舐めたらいかんぜよ!爆風漁岳 ☆北海道百名山は素晴らしかった・北海道遠征3日目☆
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- GPS
- 05:55
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 859m
- 下り
- 868m
コースタイム
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 5:56
天候 | 晴れ予報でしたが、オホーツク海で発達した低気圧の影響か?山頂付近は40m超え?の未体験の爆風! |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山者は皆さんこの付近に駐車しているようでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂付近の傾斜がキツクなっているので雪質により危険性が変わると思いますが、この日は風の通り道はカリカリ、雪が飛ばされ落ちたところはフカフカ雪でしたので通るルートを考え見極めながらの登山でした。 気温が高くなれば雪崩の危険性もあると思います。 ☆日本雪崩ネットワーク http://www.nadare.jp/avalanche-info/observe/ |
その他周辺情報 | ☆休暇村支笏湖 http://www.qkamura.or.jp/shikotsu/ 11:00〜16:00(毎週火・水は13:00〜16:00) 大人720円 ※モンベルカード会員証提示で100円引き |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
スコップ
スノーソー
行動食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ツェルト
カメラ
ストック
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感想
最終日はゆっくりと雪歩きが出来そうな支笏湖近くの漁岳へ!
天気予報は晴れですが発達した低気圧の影響で高山は強風?漁岳は1300mくらいなので大したことはないだろうと向かったのですが?!
オコタンペ湖近くの林道から登るんですが駐車場が見つからず随分手前に駐車!
用意してると一台やって来て漁岳の駐車場はここ?って聞かれたけどわからないのでここに置いてます〜!
テクテク歩いて林道へ入って行くと三台ほど置けそうなところがあった!(>_<)
ブルドーザー?で除雪してる林道から、除雪無しの林道らしきところに入って進むと林道終点夏道の表示!先行者のトレースはここから上に登ってます!
テーピングとトレースを頼りに進むとオコタンペ湖の見える稜線に出た!
ここには別のルートからと思われるトレースが合流してました!
キツクなったり緩くなったりの稜線を進んでピークに登ると真っ白に輝く漁岳の山頂が眼前に現れた!
この辺りですれ違った単独男性に聞くと漁岳から小漁岳に縦走しようと思っていたが風が強いので諦めて帰るそうです!
先行者が二人登ってるのが見えるがなかなかの急登です!風に巻上げられた地吹雪で時々見えなくなってる?!
一旦降りて取り付きから登ってると先程見えた二人が降りてきた、山頂はかなりの強風らしい!
ここでレイヤー替えてればよかったと後で後悔することになるとは思わなかった!
山頂手前のステップまでは直登で登ったがそこからは雪庇があるので右をトラバース気味に巻いて上るようです!
ここから一段と強くなった風で何度も身体が持っていかれそうになる!
スノーシューなので急登のトラバースは登りにくいが今更替えれる状況ではない!(>_<)
一度煽られてステップを踏み外してプチコケた!( 一一)
なんとか態勢リカバリーしてる間にshichiさんが抜いていった!(笑)
山頂は吹き飛ばされて雪がほとんど無い状態、nanchiさんは手前のステップから先は無理なので断念したようです!二人で記念撮影して降りるんですがスノーシュー外したいがあまりの爆風で下手をするとなにもかにも飛んでいきそう!(>_<)仕方ないので私はそのままです!
地吹雪で見えない中、吹き飛ばされないように耐風姿勢取りながら一瞬息をついたときをみて進むのを繰り返してステップに降りた!
降りたらnanchiさんはストックで穴を掘って二人が降りるのを待ってた!
shichiさんは上でスノーシューからアイゼンに替えてたようで暫く待っても降りてこない?!しばらくすると真っ白な地吹雪の中からチラチラ姿が見えて一安心!
nanchiさんは降りてきたのを見とどけてから後ろ向きで這って降りて行きました!
shichiさんは走り下り、私はシリセードで一気に取り付き迄降りた!
私はハードシェルザックに入れたままでシャツ二枚だけなので超寒い!行動で身体を暖めながら風の弱い所まで降り着てから昼食です!(笑)
食事の後はゆっくり下山、林道の途中をショートカットしながら13時過ぎに下山終了!
低山と思って舐めたらいかんぜよ!の漁岳でした!
三日間お世話になったレンタカーを返して空港で豚丼で打ち上げ!
関西空港から鳴門まで帰って解散は24時過ぎ!
