日本百名山!皇海山 現日本最難関↑庚申山↓六林班(クラシックルート)

- GPS
- 12:14
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,957m
- 下り
- 1,956m
コースタイム
- 山行
- 11:09
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 12:14
| 天候 | 晴れ+一部曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
核心部は白山~鋸山の鎖場など、丁寧に行けばOK。鋸山→皇海山の最初の降りも少し危険。鋸山→女山→六林班の藪ゾーンは、うまくトレースを歩けたら楽かもですが、踏み外すと復帰が大変。 |
| その他周辺情報 | 「駅の天然温泉 水沼の湯」に行きましたが、1550円も取られたのでおすすめしません |
写真
装備
| 個人装備 |
水3L
昼食(アルファ米)
非常食(バー3本+α)
塩タブレット
ゼリー飲料
アミノ酸
こむら返り用薬(漢方)
ヒル避け
熊よけの鈴
簡易エマージェンシーキット
ビビーシート
帽子
雨具
折りたたみ傘
グローブ(指ぬき)
タオル2枚
グローブ
ストック
ヘルメット
ココヘリ
質温度&風速計
サングラス
イヤホン
モバイルバッテリー(ソーラー付き)
モバイルバッテリー(無接点)
充電ケーブル
ヘッドライト
ソーラーライト
クリップライト
Nikon Zfc
スマホ
|
|---|
感想
ここ1週間で3回山に行っていました。そう、皇海山登山のために・・・。
皇海山は2ヶ月ほど前から難易度やトレーニングのタイミングを踏まえ、この日に登ることを決めていました。
皇海山は2019年の台風で沼田市方面の皇海橋が崩落、2024年からは庚申山荘の営業は停止中とのことで、現在日本で最も登頂難易度が高いと聞いていました。そのため、ここ1ヶ月は足を徹底的に鍛えていたのです。
金曜日は午後に研修があり、終わり次第すぐにパッキングして出発しました。
9時半ごろには道の駅 富弘美術館の駐車場に到着、10時ごろには就寝できました。
ですが、暑さのためかなり寝苦しく、登山口まで行ったほうが良かったかなと少し後悔・・・。登山口にはトイレがないと聞いていたので、今回は道の駅にしました。
私以外には3台ほどしかいませんでした。
3時に起床、準備を整えて登山口に到着したのが3時40分ごろでしたが、既にほぼ満車となっていました。
既に準備は完了していたので、軽くストレッチをして4時前に登山を開始しました。
この日は日の出は4:24だったので、すでに白み始めた空の下一応ヘッデンをつけて林道を歩き始めました。しかし林道の途中でヘッデンは不要なものとなりました。
一の鳥居までは4kmの緩やかな上りなので、サクサク進むことができ、およそ1時間程度です。
そこから庚申山荘までは整備された登山道となっています。
庚申山荘では水場があるので、ここでしっかり給水と休憩をするのが良いでしょう。
ついでに虫除けを振りかけるのも忘れずに。
庚申山荘から庚申山までは結構大変な登りです。色々歴史を感じる物が多いので、このあたりをハイキングするだけでも楽しいと思います。
庚申山に到着すれば、コース上はほとんど登り終わったと言ってもいい感じに見えます。しかし問題はここから。。。
庚申山から白山(鎖場の手前)は歩きやすい尾根を進みます。白山ではヘルメットを被り、ストックを片付け、グローブをチェックします。
鎖場の上部はほぼ懸垂下降のようになっており、まず足を置く場所に目安をつけ、丁寧に降ります。1分ほどですぐに降りられます。
そこから写真の通りアップダウンを繰り返し、ヤセ尾根のような細い場所を歩きつつ鋸山に到着します。距離は短いですが、人も詰まりやすいため最大1時間程度はかかるでしょう。
鋸山→皇海山の直下は急な上滑りやすい箇所もあり、私も2回ほど滑ってしまいました。ストックは最初は片付けておいたほうがおいでしょう。ヘルメットはあってもよいですが、上り(帰り)では不要でしょう。
皇海山山頂へは10時前に到着、すでにたくさんの人がいました。噂通り眺望もなく、虫がかなり飛び回っていました。まだ涼しかったですが、12時あたりはかなり蒸し暑かったのではないでしょうか。
