【過去データ】 易老渡から光・茶臼・聖岳ループピストン


- GPS
- 29:47
- 距離
- 52.4km
- 登り
- 5,290m
- 下り
- 5,319m
コースタイム
天候 | 概ね雨。聖岳の登りは晴れたが、下山後土砂降り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
梅雨明け後に雨が続き、アプローチの林道がかなり危険。登山道は泥濘が多いが、危険箇所はあまり無い。 |
写真
感想
7月28日
藤沢のクイーンズ伊勢丹のデリでヒレカツを買い、シュウマイ弁当を買って東海道線熱海行きに。
熱海から豊橋まで新幹線、その後、再び在来線で三河安城へ静岡あたりから雨。それでも河川の増水は大したことはない。関東の梅雨明け後も東海地方は明けず、この先も暫く天気は悪い予報。compass氏の仕事が若干遅くなり、待ち合わせ時には雨が止んでいたのは幸い。コンビニで食料を買いだし、高速で阿智PAへ行き、車中泊。雨は降り続いていた。
7月29日
3時起床。
雨の中、PAのコンビニイートインからお湯を貰ってみそ汁を作り、朝食。飯田ICから易老渡・便ヶ島へ向かうが、雨は激しくなる。上島トンネルの手前で山岳道路に入るのだが、大分手前で勘違いをして行ったり来たりをしてしまった。
落石は多少あるものの、通行止めはなく、易老渡には到着。しかし、雨が激しく、ここにザックを置いて便ヶ島まで車を回すのはためらわれた。時間も予定より遅いため、そのまま易老渡に車を置くことにして、7時頃に雨の中出発。樹林帯の急登、雨は降り続いているが今日は二人なので我慢できる。途中タマゴタケの立派なのが多数有り、初めは見送っていたが、いくつか採取する。面平とおぼしき辺りでL。1800m過ぎでもう1本とり、あとは易老岳へ登り切る。
稜線に出ても天気は変わらず、靴も浸水してきた。三吉ガレも何の展望もなく、静高平の水場まで我慢の連続。水場は期待以上に良いところであった。天気が良ければさらに気持ちがよいのに・・・・。
採取したタマゴタケのゴミを取って洗う。手の感覚がなくなるほど冷たい。 プラティパスの2.5Lと1.0L、500mlのペットボトル2本を満タンにして15分の小屋まで。15時丁度に小屋に到着。少々出遅れたが目標の時間に着いた。
光岳小屋ではお茶を頂き、直ぐにピークピストンに出る。ピークは元々展望はないが、その先の展望台でも何も見えない。光石さえもダメ。それでも光石まで下りピストンを行い、小屋に戻る。
さすがにこの天気で、小屋には十数人しかいない。人が少ないので、食堂での自炊もOKされる。食事付きの人は4人だけ。今日、光岳で100名山を達成した人に会う。67歳?で雲取山には数十回行っているらしい。
タマゴタケは少しだけスープ(塩味のみ)にして、残りは小屋番に差し上げた。アルファ米とヒレカツの上から親子丼のレトルトを掛けた夕食。小屋の絵はがきは花のイラスト。とりあえず見送る事にする。
compass氏持参の日本酒と、私の焼酎を少し飲んで就寝。
7月30日
3時起床
他の人はみんな下山組なので、一番早く食事の準備。 雨と風は改善の兆し無し。アルファ米のお赤飯とサバの味噌煮缶、昨日パスした海藻サラダとみそ汁、お茶。
食事はしたが何か気持ち悪い、そう言えば夜中に少々頭が痛かった。2500mレベルで高度障害になるかは不明ながら、あまり良い感じがしない。それでも覚悟を決めて4:55には雨具を着て出発。イザルヶ岳では風雨が強く、写真もレンズに水滴が飛ぶ。
易老岳からのルートで30cm位のヤマビルがルート上にいた。おそってくる気配はない。
薄日が見えるときがあり、少々天気が回復する。9時過ぎに喜望峰到着、展望がないので仁田岳のピストンは中止し、喜望峰でLとする。
マジックパスタはお湯で3分、なかなかいける。Lには使いやすいので今後の利用価値あり。
仁田池を10:05に通過。すれ違った登山者から、熊の親子を見たとのこと。
茶臼小屋で聞いた話として、この辺りの熊はあまり人を気にしないらしい。写真も撮れたとのこと。こちらは小熊をちらっと見ただけで逃げていってしまった。
茶臼岳は10:25。ここで雨具を脱ぐことにする。
小屋への分岐を過ぎたところで雷鳥1羽を見つける。ルート近くで高山植物を食べている。
上河内岳の肩でザックを置き、空身でピストン。青空が覗き、展望は寂しいが少し雰囲気の良い写真が撮れた。肩に戻ってクッキーを食べ、ここからFZ-28も出して写真を撮ることにする。
13:35南岳到着、ここでも結局展望はない。
14:47聖平の分岐に着き、昔の赤線と繋がる。
小屋はやはり空いていて、我々は1日短縮したことと小屋食が貧粗なことから自炊とした。その結果、冬季小屋(こちらも新しい)を割り当ててくれ、実質的に貸切状態(夜は一部スタッフが入口近くの2Fに寝ていた)。