厳しくも楽しかった北海道遠征登山の四日間はあっという間に過ぎ去り心地よい疲労感で幕を閉じました!(笑)
北海道遠征3日目(初日移動日を含めると4日目)
最終日は天気は快晴だが西風が昼頃より強くなりそう。
前夜の話し合いにより漁岳、ホロホロ山、羊蹄山等の候補の中から西風の影響を受けにくいのは漁岳だろうという事で最終日は漁岳登頂に決定。
レンタカーを返却する時間が17時になっているため行動も早めにしようという事で6時過ぎに宿を出立して支笏湖方面へと車を走らせます。
7時頃には駐車スペースに車を停めて準備していざ出発!
林道を歩きながら快晴の雪山ハイキングを楽しみます。
風も無い森の中をノンビリと散策!と行きたいところですが、遅くなればなるほどに風が強くなるのでnekojigenさんのペースは早く、ついて行くのがやっとです。
途中、山頂まで行ってきた方に話を聞くと風が相当に強いとの事で、果たして山頂へと届くのか?と不安になりながらも、山頂直下まで歩いてきました。
そして、いよいよ山頂アタックですが、山頂付近は雪煙が舞っており風が強そうなのが一目で分かります。
先行するnekojigenさんをnanchiさんと二人で追いかけ登り、山頂手前の肩の部分に来たところで、山頂へと直登しようとしているnekojigenさんが転倒して苦労しているのが見えます。nanchiさんからは「これ以上は無理なので、スノーシューからアイゼンに履き替えて先に降りて行きます。」との事で、これ以上は体重の軽いnanchiさんでは飛ばされる可能性があるため、私だけでnekojigenさんを追いかけます。
トラバース気味に山頂付近へと這い上がり、山頂へと着くと更に風が強くなった感じで写真を撮るとすぐに下山しようという事で降りていこうとしますが、スノーシューのままでは危険だと判断して自分はアイゼンに履き替えることにしたんですが…
風を遮るものが無い山頂では置いたストックが飛んで行きそう!
慌てて、スノーシューでストックを踏んづけてからスノーシューを脱ぐとスノーシューが飛んで行きそう!
慌てて、スノーシューの上にバックパックを置くとバックパックが飛んで行きそう!
何だコレ!?って感じで、バックパックをおさえながらアイゼン装着。
気温が−2℃のためそれほどの寒さは感じませんが、手袋つけたままでのアイゼン装着に手こずり、さあ降りようと思う頃には更に暴風感UPしてるじゃないですか!?、
そして、バックパック背負ったら強風過ぎて腰バックルが止めれないんですけど〜…
降りていこうにも前方が全く見えへん!けど、とりあえず記憶にある方向へと意を決して降りて行きます。
視界ゼロで何も見えないので足元だけ見て慎重に降りて行き、ようやく山頂手前の肩の部分に降りてきたら一安心。
そこからは下で待機しているnanchiさんのところまで降りて、振り返るとnekojigenさんが尻セードで降りて来てるのを見て、あ〜!こういうのも有りなんやね〜なんて感心しました。
ここからは風も強いけど安心してハイキングモードで最後の北海道雪山を名残惜しんで下山。
3日間の北海道雪山の締め括りに相応しい素晴らしい北海道百名山の漁岳でした。
3日間無事に過ごせたのも同行して頂いたnekojigenさん、nanchiさんのおかげです。
本当に感謝!感謝です。
今日もお疲れ様でした&ありがとうございました。
今回の北海道遠征も単なる雪山登山旅行ではなくて自分にとっては
「本当の旅の発見は新しい風景をみることではなく、新しい目を持つ事にある。」
(マルセル・ブルースト)
になった有意義な遠征でした。.