そこから鋸山へ戻るのが、体感ではかなり辛く、頻繁に休憩しつつ戻りました。鋸山で長めの休憩を行い、六林班峠に行く準備をします。
ここからはストックは出しっぱなしでOKで、ヘルメットも不要でしょう。
てっきり女山→六林班峠で藪が生い茂っているのかと思いきや、女山にたどり着くのが結構大変でした。GPSを頼りに歩くと良いでしょう・・・。何度か間違え、無理やり突破して復帰する、と繰り返していました。
女山から六林班峠は最初はトラバース気味に進むことに注意してください。私は間違えて進んでしまい、戻るのに一苦労でした。このあたりは動物によるトレースも多々有り、騙されないように。
そこから庚申山荘まではひたすらトラバースを歩き続けます。水場も何箇所かあるので、休みつつ進みます。ほぼ歩きやすいですが、崩落している箇所も少なくないです。疲れているとふらつくため、気をつけて下さい。
庚申山荘に到着すれば後は下るだけです。
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コース覚書;
・登山口~一の鳥居;前半舗装路、後半ダートの林道
・一の鳥居~庚申山荘;普通の登山道。地面がグズグズしている箇所あり。
・庚申山荘~庚申山;比較的急登。少しだけ危険箇所有り。
・庚申山~白山(鎖場手前);歩きやすく、眺望もたくさんあります。
・白山(鎖場手前)~鋸山;アップダウン多々有り、全体的に気を使う場面有り。ヘルメット必要。ストック不可。
・鋸山~皇海山;鋸山直下はストック不可、気を使う場面有り。一度降ると、そこから緩やかに登りになります。モクモクと登ると山頂。
・鋸山~六林班峠;少しだけ上りがあるものの、基本的に平行移動です。ストック◯、ヘルメット不要。途中から藪漕ぎ。間違えた場合は戻ったほうが結果的に早く進めます。足元には気をつけてください。木の根や木の幹が隠れています。
・六林班峠~庚申山荘;トラバースをずっと進みます。80%は歩きやすく、20%は歩きづらいといった印象。水場多々有り
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ついにやっと訪れることができた、皇海山。やっぱり名前のかっこよさですよね。英語にすると”Sky Sun”だし。
由来についてはたくさんあるようですね。有力説としては以下のようです。
```
山名の由来は、木暮理太郎の「皇海山紀行」には、笄(こうがい)山と呼ばれていた山が皇開山と宛て字され、それが皇海山となり、スカイと誤読されたと書かれている。
```
参考:https://tabihon.jp/j100/100-38/
参考:https://hoch.jugem.jp/?eid=894
もともと皇開(コウガイ)は、”笄”(武士が髪を整えるときに使うやつ)から来ているそう。別名サク山とも言うそうな。
皇海山といえば、やはり触れざるを得ないのが、皇海橋の崩落についてです。今でも調べると沼田市方面の皇海橋からの入山者は少ないですが、いるようです。たまに、無理やり突破してオートバイなどで走っているひとがいるようですが、そういう条例違反の行為は登山者の格を下げるのでやめてほしいものです。まともに閉鎖区間を全部歩くと往復40kmほどになるらしい。
▼このような行為は絶対にやめて欲しい。少なくともログとしてあげないほうが良いです。
https://yamap.com/activities/35203484
深田氏は、自分でルートを見つけて登る山は殆どなくなった、と述べており当時でさえそのような状況であったのだなと感慨深いものがあります。当時も山奥に佇むあまり人が立ち寄らない山頂を探す中、2000mを超える人が余り立ちいらない数少ないピークが皇海山だったようです。
山頂手前に巨大な青銅のナニカが突き刺さっていましたが、深田氏もこれについて触れており、庚申山から皇海山のルートを開いた記念碑のようなものとのこと。その後道ができたり消えたりを繰り返したとのことで、今回私が採ったクラシックルートがそれだけ険しいものだったことがわかります。
袈裟丸山、さらにはその向こうまで当時も今も藪に包まれている秘境ナノは変わらないようですね。
Himitu Eightnote










今は最難関の一つを制しましたね。
おめでとうございます!
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