FD素材でポテトサラダを作り、ビールで乾杯。結構使えることが判った。立派な牡鹿も登場、名前も貰っているらしい。
19:20からのBSニュースで天気予報を見たが、これまでと余り変わらない。それでも期待をしつつ、就寝。
7月31日
3時半起床、直ぐにお湯を沸かす。
スタッフに「星空が見えますよ」と言われたが、お湯を注いでからトイレに出ると、上空にカシオペアが見えたものの、空には雲が多い。
4:45に出発、薊畑でサブに切り替え、聖岳を目指す。 途中、一時的に青空が増えたが、また雲が出て一進一退。振り返ると茶臼だけはくっきり見えている。
小聖岳では頂上に若干雲がかかっているものの、聖・兎が見えてきた。しかし、ピークに近づくに連れ、再び雲の中に。
7:15聖岳到着。21年ぶりの登頂だが完全にガスの中。奥聖ピストンも、東聖岳の陰が見えた程度。聖岳山頂で小屋のおにぎりを食べて粘るが、回復せず諦めて下山。小聖岳に来る頃には再び山頂のガスは晴れた。悔しいが仕方ない。
薊畑からはザックを背負ってひたすら下り。聖平で汲んだお土産用の水は(2.5+1.0+0.5*2の)4.5L、14〜15kgのザックだった。
下りでは時々雨が降るが雨具を出さずに我慢。薊端からとうとう誰にも会わずに降りてきてしまった。道路に不安?
西沢渡の荷物用ケーブルを交代で渡ったが、結構力が必要で、下にある木の橋の方が遙かに楽。ここでほっとしてカフェオレタイム。
後は水平道だが、落石跡がいくつもあり緊張させられる。便ヶ島小屋に寄ったが鍵が掛かっている。車も数台しかない。 ルート状況を確認するつもりだったが、仕方なく易老渡に向けて歩く。道路上に立派な蛇が死んでいた。
このころから再び雨が降り出し、だんだん強くなる。雷も上の方で鳴っている。
後少しのトンネルの手前で土砂降り状態になり、とりあえずトンネルに逃げ込む。
中で様子を見ていると、中電の軽四駆3台が追い抜いて行った
暫く待ったが、殆ど改善しない。14:33に諦めてcompass氏がダッシュ、3分ずらして俺もダッシュ。とりあえずの片づけをして、車で移動。
しかし、土砂が崩れていて車道の半分を埋めている。水も激しく流れている。中電の3台は突破したようだが(轍が残っている)こちらは無理。
暫く回りを崩して埋められないかトライしたが、道具もなく無理そう。
小屋に人がいなかった(と思っていた)ため、戻るのも判断が付かず、15:35とりあえず携帯が通じるところまで徒歩で行ってみることにし、compass氏と車を残して出発。
スカウトペースはちょっときつく、歩きがやや多めながら20分ほど進む。
反対から相模ナンバーのトヨタのセダンが来た。ご夫婦で便ヶ島に入るという。事情を話し、連絡が取れるところまで載せて戻って貰えることになった。 車がターンしたところに子供のイノシシが死んでいたという、後で通ったときに確認したが、走っていたときには気が付かなかった。
集落近くまで上り返し、やっと連絡が取れた。手配をしてくれるので、その状況が判るまで携帯の通じるその場所で待機する。
20分ほど待ち、今日は無理だという。便ヶ島の小屋番に連絡が取れたので戻れと言う。
小屋番が現場に様子を見に行くとのことであり、もう一度ご厚意に甘えて現場まで送ってもらう。
あと少しのところで、反対側から別の2台の車が来る。すれ違いで避けながら話を聞くと、compass氏も含めて現場を通過したらしい。
さらに少し走って再会。ご夫婦にお礼を言い(連絡先を聞いたが教えて貰えなかった)
下山する。
鹿塩温泉にでも行こうと思っていたが、国道に出たのが既に17:30あまり遠くには行けない。17:50頃かぐらの湯に到着、風呂に入って着替える。
協議の結果、近くの宿も安くないので、飯田駅前のビジネスホテルに泊まって飲むことにする。
結構距離があるので、1時間程度、19:30頃にチェックイン(空室は3つ?)。
居酒屋で飲んで、部屋でも少々飲んで就寝。
飲みながら明日の9:04の高速バスをケータイで予約した。
8月1日
7:30の約束に早く起きすぎたので、近くを歩いたが喫茶店が1つのみ。
駅に行ったら、平岡〜天竜峡は落石の恐れがありバスの代替輸送中だって。
駅の売店には絵はがきはなく、諦めるしかない。
車でインター近くのコメダ(喫茶店のチェーンで名古屋地区では多いらしい)でモーニング。
今回は3日間ハードに歩いたのに、筋肉痛はわずかだけ。
compass氏も同様で、アミノバイタルの効果なのかと思案・・・検証が必要だ。
再び駅に送ってもらい解散。高速バスは渋滞もなく、予定タイムより若干早く新宿駅に到着。途中の山は全て雲の中、今日も天気は悪そう。
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