(追伸)
最終日だけトランシーバーを持って行くのを荷物になるからという理由で止めたのが一番悔やまれる事でした。一番欲しい時に持ってなくて…反省します。
北海道遠征 last day!! 北海道のレコを参考に決定したお山。
レコと地図を見る限りそんなに・・・なので距離は長くともハイキング気分かな?なんて思てましたが何を隠そう北海道遠征登山で一番の思い出となるお山となりました。
林道歩きから見える青空と雪山のコントラスト、だだっ広く適度な傾斜に風も遮られ急いで歩行するにはもったいないくらいのハイキングコース!!そして稜線に出ると支笏湖とオコタンペ湖に存在感ある恵庭岳が見え最高気分です。
稜線からはややUPDOWNがありつつ、目前に迫った漁岳手前では強風となっておりました。漁岳手前のコルでアイゼン装着に交換するか悩みチョット面倒だったのでそのままスノーシューでアタックしましたが・・それが判断ミスでした。
山頂手前のステップでnekoさんが爆風に煽られよたって立ち往生しています。
スノーシューで登ることは可能ですが、下ることは私的には自殺行為に思え・・・
5分程の距離ですが、自己判断で山頂アタックを断念。sichi7さんを見送ります。
取り合えず少しでも風をよけられそうな場所を探し、ストックで穴を掘ってみるとズボズボと掘りやすい!! 最後はスノーシューで踏みつけて居場所を確保。フードをかぶった頭は爆風と雪でバチバチ音が鳴りやみませんが、寒くなく安全にスノーシューからアイゼンに交換。そして山頂を見るも全く見えません!!
頭は遭難がよぎります。このまま二人が帰ってこなかったら私は一人で対処できるだろうか・・・予報通り時間が増せば増すほど強くなることはわかっていたし・・・・
と思っていたらnekoさんがよたよたしながら向かってくるのが微かに見え安心。
sichi7さんはと聞けば山頂でアイゼン装着している??ときいてまたもや自殺行為なことを。。。と思いつつ、姿が見えるのを待ちます。sichi7さんの安全確認をするや否や私は即座に一刻も早く下りたかったので下り始めますが、立って下ろうとしますが、風に煽られよたって転倒、くじけて元の場所に戻り、頃合を見て再度アタック!!でも煽られよたります。にっちもさっちもいかず 匍匐後進で下ることを決意!これが正解で風の抵抗を受けずスタスタ下れます。木に邪魔され往生したりしましたが、下を確認しつつ、コルまで下山。するとsichi7さんは走って下り、nekoさんはシリセードで下ってきてるではありませんか!!多種多様な下りがあるもんだ!!と納得。
爆風から無事逃れ、そこからは安堵感200%でシリセードに、スノーシューでスキーみたいなことをしたりしながらハイキング気分で下ります。あの爆風がウソのようです。
漁岳 last にふさわしいお山でした。
そして今回の北海道遠征登山ではいろんなことを学びました。
何より、大げさですがとっさの判断が生死を導くのかなあなんて実感。
仲間の助言通り山頂まで行けたかもしれない。けれど自分が怯んでいる時、躊躇する時はきっぱり諦めろ!!師匠の言葉を思い出しました。 たらたらで山頂に行けて満足に帰ってきてたかもしれない。けれどもそれは結果オーライでの事であり、もしかしたら・・・・と思えばたった5分の距離を断念した自分に後悔は全くありません。
また漁岳に戻ってくればいいことなのですから。今度来る時は縦走してみたいです。。
nekoさんsichi7sさん 一日一日良い印象あるお山となり素敵な3泊4日の北海道遠征登山でした。ありがとうございました!!また戻ってきましょね^^
コメント
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遂に、遂に、雪を求めて北海道遠征ですか!と、
レコを楽しみにしていました。
噴気口接近レコには、引き攣りましたが。
暴風もあり、天気にも恵まれたと言って良いかどうか、?ですが、
青空もあり良かったですね!
ご無事で何よりでした。お疲れ様でした。
minaohahaさん
ただいまです
無事に戻って来れました。
天候さえ良ければどこも快適な雪山登山なんでしょうが、一たび天候が崩れ出すと予想以上に厳しい環境におかれる事が分かりました。
これも経験でしょうけどねぇ〜…
自分的には非日常な経験が出来て楽しかったです。
秋の紅葉時期に北海道遠征もいいかな〜と妄想中です。
minaohahaさん
ただいまです。
学んだことが多くとても有意義な北海道遠征登山となりました。
本当何事も経験!!と思えます。
でもただ一つ言えることはnekoさんとsichi7さんと共にしていると
感覚麻痺になってきているような気がして・・・・気のせいなんかなんて思いつつ
普通ってなんだ??って問いかけております。
minaohahaさんありがとうございます♪
今回は二人に連れられて北海道まで行ってきました!(笑)
大雪山の厳しさは体験してたので気を引き締めて登りましたが、漁岳はホンの1300mだからと、のほほんと登ったら山頂近くから猛烈な風でブリザード状態!そこまで気温が高く薄着のまま登って来て、あまりの爆風でハードウエア出す事もままならずそのまま山頂に行ったので死ぬかと思いました!(>_<)
ホントに山を舐めたらいかんぜよ!と教訓になりました!
