畦ヶ丸〜高指山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,535m
- 下り
- 984m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
(29日) 4月に異動になり緊張の日々が続いていたので、待望の連休だ。近場なので、朝ゆっくり起きてもそこそこの時間に登山口に着けるのがありがたい。
寒気が入るとの予報だが、初夏のような陽気のもと、鮮やかな新緑を楽しみながら沢沿いの林道を歩く。歳とって頂上まで行くのが厳しくなっても、この沢の脇にテント張って一晩飲んでいるだけでもいいなと考えると、慰められる。初めてのコースだが、清流を何度も渡り返しながら森の中を登っていく、とても気持ち良い道だ。一軒家避難小屋の前で昼食。さらに次第に細くなる沢を詰めていくと、尾根の上に出る。樹の緑は淡くなり、時々鮮やかなツツジの紫が目を引く。頂上近くなるとブナも出てくる。結構疲れたころに畦ヶ丸に到着。時間が遅いので人がおらずラッキーだった。8年前に塔ノ岳から蛭ガ岳、檜洞丸、大室山を経て縦走してきて以来だ。樹間から大きな御正体山や、懐かしい(高校山岳部でヤブ漕ぎ兼歩荷訓練をした)今倉山が望める。
モロクボ沢の頭まで束の間、前回をなぞり、いよいよ丹沢西部に足を踏み入れる。地味な樹林の尾根が続くが、大きなブナも交じっている。まだ葉が大きくないので透かして道志方面の長い山稜が見えるが、夏場は展望は皆無だろう。進むにつれ、奥秩父や八ツのシルエットがはるかに望める区間もあり嬉しい。このコース、エアリアマップでは平坦な尾根道に見えるが、実際は等高線に現れない小さなピークの連続で、しかも斜度が結構あるので、意外と時間が掛かり、甚だ疲れる。一日で抜けようとする人は覚悟が必要だ。3時過ぎから空気が変わり、気温が下がってきた。道端の可憐なスミレに慰められながら脚を引きずり、夕方遅くに菰釣避難小屋に辿り着いた。
(30日)夜間は強風が吹き荒れたが、朝には静まっていた。青空の下、爽やかな森の道を漫歩して行くと程なく菰釣山頂。やっと富士山が遮るものなく眺められる。純白の大斜面を見ると少しスキーの虫がうずく。聖〜悪沢の南アルプス南部もまだ白い。この山の三角点は南に外れたところにあるのだが、皆さん考えることは同じで明瞭な踏み跡があったので行ってみる。この尾根のほんの一部だけ、大きなモミの生えている幽邃な場所がある。三角点には展望ない。頂上に戻り、いよいよラストの行程だ。相変わらず登り降りが多いが、富士山に向かって進んでいくのが気持ち良い。国道から車のエンジン音が響いてくるようになり、ゴール近しを感じる。送電鉄塔の下を通ると、道は斜面を左に巻き、大棚の頭のピークは通らずに山伏峠分岐に出る。この先も甲相国境は続くのだが、「丹沢」はここで終わりだろう。別荘地も目に入り、あとはおまけの気分で先に進む。樹相も富士周辺の細いくねくねした木に変わってくる。バスの時間との調整で切通峠まで歩き、山梨県へと下る。一本道の両側にグランドなどが続くが閑散としている。スキー場と同様に、もう大学生も来なくなったのだろうか。平野のバス停はサイクル野郎達の基地のようだ。コンビニでビールを仕入れ、湖畔で一人打ち上げるが、強風が吹き付け落ち着かなかった。このコースをやるなら、一長一短あるが、東行きにして西丹沢自然教室に下り着いた方が気抜けせずに充足感は大きいと思う。ともあれ、これで大山から高指山まで、丹沢の東西の主稜は全部赤線でつながったのは嬉しい。近場でも満足できる二日間だった。
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