越中駒ヶ岳 厳冬期ワンディ
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,122m
- 下り
- 2,121m
コースタイム
- 山行
- 11:18
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 11:53
1.25 600m 宇奈月スキー場終点
1.37 670m 尾根取り付き
3.09 1043m 林道合流
7.24 1855m 僧ヶ岳山頂着
7.45 1855m 僧ヶ岳山頂着
7.51 1750m 鞍部
8.44 1914m 北駒ヶ岳
9.34 2002m 駒ヶ岳
10.00 2002m 駒ヶ岳発
11.01 1855m 僧ヶ岳登り返し
12.11 670m 尾根取り付き
12.23 320m 宇奈月町駐車場
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日は Big Day 記録を作るしか無い,厳冬期越中駒ヶ岳ワンディだ.厳冬期僧ヶ岳もレベルはかなり高いが越駒はさらに難易度は高い,僧ヶ岳から続く稜線は東側は巨大な雪庇が出来、西側は氷化したシュカブラが連続する。スリップすれば谷底真っ逆さまである.アップダウンや厳しい岩陵帯も立ちはだかり全く気が抜けない.
今日は深夜11時に自宅を出て宇奈月温泉へ向かった.深夜0時半スタートと約束してある.0時過ぎに着くとすでに白馬のさぶ、越中のスズケンは着いていた.皆寝ている場合ではない.行くしかない.
深夜0時半に宇奈月町の駐車場を出た.まずはスキー場までガシガシ登って行く.今日はガリの上に新雪が20−30cmのっていてパウダースキーが楽しめる.快適に無圧雪のスキー場を登り上げしばらくで尾根の取付に着いた。町の灯りがとてもきれいだ.
空にはお月様と星空、放射冷却で寒い.どれだけ登っても暗闇の中だ.高度を上げるとラッセルもきつくなるが寒いのでちょうど良い.眼下には黒部、魚津の夜景が素敵だ.こんな深夜に山にいる僕たちは物好きだ。
標高1700mを越え僧ヶ岳が見えて来た.ようやく薄明るくなって来た.早く日が出ないか、寒い寒過ぎだ.7時過ぎようやく後立山の不帰辺りから太陽が昇った.嬉しい太陽が一杯だ.日本海には影僧ヶ岳が写っている.素晴らしい,やはり僕たちは日本一の幸せ者である.
僧ヶ岳手前のモンスター群、スズケンがモンスターを調教すると跨がった.やるなスズケン,さあ僧ヶ岳山頂だ.さぶもスズケンも初僧ヶ岳だ.何と言う運の良い人たちだ.大展望を楽しんだらさて駒ヶ岳ですね.これが本命なのです.僧ヶ岳から一気に鞍部まで滑り込んだ.
鞍部でシールを付け氷化斜面を登って行く.雪庇には要注意だ。この稜線まともに季節風を受けるのでカチカチ+シュカブラだらけで歩きにくい,スリップしない様に慎重に行く.北駒ヶ岳を越えると大きく下り,目の前には絶望的な壁が立ちはだかる.どうして突破しようか.弱点を探り40度近い急斜面を僕が先頭でルート工作,かなり際どい登りになる.アイゼンで行くか迷ったがスキーのまま突破した.二番手のさぶは案の定スリップして滑落、すぐ止まると思ったが止まらない.50m以上落ちて腰まで雪に埋って何とか立ち上がった.
僕は辛うじて難所をスキーで登り上げスズケン、さぶはアイゼンで続いた.難所の先には駒ヶ岳本峰がようやく見えた.僕が最初に登頂剱岳の展望に酔っていたが後続が来る頃ガスで見えなくなった.残念でした.
山頂で記念写真を撮りさあ帰りましょう.絶対転倒出来ない際どいシュカブラ氷化斜面の連続だった.アップダウンをうまくこなして鞍部へさあ後は僧ヶ岳に登り返せば後はパウダーが待っている.
登り返してシールを剥いだら後は一気にノンストップで宇奈月温泉を目指す.長い尾根もスキーがあれば楽勝である.1時間少々で無事車に着いて12時間の完全燃焼は幕を閉じた.
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