nanchiさんは手前のステップで山頂は諦め、笹上に積もった雪をストックで穴掘って風に耐えて雪煙に消えた二人が戻るのを今か今かと待ってたそうです!心配かけました!(´・ω・`)
北海道にしては気温が高くて雪も少なかったですが、非常に愉しい三日間でした♪
お三方の感想が出そろったところで、もう一度あらためて感想を読んでみました。
日頃の、お三方の爆風やホワイトアウトを物ともしないレコを読見慣れて(?)いて、
やはり、こちらも危機感がやや麻痺してしまっていましたことに気づきました。
今回の山行きは、ほんとうに危険と隣り合わだったんですね。
nanchiさんの勇気ある判断・撤退にも拍手です。
お三方の、あらゆることを想定しての日頃の登山経験の積み重ねが
自ずと一瞬一瞬の的確な判断を積み重ね、危機を遠ざける力になったのだと思います。
でもまあ、無理一歩手前で、やめておいてくださいよ!(寸止めはしているでしょうが)
今頃になって、ぞーっとしてきました(笑)
minaohahaさん
コメありがとうございます。
あまりにも無謀な危険はさておいて、適度な危険であれば喜んでテンション上がる性質で危険に対する感受性が鈍いことを自覚しているので、それを補ってもらう?と言うのか、合理的にジャッジしてもらえる同行者は今の私には無くてはならない存在なのかも知れません。
でないと、そのうちに大怪我するかも?と予想しております。
経験に裏打ちされた判断ができるnekojigenさんや、危険である事は無理をせずハッキリと言ってくれるnanchiさん等、信頼できる方達と山行できているうちに判断力を身に着けておきたいと思ってます。
やっぱり、安全第一ですね
nekoさん、shichiさん、nanchiさん、大遠征お疲れ様でした。
ミッコさんはお休みできなかったようですね..
shichiさんのコメント返しにあるように、いいバランスのチームですよね、改めてそう思いますよ(^.^)
信頼あってのチーム、nanchiさんの判断、スバラやったと思いますよ。
写真では暴風感があまり感じられませんが、チーム及び個々の力を感じました(^^)v
支笏湖、若い時に遊びに行ったような遠い記憶があります(笑)
すでに次のバリバリ山行があがっててびっくりしました!
お疲れ様でした。
garnet0823さん
コメありがとうございます。
いいバランスのチームですか?(笑)
う〜ん、けっこう皆さん個性的で好き勝手するタイプの集まりのような気がしないでも無いですが…
でもまぁ、暗黙の了解的な事でnekoさんがトップきって先先と行けば、私がバランスをとるように中間から後続に位置して、逆の場合もしかりで何言うと訳ではなくバランスをとっているような気もします。
暴風感は写真では伝わらないですね〜。
東北遠征時に経験した暴風よりもさらに強風でしたが、不思議と怖いというよりもワクワク感の方が強かったです。日常ではなかなか体験できないですからね〜。
山に求めるものが段々とエスカレートしていかないよう自重しながら楽しみたいと思います。
あ〜、転職が予定より早まって5月からになりそうで、慌てて就活中です。
7末のゼロ富士の頃には落ち着いているかと思います。
その時は日本の何処に住んでいるのか?
garnetさん こんにちは
バランスね。sichi7さんのおっしゃる通り、私を筆頭に好き勝手行動する集まりも正解!!ですが、本当に暗黙の了解でバランスがとれているのは確かかもしれませんね。
あの爆風感が全く写真で伝わらないのが非常に残念無念。
頻繁に経験するのは嫌ですが、、、確かに非日常的な体験は良き刺激になりますね〜。
garnet0823さん
東北で30m、大山で35m、北海道でとうとう40m超え?(笑)
しかし、気温と帰りの行程の長さ厳しさで言えば危険度はどれも同じくらいでしょうか?
山頂はもっと吹いてたように思いますが、これは写真では絶対に伝わらないとshichiさんが降りてくるまで必死でビデオを撮ってました!(笑)
三人三様で同じA型とは信じられませんがそれぞれ限界はわきまえてるかも?(若干、極めて慎重だがやるときはやるヒトもいますが!)(笑)
今回は参加できなかったmiccoさん・muddyさんを含め絶妙なバランスのメンバーだと自負してます!(^^♪
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