唐松岳BC(不帰III峰・Cルンゼ滑走)


- GPS
- 09:10
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,271m
- 下り
- 2,267m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 9:09
天候 | 晴れ(雲海→春霞) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
駐車場は八方尾根スキー場のP2を利用。無料。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【名木山南ゲレンデ〜リーゼンスラロームコース】 ・適度に雪が緩んで快適にハイクアップできる。 ・特定のコースのみ雪が付いている状態なので事前にスキー場の情報を調べておいた方が良い。 【兎平〜八方池山荘】 ・ピステンで整地されたゲレンデがそのまま凍結した状態でスリップが激しくなってきたためクトーを装着した。 【八方池山荘〜唐松岳】 ・朝の早いうちは雪が締まっており適度にクトーが効く状態だった。 ・頂上小屋手前からシートラーゲンとアイゼンに換装した。 【唐松岳〜不帰ノ嶮】 ・アイゼン・ピッケルを推奨。自分はウィペットで代用したがピッケルの石突が欲しくなる局面があった。 【不帰III峰Cルンゼ(滑走)】 ・Dルンゼと比べて幅が狭く所々にデブリもあり雪崩れたら逃げ場がない。 ・この日は適度に雪が緩んでいて滑りやすい方だったが、ターンを切るたびにスラフが落ちてきて油断禁物といった状態だった。 【唐松沢(滑走)】 ・上部は快適なザラメ、中盤はストップスノー、下部はほとんど雪がなかった。 ・南滝は頑張れば滑れるかもしれないが、王道で上から巻いた方が無難。 ・川にはスノーブリッジがないので渡渉が必須。少し靴の中が濡れた。 【林道】 ・今年は雪が少なくほとんどスキーが使えないため歩きメインとなる。 |
その他周辺情報 | 温泉:倉下の湯(八方から岩岳に向かう途中にある) 床が滑りやすいので注意(笑) |
写真
僕もちょっとその手を考えましたよ・・・長い林道を歩くより登り返してゲレンデを戻った方が早いかも・・・って。
いや、まさか登り返してもう一回滑るとか!?
感想
今回は2年ぶりに不帰ノ嶮を滑ろうと前日のうちに金沢を出発。
道の駅小谷で車中泊して朝3時半に八方尾根へ。
いつもなら8時のゴンドラ始発を待って唐松岳山頂を目指すところだが、今日は気温がかなり上がりそうなのと、人混みを避ける目的で暗いうちにゲレンデボトムからハイクアップすることにした。
まだ辺りは真っ暗・・・静けさに包まれた名木山ゲレンデを白馬の夜景を見ながら登っていくのも、滑り慣れた八方リーゼンを登るというのも新鮮でいい。
兎平の手前からは雲の中に突入。
この雲を抜けたら雲海が広がっているに違いない!とテンションを上げながら登っていくと、なんと後ろからスキーヤーが追いついてきた。
後ろから来た人:「上は抜けてそうですね!」
おお、この人、自分と同じことを考えてる(笑)
そもそもこの暗い中、ゲレンデをハイクアップしようなどとバカげたことを考えている人が自分の他にもいたということに喜びを感じる。
普段雪山で追い抜かれることはあまりないのだが(そもそも人がいる山へあまり行っていないという話もあるが)、その人はガンガンハイペースで登って行ってしまった。
あの歩いていく姿からして相当なエキスパートに違いない。
たぶん行き先はII峰のX状ルンゼかも・・・と思った。(結果、当たった)
唐松岳までの道中は、自分のほかに八方池山荘に前泊したと思われる登山者のみ・・・思惑通りの静かな山旅となった。
不帰III峰に着く頃には適度に雪も緩んでベストコンディションになっていた。
恐らくゴンドラでアプローチしていたら暑くて歩くのもしんどいし雪も腐っていたに違いない。
そしていよいよCルンゼにドロップイン!
