴の内側を乾かすためストーブにあてていると布が溶けてしまいました。(横5cm、縦3cmほど)中のゴアは問題なさそうなので当て布で補修すればよいと思いますが、ストーブに要注意。
テント前室の雪の上でストーブを使用する際、ストーブが雪で滑りがちになるので滑り止めになるものが必要。
tubataroさん、こんにちは。
わずかなチャンスを逃しませんね!
ラッセル三昧お疲れさまでした(笑)
今まで比良に雪がなかった分、
これでもかっ!!というくらい堪能できましたね〜♪
小女郎峠から蓬莱山までの時間を見ると、ラッセルの大変さが分かります・・・
比良で太ももラッセルなんて、そうそうないですもんね(笑)
大変そうだけど、反対に嬉しそうなtubataroさんが目に浮かびます!
あー、私も週末に比良に行きたかったなー!
dolceさん、こんにちは。
久しぶりのラッセル、堪能できたのですがあまりにずぶずぶとずれ落ちるので途中で次第に腹が立ってきました。が、終わってみれば確かに楽しかったです。本当にピンポイントのタイミングでよい経験ができました。dolceさんは六甲だったんですね。2月はまた暖かくなりそうなので残り少ない雪山、堪能しましょう。
来るって言ってたじゃないですか。
よくぞテン泊縦走ご無事で・・
ラッセルもしかりテン泊も寒くて私は無理
疲れたでしょう〜
お疲れさまでした
karioraさん、こんにちは。
全国的に寒波と言ってましたね。ただ、どの天気予報を見ても比良は晴れマークが並んでいて風もそこそこだったので、意外と比良は大丈夫かもと登りました。天候が悪くなればいつでも撤退のつもりだったのですが2日目などは風もなく、日焼けを気にしながらの下山になりました。ラッセル、大変でしたが、1日たつとまた行きたくなるんですよね
お疲れ様でした。
小女郎峠直下と比良岳のラッセルはたまりませんね。疲労度が想像出来ます。
雪の深部が締まってないので踏ん張れないから、よけいに体力を消耗しますね。
2日目は晴天で良かったですね。
TRI-HIさん、こんにちは。
数年前のTRI-HIさんとtamaoさんの比良縦走のコースタイムを参考に目標を設定しましたが、TRIさんのように一日で八雲まで歩き通すのは私には到底不可能でしたが、自分の力量や積雪の様子を知れたので収穫でした。2日目は西日本は午後以降寒波到来という予想でしたので午前中には下山を目指していました。予想外の好天に救われたと思います。今後の山行の際にはより一層気をつけねばと思っています。
そうそう、TRIさんはルンゼだったんですね。また私がチャレンジできそうな登攀の機会あればよろしくお願いします。
tubataroさん、はじめまして。
小女郎谷から蓬莱山のトレースは、tubataroさんのものだったのですね。
おかげさまで、小女郎峠から蓬莱山までの登りは楽させていただきました。
感謝感謝
てっきり蓬莱山方面からのものと勘違いしておりましたが、よく考えると下りだったら歩幅がもっと広いはず。私もホッケ山からのラッセルでちょっと疲れていたので、思考力低下してたかも・・・・(悲)
あの条件でのテン泊は恐れ入ります。とにかく、雪を楽しみましょう
hamahakoさん、初めまして。コメントありがとうございます。
私もhamahakoさんのレコを拝見して、私のトレースだぁと思っていました。活用いただけてうれしいです。もう少し時間がずれていたら一緒にラッセルできたかもしれませんね。今週末は一転して暖かくなりそうですが、またお会いできる機会があればよろしくお願いします。
膝上若しくは股座までのラッセルは疲れたでしょう。
所要時間も体力も、無積雪時の何倍も掛かるでしょう。
自分は昨年テン泊時にゲイターの片方を紛失し、靴の中に入った雪が解けて凍っていました。(足は凍傷にならなかったですが)
積雪時は雪対策が重要ですね。(そもそも2晩もツェルトでビバークでしたが)
琵琶湖が綺麗に見えてよかったですね。武奈ヶ岳の正月は少々もやっていました。
wattanさん、ご無沙汰しています。
コメントありがとうございます。ご指摘ありがとうございます。ゲイターをつけていれば大丈夫だろうと思っていましたが、やはりラッセルが予想できる場合は雪の侵入を防御できる造りのブーツやズボンは必要だと実感した次第です。今回は比良の比較的暖かい雪で救われましたがよくよく気をつけなければいけませんね。お互い安全登山で今年も山を楽しみましょう。
ラッセルお疲れ様です
ひざ上になるとホントにシンドイですよね…比良って基本湿雪だし…
土曜日はトレースバッチリの西南稜を歩いてきました
ホントはこの寒気を山上で過ごそうぜって話してたんですが、ウタがいやだって
テン泊装備でラッセルかぁ…
去年か一昨年の撤退戦がエラいラッセルになりましたが、大変だった記憶と楽しかった記憶が…
時間が経つと記憶がかなり美化されているようですわ
utaotoさん、こんにちは。
ラッセルに苦しんで武奈までたどり着けないと分かった時は、最初から武奈を目指せばよかったと後悔したのですが、しっぽり誰もいない雪原でテン泊するのも乙なものでした。一日たてばすっかり楽しい思い出になるのでまた行きたくなるんですよね。今週は一気に気温が上がりそうですね。2月にもう一度チャンスあるでしょうか。
あの寒波の中幕営装備で縦走とは流石tubataroさんです・・・写真を見ているだけでも嫌になりそうな(笑)雪深さですね。でも苦しみながら自分で作った道を振り返った時のあの気持ちが、結局人をまた山に足を向けさせるんでしょうか 自分も土曜日比良に行こうか迷って結局六甲山でボッカしてましたが、行けば良かったと社h新を拝見して後悔してます
nagisukeさん、こんにちは
比良エリアの天気予報は風が少し強いくらいで意外と荒れる感じではなかったので行って来ました。でも雪深さは想像以上で数日前に降り積もった量に驚きました。しばらく残ってくれるといいのですが今週末は暖かくなりそうですね。
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