横岳西面”中山尾根”&今シーズンラストアイス

kamehiba
その他3人 - GPS
- 06:46
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 656m
- 下り
- 652m
コースタイム
| 天候 | 12日(土)天気予報ほどよくならず、寒い。震えながらのアイスキャンディー。 13日(日)早朝は快晴も、しだいに高曇りに。稜線上は風があり、油断すると凍傷になりかねない寒さ。そもそも中山尾根は西面なので、稜線に出るまで午前中は日があたらず寒い。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
でも日曜日帰宅時には、赤岳山荘付近でも地面が見えている部分があるほど融雪は早いです。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
日本登山大系には 「中山尾根 5時間 日ノ岳から派生し柳川の南沢を北沢を分ける大きな尾根で、登攀の対象になるのは中山乗越から上部にあたるところである。横岳のほかのルートと同様、下部岩壁と上部岩壁に分かれる。 下部岩壁はさほどでもないが、上部岩壁は相当手強く、中級ー上級の対象になる。 岩の安定した、すっきりとした好ルートで人気も高く、無雪期でも登られている。」 今回、4日前に降雪があり、取付までのラッセルが懸念されましたが、トレースがバッチリで問題ありませんでした。 ちなみに、降雪の翌日、大先生が大同心稜を胸ラッセルしながら登って4時間かかったとか。 岩場の最高グレードは上部岩壁のかぶった凹角の抜け口が元+。 でも体感的には下部岩壁の初っ端が精神的にも一番大変な気がします。 詳しくはkameが感想に書いています。 |
| その他周辺情報 | 14時ごろ帰宅の途についたところ、中央道の渋滞は皆無。 冬場の渋滞なし中央道も今週限りでしょうか。 |
写真
感想
1ヶ月ぶりの講習はまたもや八ヶ岳!
我ながらよくくると思いますがたくさんの素晴らしいルートがあって
まだまだ登りたりません〜〜
1日目
アイスクライミング講習。
1ヶ月ぶり。南沢大滝でなんとなくわかったはずのリズムが
全く思い出せない。。
まぁ、あいた時間に素振りやら復習をしていないのだから当たり前か。
アイスも岩登りと同じでオフの時に練習しないと上達しないのは当然。
来季にもう少し安定した登りをしたいならもっとアイス用の練習を平日に取り入れないとだめだなぁ。
Rちゃんとひばがトライした最後のルートは楽しそうだった。
この日は講習前にyokoちゃん、junさん、そのお友達と遭遇!
2週連続でうれし〜〜。
雪洞だけでなくお山でご一緒できるとうれしいな〜
2日目
阿弥陀岳北西稜の予定でしたが諸事情で中山尾根へ。
4時半鉱泉をヘッデンでスタート。
中山峠から一般道をはずれます。
踏み跡がきっちりついております。
先頭の先輩Rちゃん曰く「下っている足跡のように見える」とのこと。
土曜日にトレースをつけに、または下見に来た方がいた様子です。
この週は平日に鉱泉辺りで20-30センチ、稜線で50センチほどの降雪があったとのこと。
トレースがなければ倍まではいきませんが下部岩壁取り付きまでかなりの時間と労力がかかったはず。
当日のお天気だけでなくそれまでの天候もきちんと調べてコースタイムを考えなくてはいけません。
空がヘッデンのいらないくらい明るくなった頃に樹林帯を出る。
まだ風はさほどない。
装備を全て準備して、軽くエネルギーチャージして出発。
パーティーは大先生(L)とkamehiba隊の3人PとRちゃん(L)&Kさんの二人Pの2パーティー編成。
下部岩壁
最初の1P目は直上(残置スリングあり)と右にまわりこんで凹角を登るルートあり。
直上が難しいのはもちろん、右にまわりこむルートも最初のトラバースが悪くて怖い。
私はここが一番の核心でした。
ちなみにここはkamehiba隊が大先生やRちゃんと違う小難しいルートで登ってきてしまったため最終クライマーのKさんが大変苦労することに。
大先生がAOのために残したスリングもそのため回収できず。。
赤岳主稜の時もそうですが難しいルートに引き込まれるクセは早く治さないとホントに命取りになる。
もちろん大先生にも大目玉を食らう。とほほ。
石尊稜の時もそうですが初めにエライ目にあうとその後がずいぶん楽に感じるという残念なkamehiba隊。
雪稜帯までのその後の下部は「草付きにはダブルアックスで」、「スタンスをきちんとひろって」を忠実に守れば問題なかったです。
岩もベルグラや残雪もあまりなく状態はかなりよかったです。
ただし、我々はオールフォローですので偉そうなことは言えませんが。
雪稜帯はコンテで。そのあとの灌木帯も基本コンテ。灌木帯の方が若干悪いです。
下部岩壁。
通常は3P。この日は途中短く切って4P。
1P目の凹角の抜け口が少しかぶっていて後半の核心です。
その核心の手前、「あれ」っと少し登り方に悩む箇所がありましたが
リードの大先生が登っている時にhibaが「ふふーん、そこはレイバック気味に登るのかぁ」と独り言を言っていたのを思い出す。
すると確かにレイバックでがっちり持てるホールド発見。あぁ独り言さまさま。
核心の辺りは支点は豊富にあり、左手にホールドが豊富。足は開いて。
ここもホールドに氷や雪がついていると格段に難しくなると思います。
残りの3Pも岩の状態が非常によく、気持ちよくアイゼンクライミング。
このルート、いままで登った南八ヶ岳のルート(阿弥陀北稜、石尊稜、赤岳主稜)と比べるとすっきりと真っ直ぐ岩を上へ上へと登る感じでとっても「登ってる感」があります。
すんごく楽しい!
4Pが終わり右上のトラバースで縦走路に乗り上げます。
ここは直上の岩登りルートもあります。ムズそうです。
この日は問題ありませんでしたがトラバースも雪の状態が悪いと怖そう。
縦走路にのっこすと富士山とご対面!
この日は高曇りで日の当たらない西壁は上部では風もあり、かなり寒かったです。
kameもhibaも指が軽く凍傷になりました。
帰りは地蔵尾根を下って赤岳鉱泉経由で下山。
昨年の12月、1月、2月と南八ヶ岳に来ていますが今回が一番雪が多かったかも。
今回は大先生のロープワークを目の前で久しぶりにみて、その速さに改めて感服。
今の状況に、フォローに、気を配りながらも、常に先を先を考えて登攀していく。
ほんとに凄い。
そして後ろのパーティのリードの先輩Rちゃんもあの小さい体ですごい勢いでロープアップするのに驚く。絶対にhibaより速いと思う。
すべての作業が的確で私達にちょこちょこと掛けてくれる言葉が的をえていて感謝。
大先生にはたくさん注意をされた。
自分達でも自覚がありますがやっぱりロープさばきが未熟です。
もっともっと練習を積み重ねなくては。。
北西稜に行けなかったのは残念でしたが中山尾根はいかにも岩登りという感じのすばらしいルートでした。
ここは岩の状態や取り付きまでのラッセルなどがあるとかなりシビアなルートになることがわかりました。
条件があえば今シーズンhibaとふたりで再挑戦したいです。
山で会った皆様、ありがとうございました。
すっかり乾いた岩に心が奪われそうになっていましたが今回の楽しい登攀でまたまた雪山への未練が。。
あ〜悩ましい季節です。
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