Dルンゼと比べて幅も狭く、斜面も荒れていた。
自分が落としたスラフがノドに向かって集まっていく。
ガンガン滑って転倒でもしたらスラフに埋まってしまう・・・そう感じながら転倒厳禁で慎重に滑っていった。
ソロの時は慎重すぎるくらいで丁度いい。
Dルンゼと合流してからは広い谷筋の滑走となる。
2年前にDルンゼを滑った時より斜面の状態は良く、快適なザラメの斜面が続いていく。
途中南滝、渡渉をこなしたら最後は長い林道歩き。
雪が少ないのでスキー滑走は期待していなかったが、歩くとやはり長い・・・
二股まで到着したらあとはデポしておいたチャリで駐車場まで帰還した。
のんびりスキーハイクもいいけれど、たまにはこういうエクストリーム色の強いBCもいいなーと改めて思った。
参考:2年前のDルンゼの記録はこちら。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-422243.html
さんちゃん お疲れ様
あのCルンゼ行っちゃったの?
いや〜凄いな
遠目から見ても、あんなところ滑れるの?って思うくらいの斜度だよね
ハ〜
って、板もないのに一緒に行く気してるし
雲海も見れて良かったね〜
最近は満足し過ぎるくらいの山行が多いのでは??
ん〜羨ましい
さんちゃん お疲れさん
いつもの如く私にはわからん世界やからコメントしようがないんですが
#32は滑り終えて登り返してるの?
あそこを?
・・・・・
さんちゃんより○ホ?
ぽんちゃん、コメントありがとうございます。
板もないのにってかぁ〜、BCデビューするなら今の時期が一番なんだけどね。
雪崩リスクも低くなって、ザラメで滑りやすいし、気候も穏やか。
不帰ノ嶮は特に雪崩が怖いので厳冬期は滑る気にならないんだよね。
ロシアンルーレットみたいなもんだと思ってるので。
今回は滑りも楽しかったけど、やっぱり雲海の日の出が最高でした。
確かにここのところ快晴続きで充実した山行ができているので満足してます。
そういうぽんちゃんも当たり続きな気がするけど
ぜひBCデビューを!
タクサン、こんばんは。
#32はすごいでしょ。
自分よりハードなとこ滑って更に登り返してるんですよ。
おっしゃる通り自分よりア○です。
ここ見てたらすみません。(汗)
でも、すごい人でしたよ。
Sanchan♪
お疲れさまでした。
今日はいいお天気でしたよねーーー
で、ココかぁ
すご過ぎるーーーー
しかもこんな夜中から
いやー、でも雲海が素晴らしいですね
夜中から頑張ってハイクアップしたご褒美だよね。
○ルンゼとか見てるだけでゾワゾワしてしまいますが
そこをスキーで滑るだなんて、ヘンタイですよね(笑)
カズミさん、こんばんは。
今週は土曜日、しかも早い時間のみ晴れ予報だったので頑張って暗いうちから登ってみました。
カズミさん、まさかまた八乙女山にいくつもりじゃ・・・(笑)
真っ暗の中を歩くってのは慣れるまでは度胸が要りますが、毎回それなりのご褒美があるんですよね。
今回も雲海、朝日、快適ザラメ雪、静かな唐松…など、多くのご褒美をもらいました。
今年はスキーシーズンが短そうなので今のうちに精一杯ビッグマウンテンを楽しみたいと思います。
まずは拍手〜です。
天候の読み、気温の状況とスタートの時間の読み、ルートの読み。
なにもかも完璧ですね。sanちゃんが雲の上の人のようです。
それにしてもcルンゼですか。
ここはもはや憧れというよりもエキスパートのみの世界、
そこを滑るなんてsanちゃんが眩しく見えますよ。
いままでyoutubeなどでここを滑る動画を見ましたが、
ほとんどが厳冬期だったので、残雪期の写真は初めてみたかも。
もしかしたら自分でも滑れそう? いやいや無理だあ。
滑り出しは50度の斜面ですよね。
ノドの部分はジャンップターンですよね。
う〜ん やっぱり無理かも。
でも滑りたい・・・・
tekapoさん、春の至仏山日帰り山行おつかれさまでした。
天気はイマイチだったようですが、なだらかで大きい山容を満喫していただけのでは?と思っています。
今回は、このところエクストリーム系の山スキーから遠ざかっていたので、残雪期の今なら比較的リスクも低いと思いソロでチャレンジしてきました。
BとCはとにかく幅が狭いので雪の状況次第でAルンゼかな〜と思って臨みましたが、割ときれいな斜面だったのでCに決定しました。
僕から見れば山スキーも、沢も、岩もこなすtekapoさんの方がよほど雲の上の人ですよ。
是非タイミングが合えばGWに一緒に滑りたいですね!
さんちゃん、まいど。
お見事!
BCエキスパートの道を進んでますねぇ。
気持ちの持ち方から違いますわ。
ゲレンデハイクアップで始まって
猛スピードで稜線をハイクアップし、
唐松岳山頂を越えて、
カエラズからドロップインなんて、
スティープ過ぎる・・・
まさに、サン獣の本領発揮というところ。
でも、ご自分でも言ってる通り、
ソロの時は慎重すぎるくらいで丁度いい・・・
ですよ!
クマ
クマさん、こんにちは。
廃村ツアーお疲れ様でした。
ああいう軍艦島ツアーっぽい山行も新鮮でいいなーと思いながら見せていただきました。
BCエキスパートの道を進んでいるつもりはないのですが、モチベーションはそこそこ高いと思っています。
割と諸々飽きっぽいところがある自分ですが、山だけはどうも違うみたいです。
今シーズンは、白山、立山・・・あとどれだけ滑れますかね。
ポカポカ陽気のスキーは楽しくもあり、寂しくなる季節でもあります。
ご助言を肝に、慎重に楽しんでいこうと思います。
Dの次はCなんですね。Cの写真をみたあとDを見ると易しく思えるほどハードです。剣岳でもそうですが急峻な岩の間を滑り降りる景色は普通の登山では見れないので憧れます。
行きたい気持ちが高まりますが今年は自転車レースがあるので抑えることが出来てます。技術を磨いて挑戦したいですね。その前に唐松岳のピークを踏まないと…。
koueiさん、こんにちは。
おっしゃる通り、山スキーの魅力にひとつは夏山登山や冬山登山では見ることができない景色を楽しめることだと思っています。
記憶に残る景色としては、白山東面、奥穂の直登ルンゼ、立山の御前谷、そして四ッ岳・・・どれも山スキーならではのルートです。
もし挑戦されるならDルンゼからがいいでしょうね。
(その前にガラガラ沢、無名沢あたりを滑った方がいいかもですが)
Dルンゼは人目にされされるので、別の意味で転倒注意です
あまりにすごくてかっこいいのでコメントさせていただきました。
あの不帰キレットを滑り降りるなんて、神 ですね。
素晴らしい写真を見せていただき感動しました。
coco0216さん、コメントありがとうございます。
夏のキレットを見ると落ちたらやばいなぁ〜と感じますが、雪が付いているだけであら不思議、スキーがあったら行けちゃいそう!ってなっちゃいます。
それだけ積雪期におけるスキーの力は絶大ですね。
coco0216さんの北アルプスデビューは唐松でしたか?
僕も良い天気の中、普段あまり見ることのできない景色を堪能できて満足しています
また積雪期の唐松にも遊びに来てみてください
滑る勇気ねぇっす。
Sanちゃん、どっか頭のネジ飛んでるでしょ?神経がつながってないに違いない。
唐松といえば、尾根筋のリベンジがまだだった。今シーズン間に合うかな。
レッズさん、こんばんは。
頭のネジが飛んでるのは否定しませんが、ブーツやビンディングのネジさえ飛んでいなければとりあえず滑り降りることは可能です。
今シーズンは雪解けが早くて尾根筋も大分土が露出していました。
行かれるなら早い方がいいですよ!
Sanちゃん、また凄いとこ滑ってますね〜
写真28とか見てこれはぜひとも行ってみたいと思いつつ、写真37見てこれは無理(>_<)
ま、兼用靴と長い板は来期に持ち越しとなりそうで、いつものショートでは元々滑れそうもないんですが。
今年もSanちゃんのレコ見て楽しむとしますね。
写真1がまた素晴らしい!
まるで南極のようですね(行ったことないけど
マルイサン、おはようございます。
ショートスキーで不帰滑るとか、多分過去に例がなさそうですね・・・やってみますか?(嘘)
DルンゼもCルンゼも、尾根から見た感じより滑った時の方が若干緩やかに感じます。
スキー場で経験できる斜度ではありませんが、天然の雪を滑り慣れてて急斜面の不整地を転ばずに滑走できるのであれば、行くこと自体はできると思います。
どちらかというと技術的な話より雪崩の方が問題ですかね。
写真1は、ほんと自分の足で稼いだご褒美って感じで、この日一番の絶景でした。
南極と言われて確かにその通りだなーと思いました。いい表現です。
マルイサンが先日行かれた平標も滑ってみたいですね。(来年かな)
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